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Back To 高知家の◯◯!高知の新名物!とさでん交通路面電車が生み出す奇跡の光景「トリプル・クロス」
この情報は2017年8月27日時点の情報となります。
おどろおどろしさMAXの世絵師『絵金』その世界がたまらなくコワ美しい…。
歌舞伎役者や美しい風景など、江戸時代に活躍した絵師といえば、葛飾北斎(かつしかほくさい)や河鍋暁斎(かわなべきょうさい)など。教科書で習う有名人も存在する。
だが、絵師『弘瀬金蔵(ひろせきんぞう)』通称“絵金”を知っている人は、高知県民以外にはあまりいないだろう。
東京都民の記者は高知県へ行ったときに絵金の存在を知り、その絵を見て
「こんな恐ろしい絵見たことないよ!」
と、ビビってしまったほど衝撃的な絵を描いていた絵金。その作品は志国高知 幕末維新博の会場にもなっている香南市の『絵金蔵』に数多く展示されている。
館長さんいわく「この提灯を持ってじっくり見てくださいね。そうするとより絵金の世界を楽しむことができますよ」とのこと。
なんだか入口から超暗いんですが…おそるおそる入ってみると…!!!
ロウソクのような灯りのなか、ひとつひとつ照らされた芝居絵屏風は遠目から見てもインパクト抜群。
コチラの作品『伊達競阿国戯場』(だてくらべおくにかぶき)は、有名な歌舞伎の作品のひとつ。
赤岡に残る芝居絵屏風の中でも、ズバ抜けたおどろおどろしさである…。
この絵は真ん中にいる男性の両サイドにいる孫たちが刀で勝負している姿を描いたものだが、子供の表情がどことなく現代風にも見えるところがおもしろい。
そのほかには絵金が浮世絵を描いているところを再現した部屋や…
絵金が暮らしていた当時の高知県の風俗が分かる資料なども展示されている。
一般的な絵のひとつである役者絵(中央の絵)ですら、この部屋でみるとどこかホラー風味なのは気のせいだろうか…。
なぜ絵金がこのようなインパクト大な絵を描き始めたのかは諸説あるのだが…その理由はぜひ絵金蔵を訪れて確かめてみるといいだろう。(県内に残る絵金作品は、芝居絵屏風、絵馬提灯、絵馬、白描、襖絵とのことなのでこちらも合わせて調べてみると面白いのかも。)
また、絵金蔵がある香南市赤岡は『どろめ』や『中日そば』が有名な地域としても知られている。
テレビにもよく登場する『ミラノ風おこげ』も食べられる隠れたグルメスポットでもあるので、散策するのも面白いかもしれないぞ。
【絵金蔵】
住所:高知県香南市赤岡町本町538