観光
Back To 高知家の◯◯!知識量に脱帽!ボランティアガイドの案内で高知城を堪能してみた
この情報は2023年12月21日時点の情報となります。
高知県への旅行を考えている方の中には、高知城の観光をしようと考えている方も多いのでは?
しかし、初めての高知旅行の場合「そもそも高知城ってどんな場所?」や「入場料やアクセス方法は?」などと多くの疑問が出てくるだろう。
そこで今回は、高知城を観光するにあたってぜひ知っておきたい情報をまとめて紹介する。
目次
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
高知城は高知県高知市にある城。
城跡は国の史跡にされており、日本100名城にも選定されている。
高知城は、土佐藩の初代藩主山内一豊によって1601年(慶長6年)に築城が開始され、度重なる水害に襲われながらも1611年(慶長16年)に完成した城だ。
そんな高知城の最大の魅力は、天守と御殿のどちらも現在まできれいに残っていること。
というのも、日本の城のうち「現存12天守」と呼ばれている江戸時代に建てられた天守が現存している城の中で、天守と本丸御殿(懐徳館)の両方を完存しているのは高知城だけなのだ。
また、高知城はそれらの建造物のほかにも、
・廊下門
引用:高知城公式HP(https://kochipark.jp/kochijyo/)
・追手門
引用:高知城公式HP(https://kochipark.jp/kochijyo/)
などを含めた全15棟もの建物が明治6年に発布された廃城令や太平洋戦争などを免れて江戸時代の姿で現存していることから、貴重な城といわれている。
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
高知城は過去に国宝として指定されたことがある。
「なぜ国宝として指定されたのか」「現在は何に指定されているのか」ということを紹介する。
高知城は1934年(昭和9年)に廃止された国宝保存法により国宝に指定された。
高知城が国宝に指定された主な理由は、天守などの15棟もの建造物が築城当時の状態のままで残っているため。国にとって貴重で価値のある建造物であると判断されたのだ。
しかし1950年(昭和25年)に施行された文化財保護法により、指定制度が整えられ、高知城は重要文化財に指定された。
実は現在は国宝ではない。(旧国宝ともいわれている)
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
高知城にはさまざまな見どころがあるが、その中でも特におすすめの4つの見どころを紹介する。
1つ目の見どころは「15棟もの重要文化財」。
先ほど述べたが、高知城は多くの建造物が現代まで残っている貴重な城であり、まるでタイムスリップしたかのような感覚になるほど、広範囲に城の遺構がある。
また、以下の15種類の建造物はすべて国の重要文化財として指定されているため、高知城に足を運んだ際は、すべての文化財を見てみるのがおすすめだ。
【高知城の重要文化財】
・天守
・懐徳館
・納戸蔵
・黒鉄門
・西多聞
・東多聞
・詰門
・廊下門
・追手門
・天守東南矢狭間塀
・天守西北矢狭間塀
・黒鉄門西北矢狭間塀
・黒鉄門東南矢狭間塀
・追手門西南矢狭間塀
・追手門東北矢狭間塀
※【高知城の重要文化財】
写真はすべて高知城公式HPから引用(https://kochipark.jp/kochijyo/)
2つ目の見どころは「城を守る3つの仕掛け・仕組み」。
高知城には城を守るための特徴が多くあり、なかには高知城でしか見られないものも存在している。
その3つの仕掛けや仕組みにはそれぞれに異なる目的や考えがこめられているため、時代背景を考えながら見るとより面白く感じられるかもしれない。
【高知城を守る3つの仕掛け・仕組み】
・石樋(いしどい)
石樋とは、雨などで溜まった城内の水を外に出す役割を果たす排水設備のこと。高知県は降水量が多いこともあり、高知城には16ヵ所もの石樋が設置されていることが大きな特徴だ。また石垣の背後の水を効率的に排水するため、石樋は城の石垣から突き出た形状であることも特徴的。
