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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2019年7月7日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スィーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす食べ歩きストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。
小夏とは、いい名前だなあと思う。
おそらく小さい夏みかんだからそう名付けられたのだと思うが、それよりも初夏という印象や、夏を先取りして食べる果物というイメージが沸く名前だからである。
土佐を代表する人気文旦農家「白木果樹園」では、その小夏を丸ごと絞ったジュースを作っている。
小夏だけではない。
文旦(春文旦)と夏文旦もある。
飲み比べてみよう。
「小夏 」は、甘みが濃く、酸味の芯が太い。
飲むとまず、先に濃い甘みが来て、後から酸味とほのかな苦味が漂い、爽やかな香りが立ち上がる。
これは食後に、デザートとして飲むのがいいだろう。
「文旦」は、味が濃い。甘みに爽快感があって、かすかな苦味がにじむ。
これは寝起きに飲みたい。
朝一番で、少しだけ冷やしたのをクイッと飲む。
たちどころに夜のまどろみが霧散して、脳が動き出す。
「夏文旦」は、実に爽やかである。
酸味がキリッとして、背筋を正される。
飲んだ瞬間に、甘みの中を酸味が走り抜ける。
こいつは、暑い日々や疲れた時に、欠かせないなあ。
二日酔いの朝にも良さそうだ。
重い頭を抱えながら、一気に飲めば、二日酔いが次第に退散して行く。
きっとそんな効果があるだろう。
小夏、文旦、夏文旦のジュースは、いずれも皮ごと絞っているので、香りが高いだけでなく、香りの余韻が長い。
飲んでしばらく、楽しめる。
そしてなにより甘みが自然である。
舌を誘惑するが、あとはさらりと消えて、甘美な記憶だけを残す。
貴婦人のようなジュースなのである。
貴婦人のジュースは、一本千円と高価だが、500グラムの文旦で約50ccの果汁しか絞れず、この小さい瓶には一個4〜500円する文旦が、3個分入っているという。
だから、実はお値打ちなのである。
夜には、ジンやウォッカに混ぜて飲んでもいい。
飲み口が軽やかで、甘酸っぱく、飲みすぎちゃうので危険だけどね。