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Back To 高知家の2020!高知県民が愛してやまないご当地スイーツ「アイスクリン」が食べられるお店が大阪府堺市堺区二条通にあった

       

この情報は2021年9月3日時点の情報となります。

高知県内にとどまらず、あちこちを飛び回っていた高知家の○○取材班でしたが、このところ出かけることすらままならない状況が続いています。
しかし!うつむいてばかりじゃいけない!これを機会に、これまでご紹介してきた中でも、まだまだみなさんにご覧いただけていない面白い記事を「Back To 高知家の20○○」として、是非読んでいただければと思っています。
今回は2020年9月3日にご紹介した、高知のソウルフード「アイスクリン」や高知のいろんな商品を大阪でひろめてくれているお米屋「トラとウサギの茶飯事」さんの記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!

高知のお祭りの出店や、夏になれば国道沿いにパラソルを出してその日陰で売っている、高知のご当地スイーツ「アイスクリン」が、なぜか大阪府の堺市で食べられるらしいのだ。
高知スイーツを大阪の堺市で売るようになったいきさつを聞いてきたぞ。

そこは、大阪府堺市堺区二条通に店をかまえる「トラとウサギの茶飯事」。

実はこのお店、2018年の1月に高知家の〇〇が取材にお邪魔したことがあるのだ。

【記事】「高知のアンテナショップ!?」 素敵なご夫婦が営むお店を大阪で発見!

店内は高知県のアンテナショップかと見まごうほどの品ぞろえの、実は「お米屋さん」。

5ツ星お米マイスター、野菜ソムリエの資格をお持ちのご夫婦が営む、 お米を1kgから量り売りするスタイルのお米屋さんなんです。

こちらの奥様の直子さんが高知出身、旦那さんの敏之さんが堺出身という事で、両方のエリアのいいものを取りそろえて販売しているのだ。

そして、いまこちらで買えるのが、高知のご当地スイーツ「アイスクリン」と堺の最中をあわせた「アイスクリン最中」。

「アイスクリン」とは、アイスクリームとシャーベットの中間のサクサクした歯触りと、ほのかなタマゴ風味とバナナフレーバーがなんとも懐かしさを醸し出す、高知県民熱愛のスイーツなのだ。

どうして「アイスクリン最中」を販売するようになったのか、直子さんに聞いてみた。

-「アイスクリン」を取り扱おうと思ったきっかけはなんですか?

大阪府堺市の世界遺産に登録された仁徳天皇陵のすぐ近くで5年前にお米屋さんを開業し、お米と一緒に高知の産品もたくさん販売させて頂いております。お米より高知の商品が多いのでお米屋さんだと気づかれなかったりもします。自分たちの好きな高知の商品を販売するうちに、高知の「アイスクリン」も大阪の方たちに知って欲しいなぁと思うようになりました。

高知名物の一つ「アイスクリン」は、小さい頃高知の観光名所に行くと必ずと言っていいほど両親や祖父母に買ってもらって食べていました。私の思い出の味を販売できていること、それを食べたお客様がおいしいと喜んでくださることがとても嬉しいです。

-「アイスクリン」の思い出はありますか?

私の中で「アイスクリン」の1番の思い出は、おじいちゃんと一緒に二人で食堂にごはんを食べに行った時のこと。

「アイスクリン」が大好きだったおじいちゃん。「アイスクリン」を食べてるおじいちゃんの口の横からアイスがタラ〜っとたれてきちゃったのですが、なぜか「おじいちゃん、アイスが口の横についてるよ」と教えてあげる勇気がなくて、おじいちゃん早く気がつかないかな〜とドキドキして見ていたことを1番に思い出します。垂れてるのにも気づかないほど、おじいちゃんが「アイスクリン」を夢中に食べていたという思い出が最強です。

-いまの「アイスクリン最中」ができあがるまでのエピソードを聞かせてください。

「アイスクリン」を販売しようと思った時に思いついたのが、堺のモノと組み合わせること。「高知×堺」です。

それが私たちのお店らしいのでは、と思いました。

私は高知出身ですが、ダンナさんは堺出身。堺で商売を始めさせて頂いてから、本当に堺の方々にお世話になっている私たち。

高知と堺のものを組み合わせたいなぁという思いがありました。

そう思っていた時に、日頃からよく御使い物にさせて頂いている堺の老舗の最中屋さんの皮(最中種)だけを作られている会社があることをたまたま知りました。

その最中種を作られている会社は、株式会社 泉忠老舗(いずちゅうろうほ)さんという、江戸末期より八代続いているという老舗のお店。

こちらにご連絡をして、高知の「アイスクリン」と堺の最中種を組み合わせたものを作りたいという思いをお伝えすると、沢山の最中種のサンプルをご用意してくださいました。

その中から私たちが選んだのは花の模様の最中種。マーガレットみたいでカワイイなと思っていたら、十六紋菊だと教えてもらいました。

十六紋菊花の最中種の型は、店主さんのおじいさまが昭和40年代に使われていた型だそうです。

50年ぶりにフッ素加工を施し復活したところに、私たちがこの型で焼いて頂く最中種を使わせて頂くことになりました。

そういえば十六紋菊花は、皇室の紋章ではないかとなということに気がつきました。

仁徳天皇陵のすぐ近くでお店をさせて頂いている私たちが、この紋章を使わせて頂くことになったこともなんだかおもしろいなぁと思っています。

この堺の土地で商売をさせて頂くことを決めた時に、思い出したのが私は学生時代とっても古墳が大好きだったこと。

歴史漫画の古墳の場面ばかり何度も読んでいたこと、大阪の大学に通っていた頃は、帰省の度に高知龍馬空港~伊丹空港を結ぶ飛行機の窓から見える古墳にキュンキュンしていました。

古墳のことはスッカリ忘れていたけど、ダンナさんにここでお店を開くと聞いた時に、仁徳さんがすぐ近くにあることを知り、昔大好きだった古墳の近くに自分がいられることに心が踊りました。

最中種を提供いただいている泉忠老舗さんがInstagramにこんなコメントを書いてくださったそうです。

十六八重表菊は、慣例として我が國の國章に準じた意匠でもあり、伝統的に皇室の紋章でもあります。仁徳天皇御陵のすぐお近くで弊社の十六紋菊花最中を使っていただけるのは本当に有難い事です。

-それでは、最後にアイスクリンLOVEの一言お願いします。

アイスクリン最中。私の思い出とお世話になっている堺が一つになったおやつです。

いま、提供しているのはバニラフレーバーのアイスクリンですが、鉄板のバナナフレーバーの販売も考えています。

どちらもとっても美味しいので、ぜひ、食べにいらしてください。

 

こうやって夏空を見上げながらいただく「アイスクリン最中」も、また格別でしょうね。

店舗情報

トラとウサギの茶飯事(ちゃめしごと)

住所:大阪府堺市堺区二条通2-18

電話:072-220-1822

営業時間:10:00~18:00

定休日:水曜日

HP:https://torausa.com/

 

※記事中の情報は2020年9月3日時点のものとなります