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響き渡れ我らの音楽よ!「第41回 高知フライデー・ウインド・アンサンブル 定期演奏会」開催!
この情報は2021年7月10日時点の情報となります。
四国銀行が7月から各支店に貼り出しているポスターが、目に留まった。
爽やかで、スッと街に溶け込むようでいて、印象的。
不思議な魅力を持つ、こちらのイラスト。
描いた人は誰なのか?気になった◯◯取材班は、四国銀行に取材してみた。
四国銀行本店に向かうと、営業統括部の谷口菜保子さんが迎えてくれた。
谷口さん:こちらのポスターは、高知県出身のアニメーター・イラストレーターの刈谷仁美さんに描いていただいたものです。
刈谷仁美さんは、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で題字やオープニングのキャラクターデザインを担当したほか、作中で登場する絵コンテなども手がけた話題のクリエイターだ。
-なぜ刈谷さんに依頼したのですか?
谷口さん:高知県出身で意欲的に活動されている方にお願いしたいと思ってクリエイターを探していたところ、刈谷さんの描くイラストを拝見し、その優しいタッチに惹かれました。四国銀行に来店いただいたお客さまや店前を通行される方などに、店頭のポスターを通じて「家族のような温かさとやさしさを感じて
-お願いした際には、何か注文はつけたんですか?
谷口さん:基本的な服装やイメージは事前に共有させていただきました。完成したイラストを初めて見たときに、刈谷さんの絵が放つパワーを感じたのを鮮明に覚えています。絵の線は細いのですが、こちらに訴える力があるイラストで、お願いして本当に良かったと思っています。
高知県内各地のほか、四国や東京、大阪など県外にも支店を持ち、それぞれの街に溶け込んでいる四国銀行。
銀行のお客様だけでなくお店の前を行き交う人など、それぞれの地域で暮らすすべての人に、寄り添いながらも前向きな力を与えたいと取り組んでいるのだ。
現在、東京で制作活動を行う刈谷さんにオンラインインタビューさせていただき、イラストに込めた想いなどを伺ってみた。
-18歳まで高知で暮らしていた刈谷さんにとって、四国銀行はどのような存在でしたか?
刈谷さん:高知にいたのが高校生までということもあって、記憶としては看板や建物など外から見たイメージが強かったです。銀行ということで、お堅いイメージはありましたね。
-実際にイラストを描かれてみて、イメージは変化しましたか?
刈谷さん:依頼いただいてから、四国銀行がよさこい祭りにチームとして毎年参加しているお話などを聞いて、「地域と一緒にある」という感じがして親近感が湧きました。この親近感と清潔感を大切にして、イラストに落とし込みました。
銀行のポスターなどでこうしたアニメ風のイラストが使われるのは珍しいとのことで、「どんな反応があるのか、少し怖い」と感じることもあったという刈谷さん。
その心配をよそに、四国銀行、刈谷さんともに満足のいく、軽やかで爽やかなポスターが仕上がった。
刈谷さん:高知を離れて久しいですが、このイラストを通して高知に住む旧友に「刈谷、がんばってるなぁ」と思ってもらえると嬉しいですね。笑
谷口さん:いつもより前向きな気持ちや、ちょっとほっこりした気持ちになれる、四国銀行はそんな場所でありたいと思っています。このポスターが、そんな気持ちを持てるきっかけとなれば嬉しいです。今後も、刈谷さんのイラストを通して、四国銀行の想いを届けていきたいと構想を練っているところです。
双方の想いが詰まったイラストだからこそ、訴えかけるパワーを持ち、行き交う人の目を惹きつけるポスターとなったのだ。
街に溶け込みながらも、行き交う人の心をちょっと明るくする四国銀行のポスター。これから、たくさんの人を魅了することだろう。
文/長野春子