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おまちの本屋のおススメ本 vol.3 ~ドクターマキノの植物たんけん 雑草のサバイバル大作戦~

       

この情報は2018年6月6日時点の情報となります。

高知市の『おまち』帯屋町商店街に本店を構える「金高堂書店」の店員さんに、高知に関連した今おすすめの本を聞いてみた。紹介するのは、牧野植物園の名物職員だった里見和彦さんが手掛けた大人も子供も楽しめる絵本「ドクターマキノの植物たんけん 雑草のサバイバル大作戦」。

今回、本を紹介していただけるのは金高堂本店の宇都宮さん。

 

紹介いただける本はこちら!

 

「ドクターマキノの植物たんけん 雑草のサバイバル大作戦」

著者:里見 和彦/出版者:世界文化社

 

(金高堂書店 宇都宮さん)
高知市五台山にある牧野植物園の名物職員だった里見和彦さんが本を出版されました~!

里見さんが作品の全てを手掛けた、大人から子どもまで楽しめて学べる1冊です。

季節ごとの『道草植物』がイラストをメインに解説されていて、普段は植物にあまり興味がない私でもすらすらと読み進めることができました。

 

作者の里見和彦さんは高知市の出身。東京でデザインを学び、1999年から高知県立牧野植物園に勤務、2017年には里見デザイン室を開室している。1,500種類以上の植物に名前を付けた「日本の植物学の父」と言われる牧野富太郎博士をキャラクター化した「ドクターマキノ」の生みの親でもある。

ストーリー仕立てで雑草の「生きもの」としてのおもしろさを伝える読み応え抜群の科学絵本。身近にある雑草の秘密や不思議がユーモアいっぱいに分かりやすく解説されている。

また、漢字にはフリガナも振られているので小学生でも楽しめる。

 

例えば、今の時期に雑草らしからぬキレイな花を咲かせる「ハルジオン」と「ヒメジョオン」。

一見すると同じ花のように見えるが、よくよく観察すると花びらの数や葉っぱの付き方などが微妙に違い、その特徴や見分け方が解説されている。


取材班が道端で見つけた「ヒメジョオン」。

 

本の中では「ハルジオンとヒメジョオンって雑草だけどきれいだね。」という子供たちに対して、

「雑草という植物はないんじゃよ。草花にはちゃんと名前があり、それぞれのやり方で生きておる。」

と優しく諭すドクターマキノがとても印象的だ。


道端の雑草にもきれいな花が咲いていることを気づかせてくれる

 

他にも、「セイヨウタンポポ最強伝説」や「カタバミマシンガンのひみつ」などキャッチーなタイトルとイラストを使ったわかりやすい解説は読む人を飽きさせない。

読んだ後には、普段の散歩道が違った風景に見えてくることだろう。

 

(金高堂書店 宇都宮さん)
なにより、著者の牧野富太郎先生への愛がいっぱい詰まっている一冊です。

この本を片手に牧野植物園を訪れると園内の探索がより一層楽しくなること、間違い無しです!

 

牧野植物園では、6月2日から開園60周年を記念した特別展「英国キュー王立植物園収蔵画とFlora Japonica(フローラ ヤポニカ)」が開催中。

英国流のアフタヌーンティーを楽しめる特別カフェメニューが登場したり、植物画講座が開かれたりと魅力たっぷりの企画展。

晴れた週末には「ドクター・マキノの植物たんけん 雑草のサバイバル大作戦」を片手に牧野植物園を訪れてみるのも楽しいだろう。

 

■高知県立牧野植物園
http://www.makino.or.jp/index.html

 

※情報提供※ 金高堂書店