・忍び返し(しのびがえし)
忍び返しとは、天守の石垣を登ってきた敵を追い返すために並べて設置された鉄剣のことであり、この忍び返しは現存天守の中でも高知城でのみ見ることが可能。また、高知城が軍事拠点としての城であることを窺える遺構でもある。
・物見窓(ものみまど)
物見窓とは、塀の内側から敵兵の動向を把握するために作られた横長の隙間のことで、こちらも日本で高知城にしか現存していない仕掛けである。内側からは外がよく見えて、外側からは塀内が見えにくいことが特徴だ。
高知城に訪れた際には、ぜひ城を守る仕掛けに注目してみてほしい。
高知城の天守に到着するまでには、城の模型や城の歴史など高知城をより深く知るための展示がある。
さまざまな展示物を見終わった後に、見ることができるのが3つ目の見所、天守からの眺めだ。
高知城の天守からは、高知の街並みを360°眺めることが可能で、まるで城主になったかのような気分に陥る。
・天守北からの眺望
・天守南からの眺望
・天守西からの眺望
・天守東からの眺望
・三の丸
・追手門
・鯱(しゃちほこ)
・詰門・廊下門・東多聞
また、追手門や鯱(しゃちほこ)といった建造物も見ることができるので、城主になった気分で高知の街並みや城内を見渡してみてほしい。
※【天守からの眺め】
写真はすべて高知城公式HPから引用(https://kochipark.jp/kochijyo/)
最後に4つ目の見どころは、「毎日行われるライトアップ」。
高知城では毎日、日没後から22時までの間、天守と追手門をライトアップしており、「日本3大夜城」にも認定されているほど美しい城の姿を見ることができる。
そのため、高知城に訪れる際は上手く時間を調整し、昼と夜の2つの顔を持った高知城を見ることをおすすめする。
また、季節によって違った美しさがあることも特徴的。
春には桜、秋には紅葉といったように、1年を通して城との美しいコントラストを見ることもできるので、多くの方が何度も行きたくなる城なのだ。
写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
記事上部でも少し触れているように高知城は山内一豊という人物によって築城がされているが、そんな高知城に関わる重要人物である山内一豊や高知城の歴史ついて、詳しい内容が気になる方はいないだろうか?
そこでこの章では、高知城の観光をより楽しむために「高知城の歴史」と「山内一豊」について簡単に解説する。
山内一豊とは?
戦国時代から江戸時代の初期にかけて、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)に仕えていた武将。
また、一豊の妻である見性院は通称千代として知られており、良妻賢母であったと言われている。
2006年には山内一豊と千代の歴史を題材にした大河ドラマ「功名が辻」の作中でも千代の活躍が描かれている。
そんな一豊は、歴史に残る、
・長篠の戦い(1575年)
・関ヶ原の合戦(1600年)
といった教科書でも見る数々の有名な戦に参加しているのだ。
これらの戦で一豊は功績を残し、とくに関ケ原の合戦で徳川方の勢力を拡大するきっかけを作った功績がたたえられ、戦後には土佐を領国とすることとなった。
入国後、一豊は1601年に大高坂山を新城の地と定めて高知城の築城着工にとりかかるが、1605年に60歳で病没し、1611年に2代藩主である忠義のもと高知城が完成した、という歴史がある。
また、高知城は1611年に完成したが、1727年に大火事にみまわれて城の追手門以外のほとんどの部分が焼失していることから、現在見ることのできる高知城はこの大火事の後に再建されたものなのだ。
日本三大夜城のひとつである高知城。
高知城ではこれまでに四季折々にあわせたイベントが行われてきました。
クリエイティブカンパニー「NAKED, INC.(ネイキッド)」によるデジタルアート『NAKED夜まつり 高知城』の天守へのプロジェクションマッピングは圧巻!
