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昼酒といただく高知の地力を感じる贅沢ランチコース「高知座屋」 美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記

       

この情報は2022年3月27日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹にとんかつ、フレンチにエスニック、そしてスイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する高知家の〇〇の人気連載記事「高知満腹日記」。今回は、高知の人気和食店「高知座屋」で日本酒とともに豪華なランチをいただいてきました。

前回「座屋」にて、お値打ちな「座屋御膳」を楽しんだ。

【記事】刺身と小鉢で昼酒をいただきたくなる贅沢ランチ御膳「高知座屋(いざりや)」

しかしその時店員の方が、「昼の人気はコースでよく出ます」と言うではないか。

こりゃあコースも食べなくてはいけないと思い、ランチコース5500円も注文した。

今回は前回の反省も踏まえ、日本酒もお願いした。

昼酒である。

いろんな料理をつまみながら、堂々と昼酒しちゃうもんね。

前菜は、ホタルイカの加減酢ジュレがけに、つぼみ菜とコゴミ、酢味噌とホタルイカの肝でで作ったソース添えである。

いきなりの春である。

そして肝ソースがいい。

肝の旨味が、ゆるゆると口の中に広がり、酒を呼ぶ。

ああ、日本酒頼んでおいてよかった。

いくらとゆりねが入り、べっこうあんがかけられた茶碗蒸しで心を和ましていると、お造りが運ばれる。

炙りたてのカツオの塩たたきに太刀魚炙り たちイカ(アオリイカ)とひらめである。

カツオのみは滑らかで、太刀魚はほの甘く、たちイカはねっとりと甘く、ひらめもうまみが滲む。

一つ一つ味を確かめながら、盃を口に運ぶ。

早くも幸せな気分になってきた。

次は焼き魚で「鰤の照り焼き」ときた。

鰤といえば、北陸である。だが聞けば、高知県産だという。

さすが豊富な海の恵みを誇る土地である。

もう春なので脂はそれほどでもないが、甘辛い照りをまとった鰤で酒が恋しくなる(要するにただの酒好きではないかと言うことなのだが)。

添えられたのは、フルーツきんかんとセロリ甘酢漬け、黒七味がけであった。

うむ、付け合わせに工夫がある。郷土がある。

こういう点にまで細かく配慮されているということが、意外に嬉しく、気分が上がるってもんじゃありませんか。

お次は「揚げ物」である。

桜海老と新玉ねぎ、そら豆と九条ネギ、タラノメの天ぷらが揚げられている。

これまた春で、それぞれの違う食感が弾けて楽しい。

添えられた淡雪塩(米と塩麹を混ぜたもの)もそれぞれの食材の風味を生かしている。

さあ、蒸し物が運ばれた。

鯛の蒸し物で、うるい、花穂、フグの白子、銀餡がけである。

鯛が立派である。

桜鯛のみがはらりと崩れ、舌の上で優しい甘みを開かせる。

その春らしい、たおやかな味わいに目を閉じ、再び盃を口に運ぶ。

さらに白子をつぶして、銀あんと混ぜ、鯛と食べてみた。

ああ、これもいい。

白子の魅惑的な旨みが広がり、鯛に色気が出て、また酒を呼ぶではないか。

牛肉の焼き物に続いて、最後は帆立炊き込みご飯が運ばれる。

帆立の穏やかな滋味が米一粒一粒に染み込んだ、このご飯も良く、特におこげが香ばしい。

そして、添えられた漬物がいい。

高知の越知町にある越知漬物の、キュウリの柴漬けとふるさと漬け大根である。

歯触り、香り、塩具合などが素晴らしく、うまい。

なので、最後にこの炊き込みご飯を茶漬けにして楽しみました。

甘みは、吾北にある山本農園の苺とバターケーキとアイスクリームで、一服。

いやあ、昼から贅沢しました。

高知の地力を痛感する、充実したお昼でした。

 

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