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Back To 高知家の2022!爆笑!土佐弁ラジオ体操とカツオや新鮮野菜がお得な南国市の土曜市でお買い物

       

この情報は2023年4月11日時点の情報となります。

これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の20○○」としてご紹介します!
今回は2022年4月22日にご紹介した、南国市で毎週土曜日に開催される「土曜市」の記事です。
この記事を読んで、ぜひお出かけしてみてくださいね。

高知大学土佐FBC(フードビジネスクリエーター)の修了生で南国市議会議員になった斉藤さんから、南国市で50年以上歴史のある(高知市の日曜市に次いで歴史のある)土曜市を活性化したいので、ぜひ土佐FBCに協力してもらいたいと連絡があったので訪ねてきました。

南国市で土曜市?

正直、私は知りませんでした。

 

まるで昭和!外国?

土曜市の場所は南国市大そね。

南国税務署がある通りで、土曜市の赤いのぼり旗がある角を西に曲がると見えてきます。

ここが土曜市。広い駐車場もトイレもあり、隣が田んぼ、周りは住宅街に囲まれた中に、白い巨大なテントのような建物がありました。

中に入ってみると、なんともレトロで異空間、外国(東南アジア)の市場のような雰囲気です。
まず外観、街路市だけど広い駐車場、長いアーケードのような鉄骨、周りはビニールで囲まれていて風の影響がない。鉄骨のサビが良い雰囲気を醸し出しています。

気になる出店者は、出店歴50年の大ベテランぞろい。

古い順に、サカキ・シキビ販売(安い)。

果物を売っているおばあちゃんの目利きがすごい。

魚が新鮮。

花・苗・植木が充実。

なぜか子どもがビーズでアクセサリーを作っているなど、見ているだけで楽しくなってきました。

そして、新しい出店者として、リラクゼーションマッサージ店が(こちらもリーズナブル)!


田園風景・土曜市を眺めながらのマッサージはもう外国です。どこかアジアの地方都市のマーケットに来た感覚でした。

全国粉もんサミット1位「土州焼き」を楽しむ!

そんな楽しい土曜市。買い物だけでなく、すぐ食べられるものもあります。

土佐FBC修了生で全国粉もんサミットWEB投票全国1位に輝いた「土州焼き」。

私が行った朝、10時前にはすでに予約の列が。

ちょっと待ってから、土州焼きで朝ごはん。

もんじゃとお好み焼きの中間くらいの食感でとろける美味しさ。

私が注文したのは、土州焼きの「餅&チーズ」。さらにトッピングに卵増量+キムチをチョイス。

のんびりした土曜市の雰囲気の中で朝ごはんを楽しみました。

爆笑!土佐弁ラジオ体操

食べていると、10時ラジオ体操の音楽が流れ始めました。

土曜市名物「土佐弁ラジオ体操」です。

朝10時なると突然ラジオ体操の音楽が流れてきて、出店者のほとんどがお客さんそっちのけで体操を始めます。しかもその声が土佐弁。

「肩をぐるぐる回しとおせ~」って、私も慌てて参加しましたが、笑いながらのラジオ体操は生まれて初めてでした。

いよいよ買い物開始!

その後、野菜、果物、干物、鮮魚と出店者を回って買い物。

驚いたのは、出店者の売っているもののクオリティーの高さと値段の安さ。

物価が高知市の半分くらいです。

まず、カツオ。大きなサイズの生のカツオをその場で藁焼きしています。

高知県産メロンが驚きの値段で普通に売られています。規格外ですが味は変わりません。

干物も迷うくらい多い。野菜も出店者のおばあちゃんがすべて無農薬で作っていて、これは迷います。

土曜市で買った鰹の藁焼きでタタキづくり

まず、土曜市で売っている新鮮・鰹の藁焼きとお野菜を購入して、自宅で鰹のタタキを作ろうと考えました。

鮮魚は土曜市で魚を売って33年。魚の目利きと新鮮で安いと絶大な信頼を得ている今田さん。実はここの土曜市の組合長でした!

