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この情報は2018年7月20日時点の情報となります。
全国にある道の駅の中で、最も歴史のある道の駅の一つ「道の駅 四万十大正」。おばちゃんたちが守り続けた25年間。創業から変わらない想いと伝統の味を堪能する。
四万十中央ICから四万十町十和方面に約25km、四万十町の真ん中にあるのが「道の駅 四万十大正」だ。「道の駅 四万十大正」は、1993年に全国で最初に認定された「道の駅」103件のうちの1つ。
創業から25年間、JA高知はた女性部内にある「であいの里」のメンバーが管理・運営を続けている。
当時から大切にしている想いは「できるかぎり地元の産品を使うこと」「この土地らしい素朴で温かいおもてなしをすること」である。
食堂を切り盛りする本山さん(左)と門脇さん(右)
おばちゃんたちの想いを表しているのが自慢の「お出汁のレシピ」だ。
「毎朝この厨房でその日に使う分だけ出汁を取っています。朝からお客さんが来てくれるので忙しいですよ。休み?お正月の2日間しか休まないですね(笑)」
と話してくれたのは、25年前の創業当時からのメンバーである本山さん(写真左)。その味は、門脇さん(写真右)たち若手メンバーに受け継がれている。
当初から変わらない出汁は化学調味料をいっさい使わず、じゃこ・昆布・鰹節・高知の特産であるめじか節(宗田節)などを合わせたもの。おばちゃん達自慢の出汁は、うどんや定食に添えられるお汁で味わうことができる。
今回は、「うどんセット」と「四万十うなかば丼」を紹介したい。
うどんには紹介した出汁がたっぷりと。心に染み入る味で、最後の一滴まで楽しめる。
うどんは山菜、月見、きつね、焼き、から選ぶことができ、ごはんがセットになっていてボリュームたっぷり。地元の人たちに人気のセットメニューだ。
「四万十うなかば丼」は地元で穫れたのお米に四万十産のうなぎが品よく盛り付けられている。
ふたを開けると芳ばしい鰻と山椒の香りが広がり、食欲をそそる逸品である。四万十産うなぎの旨さは言わずもがな。
デザートはソフトクリームを。地元の人たちがソフトクリームだけわざわざ食べにくるほどの人気だ。
道の駅の裏側にある四万十川沿いのベンチでソフトクリーム片手にひと休みしてはいかがだろか。
「道の駅 四万十大正」の向かいには「四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンター」と「轟公園」がある。
「四万十ヤイロチョウの森ネイチャセンター」は、高知県の県鳥であるヤイロチョウのほか、様々な野鳥について学ぶことができる施設。ヤイロチョウは5月から9月に子育てをするためにボルネオ島や台湾から渡ってくるが、野生ではめったに見ることができない幻の鳥だ。
「轟公園」には石で造られた珍しい「石の風車」がある。野鳥の声を聴きながらのんびりするのも良いだろう。
「道の駅 四万十大正」へは車で訪れる人が多いが、JR予土線を使ってみるのもおすすめ。
最寄りは土佐大正駅。大正時代の雰囲気を感じさせる木造の駅舎は鉄道マニアに人気がある。
大正駅前には四万十町大正地域周辺の案内所「taisho まちなか案内処」があり、ここでは自転車をレンタルすることができる。土佐大正駅から「道の駅四万十大正」まで歩いて約20分、自転車だと10分弱だ。
素朴な味わいのある「道の駅 四万十大正」。「地元らしい温かいおもてなしを」という当初の想いを大切に、おばちゃんたちの味は今後も引き継がれていくことだろう。
道の駅 四万十大正
住所:高知県高岡郡四万十町大正16-2
営業時間:8:30~17:00
電話:0880-27-0088
文:浦島 卓也