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【高知グルメ】ランチのお店を人気の観光スポット別にピックアップ!地元ライターおすすめランチ12選
この情報は2019年5月16日時点の情報となります。
清流仁淀川で「和船(わせん)」体験。モーターを使わない和船だから、聞こえるのは風の音、水の音、鳥の声だけという極上のリラクゼーション空間だった。
その青さから「奇跡の清流」とも呼ばれる仁淀川。その仁淀川が流れる越知町へやってきた中元アナウンサー。
今回は、NPO法人仁淀ブルー 代表の村田弘毅さん案内のもと「和船体験」をする。
和船は古くはこの地域に根付いていた運搬手段の一つ。上流にある仁淀川町から下流にあるいの町に、和紙の原材料や炭などを運んでいたという。その伝統を「観光遊覧船」として復活させたのが村田さんだ。
高知県産の杉を使用した綺麗な船。重量は400kg、定員14名の大きな船へ乗り込む。
船内には川底を見られる仕掛けがあり、水質日本一の仁淀川を泳ぐ魚たちを間近で見ることができる。
船にはエンジンなどの動力は付いておらず、「櫓(ろ)」と言われる船具と長い竹できた「棹」だけを使い、人力で船を操る。
風を切って進んでいく和船に乗っていると、ギッタンバッコンと櫓を漕ぐ音も心地よく、ゆったりと時間が流れているよう。
実はこの和船、高知県内にある須崎工業高校(現:須崎総合高校)の生徒さんたちが製作したものなのだ。
授業の一環として2年がかりで製作した、想いの込もった和船だ。
現在は和船を作ることができる大工さんが少ないため、伝統技術の伝承の思いを込めて、村田さんが製作依頼をしたという。
高校生たちが作った和船から眺める水面はキラキラ輝き、心を穏やかにしてくれる。
越知町は江戸時代、動物の「尾」のように川が3方向に流れていたことから「三尾村」と呼ばれていた。渡し船が盛んで「三尾の渡し」と呼ばれ、全国に名が知れ渡るほど有名な渡船場だった。
伝統ある和船の話と合わせて、村田さん自身のお話も伺うことができた。
NPO法人 仁淀ブルーの代表を務める村田さんは、4年前に埼玉県から越知町に移住してきた方。埼玉県では、全国でも数少ないカナディアンカヌー専門スクールを創業したんだとか。カヌーのインストラクターとして活動をしていたが、仁淀川の魅力に惹かれ越知町に移住したという。
2018年3月まで地域おこし協力隊の観光担当として活動し、3年の任期終了後にNPO法人仁淀ブルーを立ち上げた。
地域おこし協力隊の任期中から和船での遊覧船事業を計画し、今年4月27日に念願の遊覧船運行を開始した。
和船にかける熱い想いが形となり、和船体験や越知町の伝統を伝える場所を作ってしまった。
モーターを使わない和船だからこそ、風の音や水の音、鳥の声がよく聞こえる。これほどまでに仁淀川の自然を体験できるのは、和船だからこそだ。
村田さんに船の操縦を教わり、船頭体験をさせていただけることに。
和船の操縦は、「櫂(かい)」、「櫓(ろ)」、「棹(さお)」の3種類がある。今回は「櫓」と「棹」を体験させてもらった。
真剣な顔で「櫓」を漕ぐ中元アナウンサー。
思うように船が進まず、悪戦苦闘!「櫓」を使った操縦は思いの外難しいようだ。
お次は、「棹」を使って船を進める。実は3種類の操縦の方法の中で、一番難しいのが「棹」による操縦。川底を押すように船を動かしたり、漕いだりと、慣れない操縦。そして不安定な船の上で操作するとあって、漕いでいるのか、流されているのか、よく分からない状況に。
練習を重ねて少し上達し、思わず笑みがこぼれる。
船頭体験に大満足の中元アナウンサー。
大自然に囲まれ、仁淀川のせせらぎを聞きながらの、のんびりとした船旅は心を癒す最高のひとときだったようだ。
NPO法人 仁淀ブルー
HP:http://2410.blue/
※情報提供※ テレビ高知
文/さたけゆうや