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目指せJ3!高知ユナイテッドも大家族やき「ここぞ!で食べる 選手を支える勝負メシ」

       

この情報は2020年9月30日時点の情報となります。

    JFLリーグからJ3昇格を目指す「高知ユナイテッドSC」。試合の勝敗だけではなく、クラブの魅力を知ってもらうため、クラブの活動やチームの裏話をお届けする「目指せJ3!高知ユナイテッドも大家族やき」を高知家の〇〇で連載しています。取材担当は西村監督の個人マネージャー、通称“Nマネ”です。今週は、高知ユナイテッドSC選手がここぞで食べる“勝負メシ”をレポート。

    今回は試合前の選手を支える「勝負メシ」を取材しました。

    試合前日の食事は普段とは違うメニューになるという情報を聞きつけ、試合前日に高知ユナイテッドSC(高知U)の寮母であり、アスリートフードマイスターの山本志穂美さんにお話を伺いました。

    以前の紹介記事▶▶JFL昇格を目指す「高知ユナイテッドSC」の選手を支えるチカラめし

    ―試合前日の食事は普段の食事とどう違うのでしょうか?

    一週間の中の試合の前日に炭水化物の量をピークにして、エネルギーを蓄えられるようにしています。パスタと丼ぶりものを必ず出しています。これに煮物、具沢山の味噌汁、サラダを付けます。パスタだけとか、ご飯だけとか、一種類の食材から炭水化物を大量に取るのではなく、じゃがいも、サツマイモ、大豆など様々な食材から少しずつ積み上げて十分な炭水化物を取れるように献立を考えています。朝晩に必ず出す具沢山の味噌汁にはノンアルコールの甘酒を入れます。甘酒はアミノ酸が豊富で飲む点滴と言われているんですよ。

    パスタは10種類ほどのレパートリーがあり、2カ月ほどで一巡。選手たちは帰宅時に、キッチンから漂う匂いで「あ~、今日は○○パスタかな?」と思うそうです。

    ―現在、寮では10人の選手が毎日食事をしていますが、帰宅時間にばらつきがある中、10人前のパスタを調理するのは大変ではないですか?

    ソースは全て手作りなので、試合前日の朝食が終わるとすぐにパスタソース作りに取り掛かります。パスタはあらかじめ水に漬けておくと茹で時間は1分で済みます。食べる直前に必要な人数分のパスタを1分間茹で、お皿の中でソースと混ぜれば完成です。早く温かい作りたてを出すために試行錯誤しながら、美味しいのは当たり前で「時短」の研究をしています。笑

     ―選手に人気の勝負メシメニューを教えてください

    オイルソースのパスタが人気ですね。丼ぶりもので人気なのは、ガパオライス、親子丼、麻婆豆腐丼が人気です。ガパオライスは特に人気で、選手の奥様にもレシピを教えました。

    人気のガパオライス

    35年来の友人「バッフォーネ」青野シェフ直伝ジェノベーゼ

    たらこスパゲッティ

    シーフードトマトパスタ(特売エビをドーン!)

    ―試合当日の朝食について教えてください。

    焼き餅、ご飯、うどん、ヨーグルト、消化吸収によい調理をしたタンパク質のおかず数種類、3~4種類のフルーツが定番です。フルーツは消化を助けるので欠かせません。デザートに自家製ぜんざい、どら焼き、カステラのいずれかを付けます。今日は母がおはぎを作ってくれたので、明日の朝食にも出す予定です。試合の2時間前にはあんパンやおにぎりを食べるよう勧めています。

    ―JFLに昇格して食事にも変化はありましたか?

    ケガをしない身体作りと疲労物質を身体に残さないことを意識して、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食材を以前よりも多く使うようになりました。なるべく高知県産の野菜を使っています。また、練習直後に飲む特製ドリンクを作るようになりました。甘酒とオレンジジュースをミックスしたシンブルなものですが、甘酒にはアミノ酸、オレンジジュースには糖分とビタミンCが豊富で、練習後の疲労回復に最適なドリンクです。甘酒を嫌う選手もいるので、飲みやすい配合になるまで何度も試作しました。日本代表チームでも練習後に甘酒を飲ませているようですよ。真似されたかな?笑

    ―献立は毎日考えているのですか?

