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【高知グルメ】土佐ジローを使った旨みたっぷり中華そば「中々。」ほっとこうちおすすめ情報
この情報は2023年1月29日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹にとんかつ、フレンチにエスニック、そしてスイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する高知家の〇〇の人気連載記事「高知満腹日記」。今回は、高知の田舎寿司を冷凍商品化した土佐山田ショッピングセンターを訪ねてきました。
他県にありそうで、ないもの。それが高知の田舎寿司である。
酢飯に様々な山菜や野菜、キノコなどを乗せる彩り豊かな寿司は、高知にしかない。
食感と味のバリエーションがあり、醸造酢ではなく柚子酢を使った香り高い酢飯もクセになる。
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高知に来て初めて食べることができる寿司であり、東京に戻っていざ食べようと思っても、今までは自分で作る以外、方法がなかった。
「今まで」と書いたのは、新たな商品「土佐寿司 ゆずの山」が生まれたからである。
製造販売しているのは、県内にスーパーを3店舗展開する土佐山田ショッピングセンター「バリュー」である。
なんと冷凍で、1年間保存できるという。
写真提供:土佐山田ショッピングセンター
寿司は冷凍に向かない。
解凍した際に酢飯がポソポソとなり、魅力であるゆずの香りも弱まってしまう。
だが石川 靖 社長は、新たな急速冷凍機を導入し、冷凍田舎寿司を見事に実現した。
我々消費者は、冷凍のまま電子レンジにかければいいという。
写真提供:土佐山田ショッピングセンター
本当だろうか。
実際に試食させていただいた。
冷凍庫から取り出した田舎寿司をレンジにかける。
復元された田舎厨子を口に運ぶ。
おお。できたての田舎寿司のままではないか。
酢飯はゆずの香りもきいて、ふわりと崩れていき、具材である甘酢につけた高知特産のリュウキュウ(ハスイモ)やミョウガ、甘めに煮たシイタケやコンニャク、イタドリなど山の幸の食感も見事に再現されている。
いや正確に言えば従来の田舎寿司とは違う。
レンジにかけるので、温かいのである。
通常、高知市の街路市である日曜市などで売られている田舎寿司は冷たい。
多くの県民は、田舎寿司は冷たいものと思っているので、これは少し抵抗があるかもしれない。
だから社長はレンジにかけた後、そのまま冷ましてくださいという。
「そのまま冷ましても、食感や香りは全く変わりません」。
しかし素直に思う。
温かい方が美味しいのである。
これまた高知の蒸し寿司のような、ゆずの香りとご飯の甘い香りが立ち上がり、山菜類の味わいも冷たい時より膨らんで、実に風味豊かである。
温かい田舎寿司、断然アリである。
温かい田舎寿司を口いっぱいに頬張りながら思う。
全国の人がこの寿司の素朴な美味しさにハマり、各地で様々な野菜やキノコ、山菜などによる新たな田舎寿司が生まれたら、どんなに素晴らしいだろうかと。
高知県香美市土佐山田町栄町「土佐山田ショッピングセンター バリューノア店」にて
※購入・注意事項等はTABEGORO 土佐山田ショッピングセンターHPにて。下記バナークリックでリンクします。