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【高知グルメPro】作り手の人柄がにじむ香り高いうどんがいただける「さぬきうどん将元」食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記
この情報は2020年10月18日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす美食おじさんマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は、マッキー牧元さんが食べ歩いた料理店の中から「カツオじゃない店」3店舗をご紹介。カツオの他にもこんなに旨い海鮮が食べられる!
前回の記事では、ビジュアルインパクト絶大のハンバーガーから、県民熱愛のテイクアウト弁当に焼きそばまで、奥深い高知の食をご紹介しましたが、今回は高知の本来のウリ!「海鮮」です。
前回記事を読む▶▶「ハンバーガーにチキンナンバン!Go To 高知でいただくオススメご当地メシ アレコレちょっと通な3店舗」
高知と言えばカツオ、カツオと言えば高知というくらい、高知とカツオは切っても切れない関係。
関連記事を読む▶▶「カツオならここで食え!Go To カツオ! Go To 高知!」
しかし!今回はそのカツオ“じゃない”海鮮食材がいただけるお店3店舗をご紹介します。
キンメ丼である。「室戸キンメ丼」である。今や高級魚になったキンメがどっさりと乗った丼である。
ご飯の上、手前に控えしは分厚く切られたキンメの刺身、そして奥左がカンパチ、右がハガツオで、一番奥におわしますは、キンメの照り焼きである。
まずこれは、どうあってもキンメの刺身からだろう。
むにに。歯が柔らかいキンメに入ると、脂ののった身から甘みが流れ出る。
深海魚であるキンメは、都心で食べると脂がだらしなく、焼いたり煮たりするのはいいのだが、刺身にすると脂が舌に残る感じがある。
しかし、すぐ目の前の深海から今朝上がったばかりのキンメは、脂がしまっていて、この魚の生命力の高さを痛感させるのである。
顔がにやけてたまらない…
続きを読む▶▶「ここは竜宮城か。キンメの刺身、しゃぶしゃぶ、煮付け、茶漬けの攻撃に撃沈すの巻」
ウツボといえば今では高級魚だが、昔は雑魚だったという。
「昔は市場で笑いよったら、漁師が「取っていけ」いうてタダでくれよったがよ。けんど、いつの間にやら高級魚になりよった。ガハハハ」。
そう久礼の川島昭代司さんは言って、豪快に笑った。
川島さんは青柳裕介の漫画「土佐の一本釣り」のモデルになった人である。
その川島さんが「ウツボのすき焼き」を作ってくれるという。
「えっ? ウツボといえばタタキじゃないの?」と聞く。
タタキは高知市内の居酒屋には必ずある、高知の名物料理である。
「いやウツボは、すき焼きよ」と、川島さん胸を張る。
すき焼き煮で食べるようになったのは事情があるらしい…
続きを読む▶▶「ウツボはすき焼きに限る!!久礼の漁師料理に悦楽を得たの巻」
「ギィ、ギィッ、ギィッ」。
伊勢海老が身を反らせながら、鳴いている。見事にでかい。
今朝獲れた伊勢海老だという。
ここは高知県須崎市浦の内池ノ浦にある伊勢海老料理店、「中平」である。
標高約120m、山の中腹を貫く横波スカイラインから海岸へ降りること5分、静かな漁港に着く。
この地で「中平」は、40年前に店を開いた。
伊勢海老は毎朝、刺し網漁で獲っているのだという。
「以前より減ってきて、規制もしゆうけんど、まだまだ豊富に獲れるがよ」と、「中平」のご主人は胸を張った。
森に隣接した土地がいいのだろう。木々から流れ出た養分が、急勾配の土地を伝わって海に流れ込む。
豊富な微生物が発生し、海藻が育ち、貝類やウニなどが活動し、それらを伊勢海老がせっせと食べる。
そんな循環が活発な海なのだろう。
伊勢海老の旬は、産卵期を終えて身が締まってくる10月から1月とされるが、ご主人に聞くと、「年中おいしいよ」という。
この漁港の生育環境が、いかに肥沃であるかの証明である…
続きを読む▶▶「伊勢海老は脚がうまいのである」
金目鯛にウツボ、伊勢海老まで「まさか!」のラインナップいかがでしたか?
高知に来てカツオだけ食べてちゃ、もったいない!
旨いものだらけの高知を、もっともっと紹介していきますのでお楽しみに!