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この情報は2022年4月13日時点の情報となります。
目次
大阪メトロ難波駅から徒歩5分、アメリカ村にある「ルードッグ酒場」。こちらは、音楽を愛するバンドマンたちが全国から集まる憩いの場所でもあります。こちらを経営するオーナーの岡村 聡さんは、進学を機に来阪。以降、ずっと大阪で生活しています。高知への愛を胸に、日々お店を運営するほか、バンドマンとしても活動中です。
今回は、精力的に活動される岡村さんに、ルードッグ酒場をオープンした経緯や今後の展望などをお聞きしてきました。
─アメリカ村でルードッグ酒場を開業した理由をお聞かせください。
岡村さん:高知から大阪に出てきた理由にも由来するのですが、アメリカ村のあるミナミに学生のころから住んでいたんです。来阪理由は、音楽関係の専門学校に進学するため。ミナミはもちろんですが、アメリカ村は、学生のころから遊び場でもありました。開業するなら、当時遊んだ仲間もいるアメリカ村がいいかなと思ったんです。
─ルードッグ酒場をはじめたきっかけは何ですか?
岡村さん:音楽を聴きながらバンドマン同士お酒を飲んで集まれる場があればいいなと思ったのがきっかけです。実は僕自身もバンドマンで、バンドを始めて25年が経ちます。バンドでつながっている全国の仲間が大阪へライブ公演に来たときなどに立ち寄ってもらえればいいなと考えています。店では、アーティストを呼んでライブを開催することもあるんですよ。
─ルードッグ酒場の特色は何でしょうか?
岡村さん:アメリカ村というバンドマンやトレンドに敏感な人たちが集まる立地に店があるので、僕のバンドのつながりで音楽関係の方に多く来店していただいています。一般の人が気軽に立ち寄る店というよりは、音楽つながりで来店されることの多い店ですね。
音楽好きなお客様が来られて、次に来店されるときには、その方の周りで音楽好きな誰かを連れてくるというような。お客様同士のつながりで広がった店であるところが特色ですね。
画像提供:ルードッグ酒場
岡村さん:また、2017年12月に当店をオープンしてからコロナが流行する前までは、僕がバンドマンなので、月に2〜3回、アコースティックライブやDJイベントを開催していました。普段は、軽い食事もできて《飲める場所》なんですよ。
画像提供:ルードッグ酒場
─どのようなメニューがあるのでしょうか?
岡村さん:ドリンクメニューには高知のゆずを使った「ゆずサワー」、食事メニューには「岡村さん家の焼きなす」などがあります。実家がなす農家なので、そこで取れたなすを使ったメニューなんです。季節によって「じゃこ天」などの旬のメニューも出しています。
─ルードッグ酒場のほかにもお店を持ちだそうですね。どんなお店ですか?
岡村さん:服屋です。ルードッグ酒場をオープンする6年前の2011年に、ここからすぐの場所でオープンしました。開業のきっかけになったのは、アメリカのバンドグループの存在です。そのバンドのことが好きで、昔から音源を録音してもらうなど交流を重ねていたんです。彼らの商品を日本で販売できるようになるといいなと思い、直接アメリカまで行って交渉したのが、服屋オープンに至るまでの始まりですね。
─行動力がすごいですね! 交渉から服屋をオープンするまでの経緯を教えてください。
岡村さん:快諾してもらえたので、物品販売ができるようになりました。それをきっかけに、実店舗のオープンも考えるようになったんです。物品販売をするならバンドの品物だけでなく、自分のブランドも用意したほうが経済的・経営的にもいいのではないかと考えて、ダルメシアンをモチーフにした自分のブランドを作りました。
画像提供:ルードッグ酒場
─好きなバンドグループの存在があったことで、事業の幅が広がっていったのですね。
岡村さん:バンド、服屋、酒場と、一見つながりがなさそうに見えると思います。けれどバンド活動をしていると、若いバンドマンと出会い、その子たちが大阪でライブをするときには酒場に立ち寄ってくれるんです。バンドを続けているからこそのつながりで、全国からお客様に立ち寄ってもらえる酒場になっていると感じています。
─幅広く事業を営まれている岡村さんですが、これまでにご苦労もあったのではないでしょうか?
岡村さん:人に恵まれてここまでやってこれたので、特に苦労を感じたことはありません。僕ひとりで全部できるわけではないですから、信頼できる人に出会え、そうした人に任せられるというのは大きいですね。だからこそ、店を続けられているのだと思います。
─コロナ禍で大変な状況が続いているかと思います。ルードッグ酒場の事業の見通しとしてはどうでしょうか?
岡村さん:やはり今が一番大変です。ルードッグ酒場としては、事業内容が音楽と酒ですから、一番お客さんが戻るのも遅いと感じます。けれど、バンドを続けていれば、お客様とのつながりは切れません。そのつながりがあれば、今後もうまく回って行くのではないかと信じています。
─バンドや物販などの活動についての見通しはどうでしょうか?
岡村さん:音楽フェスも軒並み中止されていますし、アメリカのバンドの物品や自身のブランドを扱う物品販売でも出店できる場所がなくなっている状況です。実は、2017年に高知県はりまや橋に服屋の2号店をオープンしていたんですよ。ですが、新型コロナウイルス感染症の蔓延で先の見通しが立たなくなったこともあって閉店しました。
─それは残念でしたね。厳しい状況下だと思いますが、今後の展望や夢など、何か構想があれば教えてください。
岡村さん:できれば、もう一度はりまや橋あたりに店を出したいなと思っています。高知に店を出せば、実家に帰る機会も増えますし。高知出身なので、何かしら高知でできることをしたいと考えています。
高知のみならず、東京やアメリカにも服屋を出店したいと考えています。セレクトショップに僕のブランドをおいてもらうだけでもいいので、いくつか当たってはいるんです。50才でやるなら今でしょ!と思っていて、いつ話がきてもいいように準備だけはしています。
─高知への思いをお聞かせください。
岡村さん:高知県安芸市の出身なんですが、高知は自分が育ったところですから今も大好きです。海も山もあって、人も気さくで本当にいいところです。高知人は、お酒を飲めば皆友だち!みたいな大らかさがありますね。何かあれば高知の紹介をしますし、高知県に対しても貢献したいなとも思っています。
─高知への想いがひしひしと伝わってくるようです。特にここが好きと感じているところなどはありますか?
岡村さん:高知に帰ったときに食べるごはんは、やっぱり美味しいですね。実家が農家なので野菜はもちろんですが、魚屋さんに並んでいる魚も、何を食べても美味しいです。実家から野菜を送ってくれているのですが、子どもたちもよく食べています。
─新鮮なお野菜だと、美味しさがまるで違うのかもしれませんね。最後に、高知人として誇りに思っていることがあれば教えてください。
岡村さん:僕自身は前向きで楽観的といわれますし、自分でもそう思っています。その性格は高知で育ったから。高知人にもいろいろなタイプがいるので一概には言えないです。けれど、事業を興してここまでやってこられたのは、高知人の大らかで細かいことを気にしない気質のおかげだと思います。
ルードッグ酒場
事業内容:音楽酒場
代表者:岡村 聡
創業:2017年
住所:大阪市中央区心斎橋2-8-19 イーストビレッジビル1F4号
URL:https://www.facebook.com/loudog.sakaba/
電話:06-6121-2007
営業時間:15:00〜1:00
定休日:不定休