    1週間分まとめて献立を考えています。その中から練習や試合の当日の気温や天候によって変えています。例えば、暑い日だと思っていたのに寒かったとか、その逆も然りで。ケガをしている選手には、ケガの治りを早くするために煮物や味噌汁に特別なものを混ぜます。それが何かは企業秘密。

    ―取材した週は中3日の3連戦(リーグ戦、天皇杯2回戦、リーグ戦)の真っ只中で、選手にとっては消耗の激しい8日間です。食事の上で気をつけた点はありますか?

    普段の試合後の夕食では疲労回復を目的にして、酢の物やミネラル、ビタミンが多いもの、肉だと豚肉が多いです。今週は、その日の疲れはその日のうちに取れるよう疲労回復を中心にしつつ、同時にエネルギーが取れるように献立を考えました。選手は気づいていないかもしませんが、いつもよりボリューミーな献立になっています。例えば、今夜のメニューの春雨の酢の物は、春雨の原料は米なので炭水化物、それに酢を合わせることで身体に吸収されやすくなります。油分も控えめを意識して、ポテトサラダにはマヨネーズは最小限にしています。

    取材中も手を止めることなく、手際よく調理が進んでいきました。

    出来上がった「勝負メシ」はこちら!

    ・ベーコン、玉ねぎ、赤ピーマン、唐辛子、ニンニクのオイルソースパスタ

    ・豚の照り焼き丼

    ・根菜と大豆の煮もの

    ・春雨の酢物も

    ・サラダとポテトサラダ

    ・具沢山味噌汁

    ・おばあちゃんのお手製おはぎ

    パスタと丼ぶり、野菜を中心とした副菜の品数が多い、栄養とボリューム満点メニューになっています。どれも美味しそうですね!

    山本さん、ありがとうございました!

     

    自宅組の選手たちの勝負メシも紹介しますよ!

    10 横竹翔選手 MF

    キーマカレー、サラダ、鶏肉と野菜のトマト煮、シャインマスカット

    彩り豊かなメニューのポイントは、栄養バランスを意識し、油分控えめでタンパク質たっぷり。様々な種類の野菜をふんだんに使っていること。特に生姜は代謝を上げ血行促進の作用があるので、普段の料理でも積極的に取り入れているそうです。季節のフルーツも食卓に並ぶことが多いそうです。

     

    2 山下宏輝選手 DF

    エビのパスタ、トマトサラダ

    大好きなトマトは普段からよく食べていて、塩とオリーブオイルでシンプルな味付けが好みだそう。試合前は炭水化物を摂ることを意識して、普段は食べないパスタが多いそうです。

    「パスタ=試合前」と気持ちを試合に向けて高めているそうですよ!

     

    4 松本翔選手 MF

    アスリートフードマイスターの松本選手は、試合前日は特に決まったメニューは無く日常の継続で、自分の作りたいものを食べているそうです。試合当日の朝は、オートミールにきな粉、ナッツ、フルーツを入れて食べるのが大好きなんだとか。試合後の夕食や翌日に決まって作るのは生姜焼き!豚肉のビタミンB1が疲労回復を助け、玉ねぎがビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、そこに高知ならではの生姜をプラスすると抜群の効果があり、アスリート向きのメニューなんですって!生姜は必ず生のものをすりおろすか、千切りにして使っているそうです。

     

    14 濱口草太 MF

    ミートソーススパゲティー、豚しゃぶサラダ、タラモサラダ、温野菜

    高知市出身の濱口選手は、現在実家暮らし。昔から、お母さんが作ってくれる勝負メシはパスタと温野菜が定番。

     

    未だリーグ戦勝ちなしの高知U。こだわりの勝負メシで、勝ちに行きましょう!

     

    9月23日(水)に行われた、天皇杯全日本サッカー選手権 2回戦 vs 高松大学は2 -1で勝利し、3回戦進出を決めました。

    9月27日(日)に行われた、第22節 vs 鈴鹿ポイントゲッターズは2-2の引き分け、現在の順位は16位。

     

    次回はアウェイ戦 第23節 vs ソニー仙台FC

    10月3日(土)13:00キックオフ

    JFL公式チャンネルYouTubeにてライブ配信の視聴が可能です。

    https://www.youtube.com/channel/UCIqR8JZTxJScZg3H4l_Rfhg

    配信時間:12:30頃~14:45頃

    Twitter     @kochi_United

    Instagram     @kochiunitedsc