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高知で繰り広げられる熱い闘いの「カシオワールドオープン ゴルフトーナメント」 と同時開催!12種類の自然体感&スポーツ体験イベントが実施されるぞ!
この情報は2024年2月21日時点の情報となります。
この日やってきたのは、高知市鏡にある吉原ふれあい交流館「百日紅(ひゃくじっこう)」。
親子で「防災植物」について学ぶイベントが開催されると聞いてやってきた。
このイベントは四国銀行・高知県・高知市・高知森林救援隊が共同で行う「四銀絆の森」事業の交流イベントとして開催されたもの。
まずは、この日のテーマである「防災植物」についての説明が行われた。
講師を務めるのは、日本防災植物協会の斉藤香織さん。
日本防災植物協会は四万十市出身の植物生態学者である故・澤良木庄一さん
現在は、澤良木先生の思いを斉藤さんが引き継ぎ、県内各地で講演やワークショップを行っている。
「防災植物」とはどのような植物なのか。斉藤さんが子どもたちにも理解ができるよう説明する。
斉藤さん:「シロツメクサ」って知ってる?花冠とか作るよね。これも食べられるんだよ。雑草だと思っている植物の中にも、実は食べられるものがあるの。
現在、私たちが「野菜」として食べているものの多くは、品種改良の歴史があって現在の姿となっている。元々は、野にあるものがその原種なのである。
そう考えると、野にある植物をいただくことは、野菜を食べることと大きく変わらない。
斉藤さんは身近な植物を例に挙げながら、お花は天ぷらに、茎はおひたしにとおすすめの食べ方まで紹介し、これには大人も「へぇ〜」と驚きの声が漏れる。
斉藤さん:この近くにも食べられる植物がたくさんあるから探しに行きましょう!
座学だけでなく、実践も!ということで、次は実際に生えている植物を探しに自然の中に出てみることに。
併設するキャンプ場内を散策しながら、食べられる植物を探す。
植物によって異なる葉っぱや茎の形、匂い、手触り。
五感を研ぎ澄ましながら植物の特徴を理解し、採取していく。
生えている植物の中には有毒なものも存在する。
斉藤さんの横に生えているのは、庭先で栽培する人の多い人気の花「スイセン」。
葉がニラに似た形をしているため間違って食べてしまう人がいるが、毒を有しているので注意が必要だ。
30分ほどで数種類の植物が採取できた。
みんなが採取した植物を種類ごとに分類し、調理していく。
よもぎや野生の菜の花、カキドオシなどの野草は天ぷらに。
そして、もう一つの調理方法は災害時に役立つ方法。
生鮮食品や物資が不足する災害時に、身近な食材で美味しく食べられる防災植物のふりふりサラダだ。
家にストックしている乾物や調味料、スナック菓子などを調味料として使い、ポリ袋の中でシェイクすると出来上がり。
取材班は、野生の菜花、オオバコ、ミツバ、ハコベに乾燥わかめ、すりごま、なめ茸、そしてお吸いものの素をIN。
ポリ袋をふりふりして完成したのがこちら。
中には苦味を感じる植物もあったが、災害時にこうしたフレッシュな植物からビタミンやミネラルといった栄養素を摂ることができるのは、とても貴重なこと。
常日頃から食料品をストックしておくことと、非常時に役立つこのような知識を身につけておくことの大切さを感じた。
ふりふりサラダ、天ぷらの他にも、地元の方が作った郷土料理がズラリ。
絶好のロケーションでいただく自然の恵に、より一層美味しく感じられた。
斉藤さんとスタッフのきみさん。手に持っているのは防災植物が描かれたオリジナルの手ぬぐい。
災害時には、この手拭いを参考にして食べられる植物を探してほしいという思いを込めて作られている。
この日のイベントには40名弱が参加した。
いつ起こるか分からない災害。その時に備えて、身近な植物を「防災植物」という視点で捉え直すことの大切さを感じた一日となった。
道端に生える植物も、災害時には食糧に。正しい知識の普及に尽力する日本防災植物協会の取り組みが今後も広がっていくことを期待したい。
日本防災植物協会
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文/長野春子