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この情報は2024年3月30日時点の情報となります。
高知県出身の紅白演歌歌手・三山ひろしさんと、さんさんテレビ・川辺アナウンサーが三山さんのふるさと高知県をゆる~くお散歩。今回は高知県安芸郡安田町にある「南酒造場」を訪れた。
目次
今回は高知県安芸郡安田町をお散歩する三山さんと川辺アナ。
高知市中心部から東へ車で1時間10分ほどの場所にあり、清流・安田川が流れる町で日本酒造りを行っている「南酒造場」へと足を運んだ。
南酒造場のそばを流れる安田川の伏流水を使って作られる「純米吟醸 南」は、華やかな香りが特徴で「あゝ旨い、もう一杯」と思わせる味わいのお酒。
そんな高知を代表する日本酒「南」の製造・販売を行う「南酒造場」。
今回は杜氏・河野幸良さんに案内していただく。
酒造り一筋で50年のキャリアを持つ、熟練した職人さんである河野さん。
モットーは「酒に難しい言葉はいらない。旨いか、不味いかそれだけだ」という、生粋の高知の男だ。
まず案内されたのは、日本酒の元となる「麹(こうじ)」を発酵させている部屋だ。
蒸した米に麹菌を付着させ、最適な温度で発酵をおこなっている。
ここで特別に麹を試食させてもらうことに!人生で初めて麹を食べる三山さんと川辺アナ。
どんな味がするのか検討がつかないまま、勢いよく一口でいただいた。
三山さん:いただきます!……ん!!甘い。
川辺アナ:噛んでいくほど甘みがふんわりと出てきますね!
そのままを食べたことで、麹が持つ甘みをダイレクトに感じられた二人。
試食した麹は60℃くらいのお湯につけておけば、甘酒になる。
毎日部屋の温度管理をしっかり行うことで、発酵のチカラが甘みを生み出し、甘酒や日本酒へと変化していくのだ。
しっかり発酵させて完成した麹は、タンクの中で蒸した米と1ヶ月ほどさらに発酵させると日本酒の原料「もろみ」となる。
「もろみ」は室温7℃ほどの寒いと感じる部屋で管理している。
空調は使わず、タンクをぐるっと巻いている黒いマットで温度管理をおこなっている。
黒いマットには秘密があり、冷水がマット内を流れ、冷たさを維持しているのだ。
めったに体験することがない、熟成中のもろみの香りを体験させてもらう川辺アナ。
発酵のチカラで、甘〜い香り!
注目してほしいのが、川辺アナの顔の位置。顔が完全にタンクの外になるような姿勢で、手で仰いで香りを嗅いでいる。
実は、タンク内は発酵の過程で発生した炭酸ガスが充満していて「無酸素状態」となっているため、非常に危険なのだ。今回は特別に、杜氏の河野さんの監督のもと香りを体験させてもらうことができた。
麹やもろみを管理する部屋を案内していただき、とても繊細で危険を伴う酒造りの一面を感じることができた三山さんと川辺アナ。
ここで、酒造りの世界で有名な格言についてクイズが出された。
問題:「酒づくりは〇〇に始まり、〇〇に終わる」〇〇に入る言葉とは?
みなさんも一緒に考えてみよう!
ヒントは、酒造りのイメージからは少し意外な工程が〇〇に入ります。
正解は…
「洗い」。
河野さん:毎日の仕事において、ほぼ8割が洗い物なんです。酒蔵の1日は最初から最後まで洗い物の連続!小さな道具から大きな機械まで、こまめに洗います。清潔な環境なくして、おいしい酒造りは不可能なんです。
「洗い」がとっても重要ということで、三山さんもお手伝い!
もろみを搾る際に出た「酒かす」を取り除く作業をお手伝いする。
手際の良い三山さんは河野さんから「なかなか手つき良いですね!」とお褒めの言葉をもらう。
三山さんは気分が良くなり、先ほど学んだ格言を自分の言葉かのようにポツリとつぶやいた。
まるで熟練の職人のように「酒かす」を次々とフィルターから剥がしていく三山さん。
これまで取材に来た芸能人で「酒かす」を取り除く作業をした人は初めてということで、とても貴重な体験ができた1日となった。
ひと仕事終えた三山さんは、南酒造場の6代目社長・南知秀さんにお酒をついでもらい、お待ちかねの「純米吟醸 南」を一杯、いや二杯いただきます。
お酒のアテに安田川で獲れたアユも準備いただき、宴の準備は万端!
食中酒にピッタリの「純米吟醸 南」は、辛口でありながら芳醇。そして喉越しよく、飲み飽きない味わい。
南さん:これからの目標は「和醸良酒」。これからも和をもって、良い酒を作り続けていきます!
おいしさゆえか、ついついお酒とトークがすすんでしまった三山さんと川辺アナ。
宴もたけなわということで、今日はここまで!
お酒造りのこだわりや工程を知ることで、これからもよりおいしく「純米吟醸 南」をいただけそうです!と感想を残して帰っていくのであった。
今回のさんさん歩はここまで!次の「さんさん歩」はどこへ行こうか?次回の記事もお楽しみに。
有限会社 南酒造場
住所:高知県安芸郡安田町安田1875
電話:0887-38-6811
情報提供:高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや