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【高知家の○○月間人気記事ベスト5】地元愛されグルメや高知の守り継ぎたい伝統をご紹介
この情報は2018年4月9日時点の情報となります。
高知観光のプロが教える、観光名所「桂浜」をもっと楽しむ方法とは。
太平洋を望む坂本龍馬像で有名な高知を代表する景勝地「桂浜」。
県外から来た友人を連れて行ったものの、実はどうやって案内したらいいのか良くわからない…なんて高知県民も結構いるかもしれない。そんな方のために、高知の観光を知り尽くしたベテランタクシードライバーが、桂浜観光を楽しむイロハを伝授してくれる。初めて観光に行く方も、ぜひ参考にしてほしい。
(有)福井タクシーの伊東則男さんは、会社員を早期退職した後、ジャンボタクシー専門で20年近く活躍している現役ドライバー。
確かな運転技術と軽快なトークの評判が口コミで広がり、高知県にやってくるメディア関係者や著名人、さらには政治家まで、多くの方を乗せて高知を走り回る売れっ子ドライバーだ。
さっそく伊東さんに桂浜の歩き方を教えてもらおう!
駐車場に車を止め、土産物屋の方へ歩いていくと階段を発見。まずはこの階段を登っていく。
「車いすの方は右のスロープからも行けますよ。」と行き届いた気配り。
階段を20メートルほど登ると分かれ道が。桂浜といえば龍馬像!というイメージが強いためか、桂浜に訪れたほとんどの人は左側の階段を上り、一目散に龍馬像を目指す。
が、しかし…
伊東さん、迷わず右側のスロープ道へ進んでいく!
「あっちは階段がキツイし、少しずつ龍馬さんに近づいていった方がドキドキするでしょ(笑)」とお茶目な伊東さん。
たどり着いたのは「桂浜」と刻印された石碑があるフォトスポット。
桂浜の砂浜と水平線、さらには龍王岬(写真右手)を一緒に写真に収めることのできる人気の場所だが、ここでの写真の撮り方にはちょっとしたコツがあるそうだ。
伊東さんにコツを教えてもらって撮った写真がこちら(下)
ポイントは「できるだけ高い位置から撮影する」こと。カメラを持った手を思いっきり上に伸ばして撮ってみよう。
こうすることで広い砂浜が写り、桂浜のスケール感をより感じられる写真が撮れるのだ!
写真を撮り終えたら、緩やかな上り坂を歩いて龍馬像方面へ。
龍馬像が近づいてきたが、「まだまだ龍馬さんには会えませんよ!」と伊東さん。
次に立ち寄ったのはこちらの展望スペース。ここは広い砂浜と龍王岬をきれいに撮影することができる伊東さんおすすめのフォトスポット。何度も桂浜に行ったことがある人でも、知らずに通り過ぎている人も多いのではないだろうか。
展望台の前は太平洋に向かって開けているため、桂浜で月を見るならここが一番きれいだという。ベンチもあるので、波の音を聞きながらゆっくりと月を楽しむことができそうだ。
いよいよ龍馬像とご対面!と思ったら、龍馬像の背面で立ち止まり、まだ焦らす伊東さん。
龍馬像の背面には。昭和3年に建設された旨の記載が。
「戦時中、日本にあった銅像のほとんどが金属供出のため接収されましたが、この龍馬像はずっとここに立ち続けました。」と伊東さん。坂本龍馬が海軍創設に尽力したことから対象外となったという説が有力らしいが、「海から見ると大砲に見えるから、残ったんじゃないかな…」という伊東さんの説も面白い。
ついに坂本龍馬とご対面!
伊東さんの言うとおり、やっと会えた!という感覚からか、高揚感が増幅する。また、階段で登るよりスロープ道の方がずっと楽に登ってくることができたのは新しい発見だ。
この龍馬像も人気のフォトスポットだが、「龍馬さんとの写真の撮り方を間違えている人が多いんですよ。」と伊東さん。
こちらが撮り方を間違った写真(下)
ありがちな写真だが、カメラから遠すぎて人の顔が小さくなってしまっている…。
伊東さん流・正しい撮り方はこちら(下)
上手く撮るポイントは、
・カメラは地面の近くから龍馬像を見上げるように
・写る人はカメラの近くに寄って顔が大きく映るように(上半身のみでOK!)
という2点。
もう1つ重要なのが撮影の時間帯。
龍馬像は東に向かって建っているため、午後に龍馬像と写真を撮ると、逆光で龍馬像が真っ黒に写ってしまう。「桂浜に来るのであれば、できるだけ午前中がいいですよ。」とのこと。なるほど!
伊東さんが教えてくれた写真の撮り方「手乗り龍馬さん」
龍馬像の後は、砂浜に降りて桂浜の西側にある龍王岬に向けて遊歩道を歩いていく。右手には松林、左手にはどこまでも続く太平洋が広がり、心地良い海風が吹いてくる。太平洋の荒々しい波の音を聞きながら、ゆっくりと風景を楽しみたい。
時間に余裕があれば、巨大魚アカメが大量に飼育されていたり、スリル満点なウミガメへの餌やりが楽しめたりと、個性的な展示で根強い人気のある「桂浜水族館」に寄ってみるのも楽しいだろう。
水族館を通り過ぎ、龍王岬へ。階段を登り、龍王岬のてっぺんにある展望台へ到着!見晴らしの良い日には遠く室戸岬まで見渡すことができる。
「桂浜に来るのが夕方になったら、ぜひここ(龍王岬)から夕日を見てほしい。ここから見る夕日は最高です。」と伊東さん。
ゆっくりと桂浜を観光して約1時間。伊東さんの案内のおかげで、高知家の〇〇取材班が今まで気づいていなかった桂浜の楽しみ方をたっぷりと堪能することができた。
4月21日には桂浜のそばに坂本龍馬記念館がリニューアルオープンし、ますます観光地としての注目度が上がる桂浜。次に桂浜を観光する際には、伊東さんが教えてくれた「桂浜の歩き方」を参考にしてみてはいかがだろうか。