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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2024年1月28日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことマッキー牧元さんが、高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は地元野菜をふんだんに使った料理をビュッフェスタイルで提供する「畑の食堂 コパン」にお邪魔してきました。
じゃがいも、紫芋、赤ピーマン、ピーマン、茄子、人参、玉ねぎ、かいわれ菜。
きゅうり、赤玉ねぎ、キャベツ、カリフラワー、セロリ、大根、もやし、カボチャ。
白菜,ほうれん草。トマト,サラダ菜、バジル….。
畑の真ん中に建つ「畑の食堂 コパン」は、たくさんの野菜に溢れていた。
30種類近くはあるだろう。
様々な野菜が、様々な料理となって用意されている。
お店がある南国市の野菜を中心に、肉と魚から選べるメイン料理と、野菜のオードブルビュッフェランチがいただけるのだ。
メイン料理を選ぶと、これらの料理は食べ放題である。
色とりどりでネーミングもいいので、あれもこれもと食べてしまう。
例えば「地元人参のおいしいラペ」、「罪悪感のないしらたきのぺぺロンチーノ」、「ゴロゴロ野菜カポナータ」、「朝どれ一度食べるとやみつききゅうり」、「かぼちゃのさっぱりバルサミコ」、「南国野菜にカレー香るキッシュ」といった具合である。
どうです。そそられるでしょう。
これらの料理を考え、作られるのは、笑顔がステキなオーナーの岡村夫妻である。
近隣の農家と契約し、規格外野菜を仕入れて料理にしているのだという。
「家庭では調理されないようなオリジナルの惣菜を作るようにしてます」。
そう語るのは、奥さんの岡村理佳さんである。
地元野菜だけを使い、ロス野菜ゼロを目指し、皮や端材もソースにする。
太陽の力が強い高知の南国野菜は、ただでさえ味が濃い。
そんな南国野菜たちの料理が並んでいるのだから、片っ端から全種類食べてしまう。
暖かいメインディッシュを選び、それらが運ばれてくるまで、飲み物、フォーク、箸を準備する。
ビッフェは何度でもお代わりできるので、少しずつ取って、全種類行くのがいいだろう。
それぞれに発見があって面白い。
カポナータは普通トマトが必ず入るが、トマトを入れるとみんな同じ色になってしまうので、トマトが旬な時期だけ入れる。
パルミジャーノおこげは、パルミジャーノを入れたご飯をカリッと揚げたもので、こいつはスープに入れて浮身にしながらたべるとおいしい。
あるいはクタクタに煮られたピーマンを見つけて食べたら、思わずご飯が恋しくなった。
塩麹とコンソメ、甜菜糖で煮ているのだという。
蒸しパンにつけると止まらなくなる、芋あんバターもあって、甘いもの好きにはたまらない。
こういうものを食べながら、皆さんレシピを聞いていくのだという。
それで交流が生まれる。
野菜が、もっと好きになる。
そんなレストランなのである。
メインには、「チキンソテートマトソース バジル風味」と「トマトカレーライス」をいただいた。
野菜をもりもり食べたあとの肉や魚は、タンパク質を摂取しているぞ!という、人間本来の食欲が目覚めるのだろうか。
余計においしく感じる。
水の代わりにトマトを使ったという、この「トマトカレーライス」が素晴らしかった。
トマトの甘みにスパイスの香りが溶け込んで、気分が穏やかになるカレーである。
カリッと仕上げられた紫芋チップスとピュレの甘みがにくい付け合せも楽しい。
さあ食べ終わったけど、キッシュや南国野菜のチーズグラタンをまた食べちゃおうかな。
そしてデザートは、豆乳はちみつきなことマンゴーのゼリーかな。
今日はどんな野菜があるんだろう。
どんな知らない野菜料理に出会えるんだろう。
近くに住んでいたら、しょっちゅう来てしまうだろうな。
高知県南国市下末松126-1「畑の食堂 コパン」にて