エンターテイメント, グルメ, 観光
テレビ高知タイアップ企画【キテレツが咲く】呪いと笑いが大交錯!パンダおばさん?ま~ちん?デスラーメン?お笑い芸人・華山が高知のキテレツネタを大調査
この情報は2025年5月18日時点の情報となります。
フレンチにエスニック、割烹にとんかつ、居酒屋から立ち食い蕎麦まで、年間700軒食べ歩き、料理評論、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす、食べるプロ「食いしんぼおじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の飲食店・生産者さんをまわって紹介する高知家の〇〇の人気連載記事「高知満腹日記」。今回は、珍しい鰻の石焼まぶしがいただける高知市の「鰻橋本 石焼まぶし」でいろいろな石焼まぶしをいただいてきました。
ひつまぶしでもない。石焼ビビンバ でもない。
新たな石焼き料理である。
以前紹介した鰻屋「鰻HASHIMOTO」が、高知市の中心エリア廿代町(にじゅうだいちょう)で新たに始めた料理店「鰻橋本 石焼まぶし」という。
その新たな「石焼まぶし」は4種類用意されていた。
「鰻」、「牛肉」、「鶏肉」、「魚」であり、鰻は1匹と半匹を選ぶことができる。
そこで、鰻1匹と鶏肉、鮭を頼んでみた。
まず「鶏肉」がやってきた。
なんと石焼丼によそったご飯の上には、焼かれた鳥もも肉が一本、鎮座している。
なんだ、この迫力は。
かかって来い!と手招きされているようで、食欲が湧いてきた。
さらに鶏ハムと野菜も添えられており、これで1800円はお値打ちだろう。
まずはタレをかけ、鳥もも肉にかじりつき、そのエキスをご飯で受け止める。
次に鶏肉をむしり、黄身をつぶして、入念に混ぜてから食べ始める。
うん、これは、ゼータクな鶏ビビンバ だな。
熱々の石丼なので、おこげができ、香ばしくて美味しいぞ。
しかし、これで満足してはいけない。
次に第三段階として、薬味をここに参戦させて、味の変化を試みる。
小皿に、ネギ、ワサビ、あられ、胡麻、味噌といった薬味が添えられている。
味噌は、赤味噌、醤油、砂糖、酒を入れて伸ばした味噌であるから、旨味が濃い。
ネギとワサビを入れると刺激が加わり、箸を持つ手が加速していく。
だが、これでもなお満足してはいけない。
第四段階は、茶漬けという楽しみが待っている。
出汁は2種類。
カツオ出汁と豆乳出汁である。
カツオ出汁は想像できるので、豆乳出汁をかけてみた。
ううむ、いけるではないか。
考えてみれば、フランス料理にはブランケットドプーレなる、鶏肉のクリーム煮があるように、鳥とミルクは相性がいい。
第一段階目は洋食で、第二段階目は韓国料理、第三段階目は和食になり、第四段階目はフランス料理を食べている気分である。
お茶碗に装って4膳食べているのに、めくるめく味変があって、面白い。
次は鮭である。
分厚い切り身鮭と鮭フレークが乗っている。
これも、第一段階から楽しんでみた。
カツオ出汁と豆乳の両方試しちゃったから、五段階か。
良質な焼き鮭は、もう何もかけずそのままご飯を掻き込んでもうまいのだが、豆乳でフレンチにすることで、楽しいったらありゃしない。
ここに豆乳にネギとわさびとごまを入れると和食になって、これまた楽しいのだな。
さあ、最後は鰻である。
鰻は、いったん丼から外して別皿にとっておくといい。
スプーンで混ぜる時に、柔らかい鰻の身が、細かくなってしまい迫力にかけてしまうからである。
これも前回同様、三段階で食べすすめ、最後の茶漬けはカツオ出汁だろうと考えた。
どう考えても豆乳は鰻と合わない。
「鰻はカツオ出汁でしょ、鳥や鮭は豆乳でもいいけど」と、店の方にいうと、「いや鰻でも豆乳で喜んでもらえる人がいます」と言う。
それはそのお客さんの味覚がおかしんじゃないかと思いながらも、そう言うならと試してみた。
ネギと味噌を入れてから、豆乳出汁をかけてみる。
むむっ意外にいけるじゃないか。
豆乳の優しい甘みと味噌の塩分とうま味が抱き合って、そこに鰻の甘い脂が溶けていく。
栄養分に富んだ白濁した川を泳ぐ鰻という風情である。
いやあ、面白い。
薬味と出汁の組み合わせを考えれば、食べ方は70通りはゆうにあるのではないか。
これはまた来なくちゃ。
訪ねるたびに、新しい味の発見がありそうでな店である。
営業時間:【ランチ】月曜~金曜日 11:00~15:00(L.O 14:30) 【ディナー】火曜~土曜日17:00~21:15(L.O 20:45)
定休日:月曜日夜、土曜日昼、日曜日
住所:高知県高知市廿代町7-23 マツチヨビル1階
電話:088-802-5028