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この情報は2018年2月7日時点の情報となります。
2月4日の立春の朝に搾り上がったばかりの新酒「立春朝搾り」。高知県佐川町にある司牡丹ではこの「立春朝搾り」をその日に飲んでもらおうと出荷準備で大忙し。
立春は二十四節気の1つで、旧暦では1年の始まりとされていた日。前日の2月3日は節分の豆まきで邪気を祓い、2月4日の立春は新しい春を迎える。今で言うとお正月のようなものだ。
そんな立春の早朝に搾り上がったばかりの新酒を飲んでもらい、春の始まりを共に祝おうと企画されたのが「立春朝搾り」だ。
搾ったお酒をその日のうちにお客様に届けるため、早朝から蔵元に集まった酒販売店らによってラベル貼りや箱詰め作業が行われ、その場でお酒を持ち帰るのだ。お酒の作り手と売り手が力を合わせる共同イベントである。
高知県内で唯一「立春朝搾り」を販売しているのは、佐川町にある「司牡丹」という蔵元だ。早朝6時から高知県内、県外(兵庫、東京など)の酒販売店約40店の店主らが集まる。
工場の中には、ビン詰めされたばかりの日本酒がズラリ。
このビンに、集まった酒販売店の店主らが「立春朝搾り」と印刷されたラベルを一つ一つ手作業で貼っていく。
底冷えをするなか手際よく作業をこなす。今回は出荷本数は約8,200本で、年々量が増えているそうだ。全国の43蔵で「立春朝搾り」が出荷されて、総計は約31万本にも達する見込みだ。
日本酒が世界一売れる日といっても過言では無い。
作業が終わると、箱詰めされたお酒を神職さんにお祓いをしてもらう。
「無病息災」「社運向上」などを祈念してもらい、これで「立春朝搾り」の完成だ。
その日のうちに酒販売店の手によって、全国各地に届けられる。
酒屋さんは、「立春朝搾りが開催された初年度から来ているが、出荷本数も取り扱う酒販売店も年々増えている。司牡丹はクオリティーが高く、立春朝搾りがどんな味に仕上がっているか毎年楽しみにしている。予約されるお客様はリピーターが多く、これから帰って発送作業だ。」と嬉しそうに話す。