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この情報は2019年1月28日時点の情報となります。
天保8年(1837年)創業の老舗「澤餅茶屋」。ここで売っているのが高知県民になじみ深いお茶屋餅だ。
高知市から車で約40分、香南市夜須町手結にある「澤餅茶屋」。国道55号線を室戸方面へ進むと見えてくる大きな看板が目印だ。
看板から100メートルほど進むとお店に到着。多くの県民に愛されている「お茶屋餅」は、こちらで販売されている。
「手結の餅」や「手結山の餅」と言った方が多くの方がピンとくるかもしれない。
店舗は遠くから見ると一見普通の民家のように見えるが…
自動販売機の横には看板があるので、うっかり通りすぎてしまわないようご注意を。
店内はカウンターとお茶屋餅と書かれたのれんがある。
出迎えていただいた店主の澤さんにお話を伺った。
-澤さんは何代目ですか。
「7代目です。」
-お店を始められたきっかけは何ですか。
「元々は江戸時代に土佐藩主であった山内家が参勤交代で立ち寄るお茶屋番を営んでいましたが、1837年に分家したことがきっかけで餅屋を始めました。」
メニューは10個入り750円(税込)が定番。こちらの店頭では5個入りも販売されている。
お茶屋餅と書かれた包装紙で丁寧に包まれている。
中は木を薄く削った経木に包装されており、開くとニッキの爽やかな香りがただよう。真っ白な餅にうっすらとあんこが透けて見え、食欲をそそる。
やわらかい餅の中はこしあんで口触りがよく、ほどよい甘さ。餅とあんこの量のバランスもちょうどいい。
大きすぎず小さすぎないサイズで、ついつい2個、3個と手が伸びてしまう。
-創業当時からこの味ですか。
「先代の時からこの味ですが、戦前は砂糖が手に入らないこともあり、実際今の味になったのは戦後からだと聞いています。」
-こだわりは何ですか。
「北海道産の小豆を使った自家製のあんことニッキを入れているところです。」
-なぜニッキを使っているのですか。
「創業当時、裏山にニッキの木があったことから、先代が試行錯誤するなかで取り入れました。」
このニッキの味わいが忘れられず、何度も買いにくるお客さんも多いそうだ。
平日は約3,000個、多い時には6~7,000個作る日があるという。店頭では午後4時の閉店時間まで売れ残ることはまれで、特に週末となると早くに売り切れることがあるそうなので午前中に行くのがおすすめだ。
どうしても食べきれず、翌日以降に余ってしまう人もいると思い、澤さんにこんな質問をしてみた。
-翌日以降おいしく食べる方法を教えてください。
「翌日ぐらいであれば、そのままでおいしく食べられますよ。食べきれない場合は冷凍していただき、自然解凍して食べてください。もし固くなってしまった場合は、トースターなどで焼いていただければ、またおいしく食べていただけます。」
冷凍した餅はそのままトースターで温めて食べていた記者にとって、自然解凍というのは新しい発見だ。
香南市まではなかなか行けないという方は、高知市はりまや町にある「坊さんかんざしの店」をはじめ県内のローソン、フジグラン、サンシャインで購入できるそうだ。(一部の店舗を除く)
高知県民だけではなく、全国の方にぜひ一度食べてもらいたい!
ちなみに先日当サイトで紹介したそびえ立つ橋「手結港可動橋」はすぐ近く。こちらにもぜひ立ち寄ってほしい。
以前の記事はこちら⇒ 動かしているのは誰?CMでも話題になったそびえ立つ橋「手結港可動橋」
澤餅茶屋(さわもちちゃや)
住所:高知県香南市夜須町手結1468
電話:0887-55-2948
定休日:毎週火曜日及び月1回水曜日不定休
営業時間:午前8時~午後4時(売り切れ次第閉店)