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「日本ハンバーガー界最高峰!?そびえ立つ高知『龍馬バーガー』の気合」食べ歩きスト・マッキー牧元の高知満腹日記

       

この情報は2019年3月3日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スィーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなすタベアルキストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。

高い。

日本ハンバーガー界で最高峰ではないだろうか。

目の前にそびえ立っているのは、高知「5019 PREMIUM FACTORY(ゴーイング プレミアム ファクトリー)」の「龍馬バーガー」である。

龍馬と名付けるからには、日本一のハンバーガーを作らないかん。

そう思ったのだろうか、気合の入り方が違う。

運ばれた瞬間に圧倒され、これは真剣に心して食べなくてはいけない、と思った。

「龍馬バーガー」の構造は、バンズ、パテ、チーズ、ナス、カツオフレーク、ピーマン、トマト、卵、レタス、バンズとなっている。

カツオが何よりの、他にはない個性だろう。

そして後ろに控えし「強引具バーガー」も高い。

バンズが、パテ、オニオン、ベーコン、ピクルス、トマト、卵、レタスを挟みながら、「もうこれ以上挟めません、高知県人は剛毅やね」と、高さを誇っている。

「食べるものなら食べて見な」といっているようであり、「ただ高いだけじゃないのよ。実質があるのよ」と、いっているようでもある。

ここまで挑まれたら、ナイフで切ってなど、軟弱な策をとってはいけない。

受けて立とうじゃないの。

大口開けて、齧り付こうじゃないのという気分になる。

エイっと潰し、顎関節が外れるんじゃないのという気分で、最大限に口を開き、かじりついた。

むむむ。

口の中が巨大バーガーで埋め尽くされる。

噛む。噛む。

色々と入ってはいるが、野菜類やチーズは主張しない。

あくまで引き立て役で、カツオやバンズを、優しい甘みで引き立てる。

ただ高さを誇ったのではない。

必要な高さであり、どれ一つ欠けても味わいのバランスが崩れる、精妙な計算の上に成り立

っているバーガーなのであった。

さすが龍馬である。

一方、「強引具」は、オニオンとベーコン卵が来た。次はパテで、その後ろからみずみずしさを弾けるのはレタスか?といった具合に、それぞれの存在感が強く、まさに強引にせめぎ合うのだが、なぜかまとまっている。

それぞれの素材が、自己主張しながら一致団結している。

強引に見えてそうではない。

そのあたりを考えるなんざ、実にこのオーナーは憎いじゃありませんか。

そう思っていたら、しばらくしてオーナーの森本麻紀さんが、香港で成功した外国人を讃える「サクセスストーリーアワード」を受賞された。

二年に一度与えられる賞で、日本人としては3人目だという。

パチパチパチ。

香港に出店した「龍馬バーガー」が人気を得ていたことにより、受賞したのである。

高知の女性は強い。

そういえば、この店に行った時も、女子高生が一人、龍馬バーガーにかぶりついていたなあ。

高知市帯屋町「5019 PREMIUM FACTORY(ゴーイング プレミアム ファクトリー)」にて