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Back To 高知家の◯◯!「道の駅 布施ヶ坂」のちょっと変わった地場産品と天狗が待ち受ける100メートル級!ローラー滑り台
この情報は2018年3月13日時点の情報となります。
高知県内には高知市を中心に個性的な商店街が点在している。今回は高知城の近くにある升形商店街をぶらり散歩。
高知県内の商店街をぶらりと散歩してみるこのシリーズ。今回は高知城から西に歩いて15分ほどの所にある「升形商店街」を散歩してみたい。
升形商店街は南北100メートルに飲食店、八百屋、弁当屋などが立ち並ぶ約50年の歴史を持つ地域密着型の商店街だ。
夏のよさこい祭りでは「升形地域競演場」として、踊り子と観客で大賑わいになる場所でもあるが、商店街を歩くと、高知市の中心部でありながら時間がゆっくりと流れ、どこか懐かしい雰囲気が味わえる。
今回は高知家の○○取材班がふらっと立ち寄ったいくつかのお店を紹介したい。
升形商店街の東外れ、店の前に大きなパラソルが2つ並び一際目立つお店を発見。
その名も「ひもの屋 Z(ゼット)」。
袋詰めされた美味しそうな干物を立ち止まって見ていると、お店の中から、
「いらっしゃいませ~!中も見ていって!!」
と、元気な女性の声が…。
こちらの店主さんは高知県中土佐町久礼の出身で、久礼大正町市場で有名な田中鮮魚店から干物を仕入れているそうだ。田中鮮魚店といえば、新鮮な刺身が観光客に大人気のお店だが、実は干物も絶品。
「干物は毎日、久礼から送ってもらいゆう。やっぱり、新鮮で美味しいものを売りたいきね!」と商品へのこだわりがすごい。
店内には干物だけではなく、店主お手製の新生姜を使った総菜も。
「わたし料理上手だから(笑)。これ美味しいよ、食べて見みて!」とたっぷり試食させてくれた。新生姜のピリっとした味がしつつ、ほどよく甘塩っぱい味でご飯が進みそう。
底抜けに明るい店主と会話しているだけで、こちらも元気になってくる。常連さんが多く、いつもお客さんが絶えないというのも納得のお店だ。
次に見つけたのは、升形商店街の南入口の近くにある画材店「かがやき」。
お店の外には、おしゃれな自転車、黒板アートなどが飾られていて、絵になる雰囲気がとても気になる…。
絵画に馴染みの薄い取材班はドキドキしながら入店してみた。
店に入ると、絵画材料である鉛筆、絵の具などが壁一面にズラリ。これだけの色が並んでいると圧巻の光景だ。
少し緊張気味の取材班を笑顔で迎えてくれたのは、店を切り盛りする植野さんご夫婦。初対面にも関わらず、軽快な冗談を飛ばすご主人とずっと笑顔の奥様。升形商店街の方はこんなにも気さくなひとが多いのか…。
店内にはご主人が流木を使って作ったアート作品が所狭しと展示されていて、まるでギャラリーのような雰囲気。
こちらはお客さんの絵に合わせてご主人が額縁を作ったものなんだそう。額縁が違うだけで、まるで印象が変わって見えることに驚かされる。
好きな絵が見つかったら植野さんご夫妻に額縁を選んでもらう、なんてことも楽しいかもしれない。
商店街を北に歩いていくと、目に入ったのがうどん屋「藤家」。店外まで食欲をそそるダシのいい香りが漂っている。
かけや月見などのスタンダードなメニューはもちろん、釜揚げパスタ、タイカレーなど他店にはないオリジナルメニューも多い。
今回はオススメされた「ザブザブぶっかけ」なるメニューを注文。一般的なぶっかけうどんより塩分が抑えられた、「かけつゆ」に近い、冷たいダシ汁をかけたものだ。
麺はしっかりコシがあって、モチモチしたクセになる食感。そして竹輪をまるごと一本使った竹輪の天ぷら(竹天)がのっている。
外がカリカリ、中がフワッとした歯ごたえ。何ともいえない竹輪の旨味が口いっぱいに広がる。時間が経つにつれて、ダシ汁を吸って外側のカリカリがしっとりしてきて、これまた美味しい。
竹天は単品でも注文できるので、訪れた際にはぜひ食べてみてほしい。
うどん屋に「ゆのす(ゆず果汁)」が置いてあるのは高知県ならでは。冷たいダシと爽やかなゆずの香りがよく合う。
升形商店街の人情にも触れられた今回のぶらり散歩。大満足だった「ザブザブぶっかけ」の余韻を楽しみつつ、升形商店街を後にした取材班だった。
ひもの屋 Z
営業時間:9:30~18:00
定休日:日曜、祝日
住所:高知県高知市升形3-3
電話:090-9776-0022
絵画材料 かがやき
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜・祭日
住所:高知県高知市升形3-7
電話:088-873-7735
手打ちうどん 藤家
営業時間:11:00~17:00(麺が売り切れ次第終了)
定休日:月曜日
住所:高知県高知市上町1丁目 ピソス上町 1F
電話番号:088-871-0820
文・写真:このり れいこ