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【高知カツオ県民会議シンポジウム】「高知と言えばカツオ!」…だったのが高知の美味しいカツオを自慢できなくなる日がやってくるかも!
この情報は2018年10月22日時点の情報となります。
いまや空前の地方移住ブーム。そんな中、高知の暮らしを肌で感じることのできる「移住体験ツアー」が人気を博しているらしい。そのツアー内容とは?
高知県移住促進・人材確保センターが主催している「高知県移住体験ツアー」。
高知での生活を具体的にイメージしてもらおうと企画されている1泊2日のこのツアー。
なかなかの評判で、9月のツアーは定員15名が満員となった模様。その人気の秘密を探るべく、高知家の〇〇取材班はツアーに密着した。
ツアーのスタート地点は高知駅。(高知龍馬空港からの参加も可能)
今回のツアー参加者は関西や九州の方が多く、JRや車で高知入りした方が多いようだ。参加者は若者から年配の方、夫婦や子供連れの方まで様々。
軽いオリエンテーションの後、初日の目的地である中土佐町へいざ出発っ!
まず一行がやってきたのは、中土佐町の「久礼大正町市場」。漁師町ならではの新鮮な海の幸を堪能できるお店が立ち並ぶ観光客に大人気のスポットだ。
ツアーが開催された9月下旬は、新子(しんこ)と呼ばれるソウダガツオの幼魚を刺身で食べられる特別な時期。地元で穫れる柑橘ブシュカンの果汁をたっぷり絞って食べる季節の味に、参加者からは「美味しいっ!」「弾力がすごい…!」と感嘆の声が聞こえてきた。
漁師町のオープンな雰囲気を感じ、参加者の緊張も少しほぐれてきたようだ。
久礼大正町市場を満喫した一行は次の目的地へ。
到着したのは中土佐町にあるライダーのための交流宿泊施設「ライダーズイン中土佐」。
眼前に海が広がる最高の環境で美味しいBBQを楽しみながら、参加者同士の親睦を深めていく。
BBQが終わりかけた頃、「ライダーズイン中土佐」を管理している下野さんが中土佐町での生活について話を聞かせてくれた。下野さんは大阪からの移住者だ。
「僕は移住じゃなくて『引っ越し』だと思っています。」という下野さん。
生活場所を変えることに高いハードルを感じなくてもいいのでは、というメッセージだ。田舎暮らしについてだけでなく、起業に関することや地震や津波への考え方など、移住者ならではの視点でいろいろな話を聞かせてくれた。
続いて話を聞かせてくれたのは、中土佐町の地域おこし協力隊として働いた後、独立して「猫のおやつ」を作る事業を立ち上げた北野さん。
都会育ちの北野さんは、
「田舎は虫が多いけど、すぐ慣れます。小さい虫はどうでもよくなって、スズメバチなど命に関わる虫にしか興味なくなりますね(笑)」
「高知の人は世話好きなので、移住してきたというとすごくかまってくれる。自分のことは放っておいて、という人は正直合わないかもしれないけれど、人と関わるのが好きな人にはとても良いところだと思います。」
と移住者の視点に立ち、ネガティブな情報も含めて生の声を聞かせてくれた。
先輩移住者に興味津々の参加者は、その後の自由時間を目一杯つかって話をしている姿が見られた。
まだまだ話は尽きないようだったが、一行は次の目的地へ。
続いては、空家の見学へ。
中土佐町上ノ加江にあるこの空家は天井が高く開放的な雰囲気。室内はキレイに使われていて、日本家屋らしい爽やかな風が通り抜ける居心地の良さ。中土佐町役場の担当者からは「ここはかなり良い物件なので抽選になると思う」との話に一同納得。
空家情報はインターネットで公開されているが、実は地元の口コミでしか得られない情報もあって、インターネットではすべての情報を網羅できていないことも多いそう。
移住体験ツアーでは実際に現地を訪れて最新の情報収集ができるうえに、訪れてみて初めて周辺環境の良し悪しに気づくことも多く、真剣に移住を考えている人にとってはとても貴重な機会だ。
その後はUターンして就農した「中里自然農園」を訪ねて農業に関するお話を伺ったり、
グッドデザイン賞を受賞しているという海沿いの津波避難タワーを見学したり、
中土佐町在住の地域おこし協力隊との座談会に参加したりと盛りだくさんの1日目。
「子育て」「起業」「Uターン」「Iターン」など、様々なバックグラウンドや将来への想いを持つ参加者それぞれのニーズに合うように、多様な訪問先が組み込まれた魅力的なツアー内容だ。
濃密な1日目のスケジュールをこなした参加者たち。
1日の最後は、新鮮な刺身やじゃこ天などの郷土料理で乾杯!
お酒が入ったからこそ聞けるぶっちゃけトークに花を咲かせた参加者たちだった。
2日目は日曜日。
朝の自由時間には、高知市追手筋で毎週日曜日に開催されている「日曜市」に繰り出した参加者もいたようだ。
参加者たちは2日目の目的地である土佐市へ。
土佐市では果樹農家や地域活性化のために活動している先輩移住者の話を聞いて、漁師町の中土佐町とはまた違った街の雰囲気を感じた参加者たち。だいぶ高知での生活をイメージできてきた様子。
土佐市での見学を終えた一行は高知市に戻り、最後は高知への移住をサポートする「移住・交流コンシェルジュ」による個別相談会が開催された。
多くの移住者をサポートしてきた移住コンシェルジュだからこそ、移住した後に定住してもらえるように、あえて高知での生活の良いところだけでなくネガティブな情報も正直に話す姿勢が印象的だった。
ツアーを終えた参加者たちからは、
「街の雰囲気や公共交通機関の状況など、来てみて分かったことが多かったのでツアーに参加して良かった」
「人と人との距離感が都会とは違い過ぎてカルチャーショックを受けた。やっぱり来てみないと分からない」
「先輩移住者に聞いた話は自分の財産になった」
という前向きなコメントが多く聞かれ、すでに次のツアーにも参加することを決めた人も。
いつのまにか「農業」「バイク」など共通点でつながった参加者同士が輪になって情報交換している姿が見られ、多くの参加者が有意義な時間を過ごしたようだ。
高知県への移住をサポートする移住・交流コンシェルジュと移住促進課のみなさん
11月には高知県中央部の高知市、南国市、香美市、香南市を巡るツアーが開催される予定。
人生の大きな転機となる「移住」という選択。だからこそ納得するまで考えたい、という方はぜひツアーに参加して高知のオープンで暑苦しいほどあったかい雰囲気を肌で感じてみてほしい。
みんなぁも、高知家の家族にならん?
▼11月開催の移住体験ツアー(高知市、南国市、香美市、香南市)の詳細はこちら
https://goo.gl/2JTbTp
※募集人数に達し次第、締切り(申込期限11/9(金))
▼高知県の移住関連サイト「高知家で暮らす。」
http://www.pref.kochi.lg.jp/~chiiki/iju/