そして、野菜は農薬不使用で作った野菜のみを53年間、土曜市で売り続けている山本さん。

今回は鰹のタタキにかけるネギを購入しました。

メインの鰹の藁焼きは、すでに切るだけの状態で販売してくれます。

さっそく、その日の夜に自宅で鰹のタタキづくり!

事前に包丁を研いだのでスムーズに切れます。

包丁を入れて手前に引くだけ。ネギも細かく切るだけ。意外と簡単であっという間でした。

味はというと、今日の早朝仕入れた魚なので、鮮度抜群、旨さも格別です。

こんな楽しみも土曜市で魚と野菜を購入することでできます。

ぜひ、一度、鰹の藁焼きを節で買って作ってみてください!

花を楽しむ

次に気になっていた苗木・盆栽のお店を尋ねました。

和田若義園の和田さん。

土佐町で苗木を栽培、販売して60年になる大ベテラン。

いろんな苗木以外に立派な盆栽も販売。

趣味が講じて現在、1,000鉢の盆栽を管理しています。

ちなみに、70年生で3万円、50年生で9,800円。

こんなに長い年月を手間暇かけているのに驚きの価格です。

この盆栽。今は海外に需要があって業者さん通じて輸出しているワールドワイドな商品です。

話をすればするほど、今日のメインの和田さんワールドにはまってしまって、お花の鉢植えを大人買いしてしまいました。

この花で家中を飾りました♪

さらにディープな店をご紹介

あとは顔出しOKの方のみ、できるだけ詳しく土曜市の出店者の紹介をしますね。

南国市の吉本商店、吉本英治さん。

お父さんのあとを引き継いでから10年、親子2代で40年、この土曜市で干物を販売しています。

干物は毎日、高知市弘化台の市場で仕入れていて、今日のオススメを教えてくれます。

今日のオススメは真サバの片身。脂のノリがいいようです(即買い)。

あとアジの開きがオススメということですが、食べ比べたいので両方買いました。

次にサカキ、シキミを販売している和田二三子さん。

お母さんのあと引き継いでから9年、お母さんの代からだと45年、土曜市でサカキ、シキミを専門に販売しています。

カサキは神棚用。見た目が良いのは3本・2セットで100円という驚きの安さ。

シキミ(ここら辺ではシキビ)は自宅の仏壇、納骨堂、お墓用。これも1束100円。

すべて自家製で自分で栽培しているから安くできるそうで、南国市はまだ需要があるそうです。

私の家は神棚も仏壇もないので、どうしたらいいか聞いたところ、床の間に神様を祀っている家もあるそうです。

人情味あふれる南国市の土曜市を後世へ

最後に、この土曜市を後世に残すために。

この土曜市は昭和の良き日本が今でも残っています。

出店者がみんな親切で話好き。

店番を代わってあげたり、お互い買い物し合ったり、仲がいい。

お客さんの私もあっという間にフレンドリーになりました。

これからもこの土曜市を高知県の財産として盛り上げていきたいので、まだ行ったことがない方は行ってみて、じっくり買い物とお店の人との会話を楽しんでみてください。

ちなみに出店者も募集中で、出店料1,000円ですぐにでも出店できます。

南国市で50年以上歴史のある(高知市の日曜市に次いで歴史のある)土曜市。

みなさん、今後ともよろしくお願いします!

施設情報

南国市ごめんの土曜市

住所:高知県南国市大そね甲2028(ファミリーマート南国おおそね店より西へ約270m)

営業時間:土曜日の日の出~14:00

南国市観光協会HP:https://www.nankoku-kankou.jp/life/dtl.php?hdnKey=549

 

文・写真 高知大学土佐FBC  特任講師  松田 高政

土佐FBCとは https://tosa-fbc.jp/