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知らなかった!あんなことこんなことができるATMの機能と不思議。キーワードは「誰もが使いやすい」【前編】

       

この情報は2021年6月24日時点の情報となります。

    普段、私たちが何気なく使っているATM。正式名称は、Automatic Teller Machine、直訳すると自動窓口機械。意外と知られていないその機能や疑問を、前編・後編に渡って探っていこうと思う。
    今回は、その前編。意外と知らないATMの機能や、知っておくとちょっと便利な情報を聞いてきたぞ。

    ATMに詳しい人がいると聞いてやってきたのは、四国銀行の事務センター。

    こちらが、システム部の北添 康範さん。

    北添さん:ATMについて知りたいとか。かなりマニアックですね。笑

    と少々不思議がりながら◯◯取材班を迎えてくれた。

     

    ATMの能力をいかせてないかも?ATMでできる取引

    日頃、ATMの限られた機能しか使っていないという方も多いのではないだろうか。◯◯取材班は、引き出し、預入、通帳記帳、たまに振り込みといった4つの機能しか使ったことがない。ちなみに、利用回数は引き出し多めだ。

    ATMでできることって、実はもっとあるのでは?北添さんに聞いてみた。

    北添さん:ATMの機能はそのほかにもたくさんありますよ。何から紹介したらいいかな…例えば、暗証番号の変更。これはATMでしかできません。とても重要なものなので、銀行員を介することなく、お客様ご自身で変更していただく必要があります。変更は何度でもできますよ。

    -そうなんですね!逆に窓口でしか変更できないと思ってました。

    北添さん:ほかには、四国銀行のATMでは宝くじを買えるんですが、実は安芸支店のATMで高額当選が出たことがあるんです。当選金は、四国銀行の口座に振り込まれます。

    -残高が急に増えてたら、ちょっと嬉しいかも。笑

    北添さん:裏技的なことで言うと、一万円を引き出す時に千円札で10枚欲しいことはありませんか?そんな時は、10を押してから単位のところにある「千円」を押すと千円札が10枚でてくるんです。

    -小額の買い物など千円札を多めに持っておきたい時ってありますよね。お年玉の用意をするときなどにも重宝しそうです。

    北添さん:知っておくと意外と便利ですよ。わざわざ窓口に行って両替しなくてもいいんです。ATMは、Automatic Teller Machine、直訳すると「自動窓口機械」です。ただ機械を置いているだけじゃなく、「Teller=窓口」としてお客様にサービスを提供するというところが大事なポイントなんですよ。

     

    ATMを使っていて困ってしまった…こんなことありませんか?

    ATMは家の近所や職場の近くなど、いろんなところにあって便利な反面、困ってしまったことはありませんか?

    その一つが、カードの読み取りエラー。

    カードを読み取り口に差し込んでも、なかなか読み込んでくれない。これは、カードの磁気の部分「マグストライプ」に支障がでているケースだ。


    (写真提供:四国銀行)

    北添さん:お財布の中で、いろんなカードのマグストライプが重なっていませんか?よくあるのが、重ねて保管していることによって磁気不良が起きてしまうケースです。

    これを防ぐためには、文具店などで販売している磁気防止カードケースに入れていただくのが一番ですが、お財布などの中でカードを重ねないということがすぐできる対策です。お財布のポケットに一枚一枚入れていただけると、そういったトラブルを防ぐことができますよ。

    銀行のカード以外にも、いろんなカードをドサっと入れてしまっている自分の財布を急いで整頓しなければ。

     

    温度にうるさいATMと見守りシステム

    -ATMコーナーに入るとゴーっと風が吹いているイメージがあるんですが、あれはなんのためですか?

    北添さん:ATMは機械本体の中にファンがついているほか、空調としてエアコンが設置されています。人間が「暑いな」と思う気温は機械にとってはよくない環境です。反対に、寒すぎるのも苦手なので、それによって不具合をおこしてしまって動かなくなってしまうこともあるんです。なので、入るときに感じている風は、空調によるものじゃないかと思います。これだけ万全を期していても、猛暑や寒波のニュースをみるとATMが動かなくなるんじゃないかと心配になります。

    -暑すぎてもダメ、寒すぎてもダメ。結構気難しいんですね。

    北添さん:そうなんです。気温もですが、一番心配なのは台風です。雨漏りや電線が切れてしまったりすると、機械が使えなくなってしまいます。そうするとお客様にご迷惑をかけてしまうことになるので、台風のニュースを見ると毎回ヒヤヒヤしますね。

    北添さんの所属するシステム部では、設置しているATMのどこかで障害が起きていないか、起きた場合はどのように復旧をするかなど、日々対応している。

    そのため、県内はもちろん県外にあるATMも見守るシステムを導入していて、全てのATMの状態を把握している。

    不具合が起きないように、もし起きてしまっても最短で復旧できるようにと対応している人がその影にいたことを改めて認識した。

    これまで使ったことのなかったATMの機能やちょっと便利な情報を教えてもらって、思っていた以上にATMが使えることを知った◯◯取材班。

    後編では、電話で引き出し!? ATMのユニバーサルデザインについて深掘りしたぞ。お楽しみに!

     

    四銀ルーム

    https://www.shikokubank.co.jp/room/

     

    文/長野春子