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Back To 高知家の◯◯!高知の新名物!とさでん交通路面電車が生み出す奇跡の光景「トリプル・クロス」
この情報は2021年8月20日時点の情報となります。
チャンネル登録者数約9万人!高知県のじいちゃんばあちゃんYouTuber「チロちゃん」が、高知のさまざまな場所を巡り、魅力をたっぷりご紹介!
今回は、土佐の塩丸で天日塩づくり体験に挑戦する。
チロちゃんは、チャンネル登録者数9万人を超える人気YouTuber。
おちゃらけな反面、厳格さもある「じいちゃん」と、おしゃれと料理が大好きな「ばあちゃん」。
その二人が繰り広げる何気ない日常を、孫の「チロちゃん」が撮影している。
高知市中心部から車で約1時間半。高知県西部に位置する黒潮町へとやってきたじいちゃんばあちゃん。
今回は天日塩の製造・販売を行う、「土佐の塩丸(有限会社ソルティーブ)」で天日塩づくり体験に挑戦する。
天日塩とは、太陽熱と風によって水分を蒸発させて塩を結晶化させる方法。自然の力だけで、海水から塩を作っているのだ。
まずは、「塩」についてしっかりと学んでいくぞ!
早速、塩の原料となる海水について、説明を受けるじいちゃんばあちゃん。
海水100mlから採れる塩はわずか3gほど。
このわずかな塩を抽出するために、数ヶ月間手間ひまをかけるのだ。
最初に、塩の原料となる海水を汲み上げて地下タンクに貯蔵するのだが、晴れの日が続いた満潮時の海水しか使用できないという。
天候に左右される塩作りは、常に自然との戦いなのだ。
満潮時に汲み上げられた海水は、採鹹(さいかん)施設へ運ばれ、時間をかけて太陽と風の力を利用して、塩分濃度の高い「かん水」へと変化させる。
その後、結晶ハウスと呼ばれる施設内で、木箱に入れた「かん水」を時間をかけて蒸発させ、塩を結晶化させていく。
結晶ハウス内は、暑い日には60℃を超える。
暑さに加え、時間と手間のかかる作業工程…天日塩づくりは想像以上の時間と労力のかかる作業の積み重ねなのだ。
ここまでの工程だけでも苦労がうかがえるが、結晶化させるところからが塩職人の腕の見せ所。
毎日、数時間ごとに攪拌(かくはん)作業を行い、粒の大きさや味のバランスを細かく調整していく。
結晶化した塩が太陽に照らされ、光輝く。まるで白いダイヤのようだ。
まさに努力の結晶!
採塩した天日塩は、にがり(水分)を多く含むため、ある方法で水分を取り除かなければならない。
その方法とは…
なんと洗濯機の脱水!
まさかの方法で、天日塩とにがりを分離させる。洗濯機が遠心分離機の働きをしてくれるのだそう。
にがりを分離させた天日塩は、さらに白くキラキラと輝きを放つ。
出来立ての天日塩を味見させていただく。
舌触りまろやかで甘味を感じる天日塩。
しょっぱいだけではなく、深みが感じられる味をじいちゃんばあちゃんは大絶賛!
実は卵かけごはんに天日塩をパラパラと振りかけると、絶品なのだとか。
【記事】高知食材で極上のT(たまご)K(かけ)G(ごはん)を作ってみた
最後の仕上げは、異物の除去などを行う選別作業。
目視で一粒一粒、細かくチェックしていく。簡単だが、気の遠くなりそうな作業が続く。
選別作業が終わったら、小瓶に天日塩を詰めて、ラベルシールを貼ってマイソルトの出来上がり!
完成までの工程を一通り体験したじいちゃんばあちゃんは、この小さな小瓶に詰められた苦労や思い、こだわりを知ることができた。
これから「塩」を使う時には、作り手の思いや大変さを感じながら大切に使おうと誓ったのであった。
じいちゃんとばあちゃんから一言コメント
じいちゃん:台風の後やったけんど、作業場が残っていて安心した。汗を流し作られた素晴らしい商品!天井から滴り落ちる塩を含んだ水分が、作っている方の汗と重なって感慨深かった。
ばあちゃん:塩を作るのにこれほど手間がかかるのかと…大切に塩を使うようになった。
次回のYouTuber「チロちゃん」に関する記事もお楽しみに!
土佐の塩丸(有限会社ソルティーブ)
住所:高知県幡多郡黒潮町佐賀48
電話:0880-55-3226
文/さたけゆうや