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この情報は2020年9月4日時点の情報となります。
この夏、四万十町で3世代続く老舗和菓子屋に、喫茶スペースが出来たと耳にした○○取材班は、魅力的に和スイーツを味わうべく車を走らせた。
今回訪問したお店は、四国八十八箇所、第37番札所岩本寺の入り口に店を構える。
高知市から西へ車で1時間の四万十町中心部にある創業1954年の老舗和菓子屋『松鶴堂』さん。
現在は3代目が中心となって、2代目である父や母、そして3代目の奥さんと家族で営む小さな和菓子屋。
以前までは販売のみの店舗だったが、7月中旬から店舗の一角に喫茶ができるスペース『喫茶去(きっさこ)』を作ったと耳にしたので、お邪魔してきた。
喫茶去には、禅の言葉で「まあお茶でも」という表現があり、「出来立ての本当の味をその場で気軽に楽しんでもらいたい」そんな3代目の思いが込められているそうだ。
店内に入るとガラス越しに並ぶ和菓子の数々。
定番のものに加え、季節季節で並ぶ商品もあり、ガラスの中で四季を感じられる。
喫茶去は店内入って左側。
松鶴堂に因んだ鶴のマークの暖簾が目印だ。
喫茶去は、2テーブルのみのため人数は限られるが、タイミングよく空いていれば営業時間内誰でも利用できる。
今回は喫茶去にて、店内飲食の品を2品注文。
一つ目は、季節限定の『抹茶のかき氷』680円。
普段よく口にする抹茶は、『薄茶(うすちゃ)』と呼ばれるものが使われているが、このかき氷は『濃茶(こいちゃ)』を使用している。
違いは抹茶の濃さ。倍以上抹茶の量が違うんだとか。
『濃茶』は抹茶をふんだんに使用するため、美味しい抹茶を使用しなければ、渋みや苦味が強くなってしまう。
しかし、和菓子屋さんが厳選した抹茶を使用しているため、渋み、苦味だけが目立つことなく、繊細で気品あふれるかき氷に。
かき氷を食べ進めていくと中には自家製の餡子も入っていました。
二つ目は、『抹茶のアフォガード』680円。
こちらはアイスクリームと餡子の入った器に、『濃茶』をかけて食べるスイーツ。
濃厚な抹茶が、甘いアイスと餡子と絡まってなんとも贅沢。
最後の一滴まで大事にいただきたい。
最後に3代目の店主、松岡幹幸さんからこの喫茶去を作るに至った経緯を聞いてみた。
松岡さん:以前からお茶を飲める小さな場所が欲しかったんです。普段和菓子を食べない人も、こういう場所があれば利用しやすくなるので、出来立ての和菓子をお茶と一緒に食べてもらいたい、そう思っていました。
午前中にはいつも出来立ての和菓子が用意されているので、できたばかりの和菓子を食べてもらいたい、と松岡さん。
松岡さん:今後も季節の和菓子とともに、この喫茶去も季節のメニューを考えていきたいと思います。ゆくゆくはお抹茶もお客さんの目の前で立てたいですね。
季節の和菓子のセットを注文すると、松岡さんのたてたお抹茶がついてくる。
松鶴堂の季節の和菓子は、近隣の古民家カフェ『半平』でも味わうことができるぞ。
濃茶を使った丁寧な味のスイーツにきっと感動するに違いない。
松鶴堂
住所:高知県高岡郡四万十町茂串町3-5
営業時間: 午前9時~午後6時
※喫茶去の営業時間は午前10時~午後4時(L .O. 午後3時)
定休日:不定休
作/畠中詩織(ごま塩)