三山ひろし
【三山ひろしのさんさん歩】広大な敷地はまるで農業を学ぶテーマパーク!高知県四万十市「幡多農業高校」で授業体験
この情報は2023年8月12日時点の情報となります。
高知県出身の紅白演歌歌手・三山ひろしさんと、さんさんテレビ・玉井新平アナウンサーが三山さんのふるさと高知県をゆる~くお散歩。今回は高知県高岡郡越知町を訪れた。
三山さんと玉井アナがお散歩しているのは、高知市から西へ車で約1時間ほどのところにある越知町。
今回2人が足を運んだ先は、横倉山の自然・歴史・文化を体感できる「横倉山自然の森博物館」だ。
横倉山といえば、貴重な植物や化石が多く発見された神秘的でロマン溢れる場所。
高知県佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士の研究の場でもあり、歴史とたくさんの魅力を感じられる話題のスポットである。
今回は、「横倉山自然の森博物館」の学芸員を務める宮地萌さんに案内していただいた。
まず案内されたのは、横倉山のジオラマがある展示室。
忠実に自然環境を再現し、横倉山で暮らすさまざまな動物たちの剥製(はくせい)が飾られている。
木々の間には鳥の巣も再現され、まるで山の中にいるかのような感覚に陥るほどの完成度だ。
標高800mの横倉山は、1300種類の植物が自生する植物の宝庫。
かつて修験道(山岳信仰)の地であったため、木の伐採が制限されるなど、手付かずの自然がとても多く残っているのだ。
他の展示室には横倉山で発見された化石が多く展示されている。
現在は山になっているが、はるか昔、このあたりは海で、長い年月をかけて地質が隆起(りゅうき)することで今の横倉山の姿になった。
かつて海だった頃の化石が数多く展示され、時系列に沿って横倉山の変化が見られる。
中でも注目の化石は「筆石(ふでいし)」と言われる化石。
4億年以上前に生存したというとても珍しい半索(はんさく)動物の化石だ。なんと日本で発見されたのは横倉山だけ!
化石になる前の模型がこちら。海藻などに付着して生きていたと考えられているなんとも不思議な生き物だ。
生き物の他にも珍しい植物も多数展示されている。
実は展示される植物たちにはある共通点があるという、それは…
横倉山によく足を運んで研究を行っていたという、牧野富太郎博士にゆかりのある植物たちが展示されているのだ。
2024年3月3日(日)までは牧野富太郎博士の企画展も開催されているようなので、展示品とともに企画展もぜひのぞいてみよう。
(入場料は博物館入館料でご覧いただけます。チラシかポスター・チラシ画面を提示で100円引き)
博物館に飾られた一枚の写真は、横倉山にある杉原神社で撮影された写真だ。
そこには牧野富太郎博士の姿が!
玉井アナ:写真が撮影されたここの場所はこの近く?
宮地さん:そうですね!横倉山を登れば牧野富太郎博士が撮影された杉原神社があります。
三山さん:ぜひ行ってみたいですね!
ということで実際に横倉山へ向かうことに。
とその前に、人工的に作られた仮想空間を現実かのように体感できる「VR」を使って横倉山をちょっぴり体験。
登山には危険や事故に巻き込まれる可能性が潜んでいるので、予備知識を学んでおこう!
「登山をするには少し体力に自信がない」という方にはぴったりな体験だ。土日祝日限定でVR体験ができるので、「横倉山自然の森博物館」へ訪れる際は要チェックだ。
VRゴーグルに映し出される景色は360°どこを見ても横倉山の景色が体験できるぞ!
さて、VR体験を終えて博物館から車で20分のところにある横倉山の入り口へ到着した三山さんと玉井アナ。目的地の杉原神社へ向けて、足を進めた。
入り口から杉原神社までは約15分。
樹齢600年、高さ50mほどの巨大な杉がお出迎え。大地の力を感じるパワースポットのようだ!
本殿には精巧な彫刻が施され、多くの見物客の見どころとして親しまれている。
本殿前にある石段は、先ほど博物館で見た牧野富太郎博士が植物採集会をした際の記念写真を撮った場所。
三山さんと玉井アナも記念写真を真似て、思い出の1枚を写真におさめた。
時が経っても変わらない横倉山。魅力的なスポットに心が洗われた瞬間であった。
これからも横倉山の歴史・文化を後世に伝えながら、貴重な自然環境を守り続け、1人でも多くの方に魅力を感じて欲しいと思うお散歩だった。
今回のさんさん歩はここでお開き、次の「さんさん歩」はどこへ行こうか?次回の記事もお楽しみに。
横倉山自然の森博物館
住所:高知県高岡郡越知町越知丙737−12
電話:0889-26-1060
情報提供:高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや