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黒潮を泳ぐ豊かな生命を感じてほしい 大阪海遊館海洋生物研究所『以布利センター』
この情報は2023年11月2日時点の情報となります。
スウェーデンで生まれた「プロギング」は、スウェーデン語で拾うという意味の「plocka upp」と英語の「jogging(ジョギング)」を組み合わせた地球にやさしいフィットネス。SDGsの観点からも近年注目が集まっていて、世界100ヵ国以上で親しまれている。
高知でも四国銀行がプロギングイベントを実施していると聞いて参加してみた。
10月のある土曜日に「ヤ・シィパーク」に集まったのは、四国銀行の行員とその家族、約20名。
「ヤ・シィパーク」は高知市中心部から東へ車で約40分の場所に位置し、夏には海水浴客に人気の海岸や年間通してマリンスポーツが楽しめる高知県民憩いの場所。多くの人が集まる場所である「ヤ・シィパーク」をより綺麗な場所にしようと、2022年にも四国銀行と「四国アライアンス」(四国銀行、阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行)の合同企画でプロギングをしており、今回はその2回目として四国銀行単独で開催した。
参加者は、3歳から60代と幅広い年齢層。それぞれのペースで楽しみながら、ゴミ拾いができるところがプロギングの特徴のようだ。
簡単な説明を受けたら、袋を持っていざ出発!
気持ちの良い海岸を、散策気分でジョギングスタート。
と…あれ?周りを見渡してみると、参加者のみんなゴミ拾いに熱中していて走っている人は見当たらない。
あちらでも、
こちらでも。
熱心にゴミ拾いをする様子は見られるが、ジョギングをしている人はいないようだ。
もともと綺麗なビーチなのでゴミだらけということはないが、気にして見てみてみると、ここにも!あそこにも!と目に入り、ジョギングそっちのけになってしまっているようだ。
これではプロギングではなく、ただのゴミ拾いになってしまうのでは…!?という疑問が浮かぶ。プロギングは、あまり真面目すぎるとただのゴミ拾いになってしまうのかもしれない。
ともあれ、参加者が通った後はゴミ一つない綺麗なビーチになっていくのは目に見えて明らか。
近年では、海洋プラスチックごみの問題も話題になっているので、海辺に落ちているプラスチック類のゴミは見逃さずに全て回収。
食品などを包装していたプラスチックごみやタバコの吸い殻、空き缶などのゴミが比較的多く見受けられた。
1時間半ほどかけて、可燃ゴミ15袋、不燃ゴミ5袋ほどが集まった。
参加していた子どもからは「ゴミの拾った量で大人に負けたのが悔しい〜」という声が聞かれたり、大人からは「ジョギングできる格好してきたのに、走るにならんかった。笑」という声が聞かれた。
走らずとも1時間半のゴミ拾いを行ったことでじんわりと汗ばみ、いい運動になった。そして何より、気持ちがいい!
美しいロケーションのヤ・シィパークが、ゴミのない綺麗なビーチに。清々しい気持ちでプロギングは終了。
地球に優しいフィットネス、プロギングは今後ますます広がりそうだ。
ヤ・シィパーク
住所:香南市夜須町千切537-90
TEL:0887-57-7122
文/長野春子