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高知市シルバー人材センターでリピート率№1!チェーンソーを自在に操る「仏の橋本さん」

       

この情報は2020年7月23日時点の情報となります。

総務省の発表によると、2019年10月1日時点の高知県の高齢化率(65歳以上の割合)は35.2%。全国平均の28.4%をはるかに上回っていることから、高齢化が重要な課題となっている。
一方で、65歳以上でも元気に活動されている方はたくさんいる。中でも、シルバー人材センターの一員として活動している方に、一際元気な方がいると聞いて取材に伺ったぞ。

高知県にとって課題である高齢化だが、一方で大きな魅力の一つでもあるのでは?と考えた◯◯取材班は、高齢の方で元気に輝いている方がきっといるはず!と探索を開始。65歳以上の方が活躍されている場所として、まず浮かんだシルバー人材センターに伺った。

シルバー人材センターの担当者の方に「元気に働いている方々の魅力を発信したいです。特に活躍されている方はいますか?」と尋ねると、真っ先に名前を挙げられた方がいた。早速取り次いでいただき、その方にインタビューさせていただくことに。

高知大学

待ち合わせ場所として指定されたのは、高知市にある高知大学朝倉キャンパス。

車を停め約束の場所へと歩いて向かっていると、100mほど離れてたところから大きな声で「お世話になります!!!」と、元気よく挨拶してくれた方が、

橋本 德明(のりあき)さん、73歳だ。

 

人気№1の「仏の橋本さん」

橋本さんはお客さんからの評判がよく、ご指名で顧客がついているほどの人気ぶり。また、どんな些細な仕事でも快諾して引き受けてくれるので「仏の橋本さん」と呼ばれている方なのだ。

-「仏の橋本さん」とお伺いしましたが。

橋本さん:そんなこたぁ~ない。そら、事務所(シルバー人材センター)が勝手に言いよらぁ(笑)。

-シルバーで働くことになったきっかけを教えてください。

橋本さん:すでにシルバーで活動しよった知り合いから「来てくれ~忙しいぞ!」って、声かけられたがよ。自分は動けるし、資格があるやん。聞いたら、草刈りとかが多い言うき、会員になったがよ。体力は落ちちゅうけど、培った技術は捨てがたいもんがあるきね。ベテランの味っちゅうやつが。

橋本さんは、国土交通省の四国地方整備局の職員として働いたあと、25歳ごろからは民間の土木会社で国土交通省の業務を専門に、70歳まで勤められていたのだ。

その間に、土木施工管理技士1級、監理技術者など数多くの資格を取得し、国道の維持工事や法面工事など実際の現場で職人として働きながら監督としても現場を仕切るなど、活躍されてきた。

資格を豊富に持つ橋本さんのもとへは、今でも「当社にきてほしい」というオファーがあるそうだ。

-主にはどんな仕事の依頼が多いですか?

橋本さん:言われちょったとおり、草刈りが多かったね。他には、家の中にできた鳥の巣の除去とか、お墓の周りにコンクリを打ってくれとか。 

-左官もやられるんですね。

橋本さん:やるよ!!!!わしゃ、なんでもやるき!!!(笑)

取材日は、高知大学のテニスコートや周辺の草刈りという依頼を受けていた。新型コロナウィルス感染症の影響で部活動が中止となり、使わなくなっていたため、草が生え放題となっていた。

この日は7月上旬、梅雨の合間に晴天となった日で、最高気温は29.4度と夏日であった。そんな炎天下の中、草刈り機とチェーンソーを使い作業を行う橋本さん。

さっきまでの笑顔から、仕事モードに切り替わる。

カメラを片手に立っているだけでも汗だくで、体力を消耗してしまう〇〇取材班。そんな私たちを尻目に、橋本さんは「こういうことはやっちゅう人やないとようせん。慣れちょらんとね。」と、筋肉隆々の腕で機械を操りながら淡々と作業を行っていく。

 

ボランティア精神が強い

-70歳超えても、様々な活動を続けられているのはどうしてですか?

橋本さん:仕事でせっかく身に付けたもんを活かしたい気持ちもあるし、地区のボランティアもやりゆうので、言うたらボランティア精神やね。銭、金いうよりは、人のためにしちゃらないかんという気持ちが強いところがある。

橋本さんは、交通安全指導員として活動するほか、よさこい祭りでは愛宕競演場で交通整理を行うなどの活動も活発に取り組まれている。

-仕事へのこだわりはありますか?

橋本さん:「安う請けて、仕事は丁寧に綺麗」が性分でね。それで、喜んでもらえて、また来てやと指名してくれたらうれしいね。

 

大好きな釣りでリフレッシュ

橋本さんは多趣味で、釣りやクラシック音楽、読書などでリフレッシュしているという。特に釣りは、季節ごとに旬の魚を狙いにほぼ毎週海に出かけるほど。

橋本さん:息抜きになるし、ストレス解消になるしね。竿に集中して、来るかにゃ~、来んかにゃ~いうて、来た来た~いうががおもしろいがよ。

-今後チャレンジしたいことはありますか?

橋本さん:今の仕事、趣味をできる限り続けていきたいね。ボランティアもやね。学校がらみのお手伝いもしていきたい。やりたいこといっぱいよ。

話を聞いていても、高齢者とは微塵も感じさせないポジティブさ。素敵な話やパワフルに働く橋本さんの姿に、元気とやる気をもらった〇〇取材班だった。

 

公益社団法人シルバー人材センター

住所:高知市丸池町1-1-14
電話:088-882-3839
営業時間:午前8時30分 ~ 午後5時15分(土日祝日及び年末年始を除く)
https://webc.sjc.ne.jp/kochi-sc/index