そして、「和で綴る花と灯り」をコンセプトに、城内を色鮮やかな生け花や土佐和紙を使った灯籠のほのかな灯りが夜の高知城を花で彩るイベント「高知城花回廊」。
高知城の入場料金
【大人(18歳以上)】420円
【18才未満】無料
※20名以上の団体 1人あたり340円
※なお、高知城では城内見学に加えて、城の近くにある「高知城歴史博物館」の入場料がセットになった共通入場券の販売もしており、こちらは常設展の場合は740円、企画展の場合は900円で販売されているので、高知城の見学と合わせて博物館にも行きたい方はこの共通入場券を購入するのがおすすめ。
この章ではあらゆる方法での高知城へのアクセス方法を詳しく紹介する。
高知龍馬空港から高知城へと向かうのであればバスがおすすめ。
具体的なアクセス方法は以下の通り。
【バスの場合】
①バス停「高知龍馬空港」から空港連絡バスに乗車
②バス停「北はりまや橋」で下車する
③バス停「北はりまや橋」から徒歩20分ほどで高知城に到着
JR高知駅からの公共交通機関を使用してのアクセスは、電車・バスの2パターンがある。
具体的には、以下の流れで高知城へアクセスが可能。
【電車の場合】
①JR高知駅からとさでん交通の路面電車に乗車する
②「はりやま橋」で乗り換えを行う
③「高知城前」駅で下車する
【バスの場合】
①高知駅から、とさでん交通のバスに乗車する
②バス停「高知城前」で下車する
※また、JR高知駅から徒歩で高知城に向かう場合は、駅から南に直進して追手筋を右折すると約25分ほどで高知城に到着する。
高知城の駐車場は、高知城の東側に位置しており乗用車65台分のスペースが確保されている。
駐車料金
【最初の1時間】 370円
【30分毎】 110円
※泊車は禁止
せっかく高知城に観光に行くなら、その他の観光スポットについても知っておいた方が、より高知を楽しむことができるだろう。
そこでこの章では、高知城以外のおすすめ観光スポットを3つ紹介する。
まず1つ目のおすすめ観光スポットは、「土佐の日曜市」。
土佐の日曜市は、毎週日曜日の追手門から東に約1kmにわたって開催されている市であり、なんと1690年以来300年以上の歴史があると言われている。
この土佐の日曜市では、新鮮な野菜や果物はもちろんのこと、
・農産物加工品、塩干物、一般食料品
・金物、刃物、衣料、雑貨
・植木、花
など幅広いジャンルの商品を扱っているので、日曜日に高知城へ観光に行った際には立ち寄って見るといいのではないだろうか?
関連記事を読む▶▶「高知市の日曜市はおばちゃんの気前が良すぎる?1,000円でどれだけ買えるか調べてみた」
次に2つ目のおすすめ観光スポットは、「桂浜」。
桂浜は高知市内からバスを使って50分程度で行くことができ、高知を代表する観光スポットの一つ。
そんな桂浜の見どころとしては、
・坂本龍馬の銅像(銅像としては日本一の大きさ)
・五色石(砂浜で色とりどりの石が見つけられるかもしれない)
・夜の月(昔から桂浜は月の名所と言われており、日本百名月に認定されている)
などが挙げられる。
高知に旅行に訪れたのであれば、ぜひ桂浜にも足を運んでほしい。
関連記事を読む▶▶高知家写真部「こんな高知、見たことない!桂浜で、自慢できるカワイイ写真を撮る方法」
3つ目のおすすめ観光スポットは「龍河洞」。
龍河洞は、1億7500万年という歳月をかけて形成された鍾乳洞である。
驚くほど長い時を経て現存する龍河洞には、「観光コース」と「冒険コース」という2つのアクティビティが用意されており、神秘的な龍河洞内を歩くことができるのだ。
また、洞窟冒険だけでなく、ショッピングや食事を楽しむことができるのもおすすめポイント。
お土産屋さんやお洒落なカフェなどもある、子どもから大人まで楽しめる、高知県を代表する観光スポットなのだ。
※2021年のG.W.より、新たに西本洞がオープン予定!
観光コースとも冒険コースとも違った、洞窟を流れる水の流れや岩肌を直に感じられる体験コースとなっています。
詳細は、龍河洞HPにて近日公開予定。
関連記事を読む▶▶高知の日本三大鍾乳洞「龍河洞」って?利用料金や所要時間、楽しみ方をご紹介
高知城について解説してきたが、いかがだっただろうか。
最後にもう一度、高知城についてまとめてみよう。
・15棟もの建造物が築城当時の状態のまま残っている日本の中で最も貴重な城の1つ。
・城を守る仕掛けが随所にあり、時代背景などを感じられる観光スポット。
・イルミネーションなどプロジェクションマッピングなどのイベントなども行われていて、今後のイベント情報は要チェック
高知県に訪れた際は、この記事を参考に高知城を余すことなく楽しんでほしい。