イベント・レジャー, 観光, 関西関連
黒潮を泳ぐ豊かな生命を感じてほしい 大阪海遊館海洋生物研究所『以布利センター』
この情報は2022年12月20日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の20○○」としてご紹介します!
今回は2021年12月24日にご紹介した、土佐清水市にある太平洋を一望する「万次郎足湯」を紹介した記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
四国最南端の町・高知県土佐清水市にある足摺(あしずり)エリア。高知市中心部から車で2時間40分以上!「東京から一番遠い」と言われる観光地です。
四国最南端の岬「足摺岬」や幕末の偉人 ジョン万次郎の故郷としても知られています。
2021年9月には、土佐清水市一帯が日本ジオパークの認定を受けていて、ここ足摺エリアでは黒潮がもたらしたダイナミックな自然景観と亜熱帯の生態系に触れることができます。
もともと温泉街として知られており、絶景と温泉を求めて多くの観光客が訪れる足摺。
今回は、足摺エリアの魅力である絶景と温泉を同時に!手軽に!楽しめる施設をご紹介します。
やってきたのは「万次郎足湯」。
公共交通機関を使うなら、土佐くろしお鉄道「中村駅」から路線バス「足摺線」に乗り換えて、「万次郎足湯前」で下車。
足摺エリア内で対象のホテルや旅館に宿泊した場合は、週末限定でおすすめスポットを巡る周遊バスや高知龍馬空港⇔足摺のダイレクトツアーバスが無料で運行中。
(無料運行は2022年2月末まで。詳細は「Meji-ca号」で検索!)
冒頭で「東京から一番遠い」と紹介しましたが、乗り継ぎさえスムーズにできれば、意外と辿りつきやすい場所なのかも…
館内に入ると目に飛び込んできたのは窓ガラスいっぱいの水平線!
入って右手が足湯で、左手が座って景色を眺められる展望スペースとなっています。
足湯コーナーは広々としていて、ゆったりとくつろぐことができます。
また、無料の更衣室や100円で足ふき用のタオルも利用できます。
足湯を出てしばらく経ってもポカポカと温かく、旅の疲れを癒してくれること間違いなし!
そして下を見下ろすと、こんな光景が…
そう、足湯の真下には波の浸食によってできた洞門があるのです!
上からだとなかなか上手く撮れませんでしたが、間近で撮ると迫力が少しでも伝わるでしょうか…。
「白山洞門」は足摺に数ある洞窟や洞門の中で最も大きく、高さ16m・幅17m・花崗岩洞門では日本一の規模。
また、高知県の天然記念物にも指定されています。
波で侵食された穴は、角度によってはハート形に見えるそう。
穴の向こうからは真っ青な海と、美しい光が差し込んできます。
巨大な岩の上には弘法大師空海が建てたといわれる祠があり、「白山神社」として祀られています。
また、万次郎足湯からほど近いところには「白皇神社」という神社があり、この2つの神社が四国八十八か所霊場第38番札所「金剛福寺」の守り神とされています。
白山神社から足摺岬の展望台まで、金剛福寺周辺一帯すべてが神聖な境内なのだそう。
白山神社は海の入り口、元々山の上にあった白皇神社は山の入り口として位置づけられてきました。
白山神社は年に3度のお祭りで宮司さんが祠に向かうとき以外ほとんど人が立ち入ることはなく、まさに大自然と人々の信仰が織りなすパワースポット。
洞門がそびえ立つ波打ち際までは降りることができますが、かなり急な階段と坂道が待っているので、歩きやすい服装と靴、飲料水を準備することをお勧めします!
そして、歩き疲れたら足湯で癒されてくださいね。
迫力のある洞門の風景と、心も体もほぐれる足湯。
その両方を味わえる「万次郎足湯」の利用はなんと無料。
施設を運営している「あしずり温泉協議会」代表の田村さんにお話を聞くことが出来ました。
田村さんは足摺出身。
進学で一度高知を離れますが足摺に戻り、現在はホテルを経営されています。
魚のおいしさや迫力のある大自然など、一度離れたからこそ見えてきた魅力が足摺にはあったと言います。
田村さん:足摺岬展望台から臨む270度の水平線、専門家も日本一と称した美しい星空、お遍路さんへのお接待がルーツとなったおもてなしの心、どれも足摺ならではの絶景と文化です。
田村さんに教えてもらって行った、 足摺岬展望台からの景色はまさに圧巻!
スターウォッチングツアーなども随時開催されているそうなので、次回は足摺に泊まってとことん楽しみたいものです。
他にも、温泉・宿泊施設や体験事業者さんが力を合わせて、より足摺を楽しめる体験プログラムが展開されているそう。
そのひとつが、釣り客向けに使われる渡船を活用した「海上遊覧」。
しっかりした作りの渡船だからこそ、一般の遊覧船では行きづらい岩場や洞窟のすぐ近くまで行けるのだとか。
こちらは通称「天狗の鼻」、地元の方からは「猪岬(ししばな)」と呼ばれている絶景スポット。
確かに足摺岬の展望台から見ると猪の横顔にそっくり!
この断崖絶壁を、海上から正面に見ると、さらにリアルな「猪」が現れるのだとか…!
田村さん:もともと、地元では陸上から海へ突出した地形を「岬=ハナ」、海上に点在する大きな岩を「碆=ハエ」と呼び分けていました。「岬=ハナ」から「天狗の鼻」と呼ばれるようになったのだそうです。
などなど、田村さんの話を聞いていると、ワクワクするような豆知識がたくさん♪
この他にも、龍宮神社や松尾漁港、唐人駄場遺跡などなど…足摺エリアには魅力的なスポットがたくさんあります。
日帰りでは到底、時間が足りなさそう。
田村さんに足摺エリアのこれからについて伺うと、
田村さん:県外の観光客の方はもちろん、高知県在住の方にもあらためて楽しんでほしい場所です。IターンやUターン者も呼び込み、より活気あふれる足摺になってほしいですね。
また、田村さんが経営されている「足摺国際ホテル」は、オーシャンビューのロビーと露天風呂が気持ちよく、こまやかな気配りが随所に現れた、素敵なお宿。
次は必ず、大切な人と特別な日を過ごしに行くことを決めました。笑
四国最南端の地、足摺岬。
辿りつくのに時間はかかりますが、ここでしか見られないとっておきの自然とおもてなしが待っています。
ぜひ、遊びに行ってみてくださいね。
万次郎足湯
住所:高知県土佐清水市足摺岬482-1
【車】土佐清水市役所より約20分(20km)
【バス】高知西南交通「万次郎足湯前」
一般社団法人 あしずり温泉協議会
住所:高知県土佐清水市足摺岬482-1
電話:0880-88-0988
http://www.ashizuri-onsen.com/
https://kochi-experience.jp/