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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2017年6月17日時点の情報となります。
日本に存在する代表的鍾乳洞のひとつ「龍河洞」。幻想的で神秘的な世界を体験できるとともに、「冒険コース」ではアクティビティも。そんな洞窟にSサイズ記者と2Lサイズのカメラマンが突入しました。
「鍾乳洞」は、石灰岩が地表水、地下水などによって侵食されてできた洞窟のこと。「日本三大鍾乳洞」と呼ばれる中のひとつが高知県にある『龍河洞』だ。
高知市内から車を走らせること30分程度。香美市の山あいにあり、かつては弥生人も住んでいたという龍河洞を訪れた。
この日、参加したのは筆者含むふたり。
・記者O(20代)…160センチ52キロの小柄な男。服のサイズは問答無用のS。
・カメラマンN(30代)…178センチ83キロの比較的大柄な男。服のサイズはL~2L。
もともと、記者がひとりで参加し、その間大柄なカメラマンNは車で待機する予定だったが、ガイドの女性の熱心な勧誘の結果、参加することに。
「龍河洞」に入る際には、安全のため専用のツナギと長靴、手袋、ヘルメットを被る必要がある。洞窟内は這って進むこともあるため、少し大きめのサイズを着用するのもポイント。(Sサイズの記者でMサイズ、カメラマンNは2Lサイズに)
入り口の龍王神社。入洞者の安全守護の神として崇敬されているそう。
入ってしばらくは通路を進む。洞窟内は年間平均16℃程度と、比較的快適な温度だ。たしかにこれなら、弥生人ではない記者でも普通に暮らせそう。
コースには多くのチェックポイントがある。たとえば、入り口から一番近いところは『石花殿』。
鍾乳洞は空気中の二酸化炭素を取り込んだ雨が石灰岩地帯に降り、地下に浸透。周りの石灰岩を溶かして割れ目を大きくしていったものだ。
龍河洞内では、その多種多様な形成過程を間近で見ることができる。
こちらは『青龍石』。中国に古くから存在する武器・青龍刀に似た形をしていることから名づけられたそう。
『前の千本』。トゲトゲした突起物が並ぶ様子は、なかなか壮観だ。
洞内最大の滝『記念の滝』。昭和6年に山内浩氏という方がこの滝を登り、奥洞の発見に成功したそうなのだが、はっきり言ってかなりチャレンジャー。
しかも、中学校の教諭というのだから驚きだ。生徒を止める立場のはずの人が率先して登っていたのだから面白い。
序盤こそ比較的歩きやすいところが続くが3分の1を通り過ぎた辺りで変化。狭い道を通ることが増えてくる。ここまで来ると手をつかないわけにはいかず、場合によっては這って進むことも。
「10年前に比べて15キロは増えた」と語るNカメラマンも例外ではない。体勢を変えつつ、ゆっくりゆっくり進んでいく。
…。
………。
洞窟の中で男性の大きなお尻の進捗を見守る……東京ではまず経験できないであろう不思議なシチュエーションの中、待つしかなくなった記者は写真をパシャリ。
彼と比較して、楽に通り抜けられるであろう自分の様子を自撮りでスマホにおさめる。
しかし、これがが思わぬ事態を招く。手袋を外してスマホを操作している間に、先のふたりが思いの外先まで進んでしまったのだ。複雑に曲がっている洞窟の中、当然彼らの姿は見えず、声も聞こえない。まさに静寂の世界である。
「これが無音なのか……」と生まれて初めての感覚に戸惑いつつ、立ち尽くす記者。地下鉄とは比べ物にならないほどの「地球の内部にいる」不思議な感覚を味わった。
洞窟内にはコウモリをはじめとする100種類以上の生物が存在する。取材を行なった3月初頭の時点では冬眠中のため彼らの姿は見つけられなかったが、面白い生物を他に発見。
その名も「カマドウマ」。ガイドさんによると、この「カマドウマ」は長きにわたって暗闇の中で生きてきたため視力が低下し、ほとんど見えていないのだとか。そんなことはさておき、かなり気持ち悪い。
その後、いくつかのスポットを通過し、「冒険コース」を無事ゴール。1時間強の旅だったが、身も心も満足だった。
途中、狭いところもたしかにあったが、2LサイズのカメラマンNでも完走できたこの洞窟。神秘的な空間を満喫できる上、アクティビティとしても十分に楽しめる。
また、ガイドの方が必ず案内してくれるので、初心者でも安心。最大12人程度のグループで洞窟探検を楽しむことができる。
唯一難点をあげるとすれば、石灰岩の上を這うため、膝や肘に内出血ができてしまう場合があることだろうか。それが気になる女性は、サポーターなどをつけて参加するとより安心かもしれない。
【龍河洞】
住所:高知県香美市土佐山田町逆川1424