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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2021年6月6日時点の情報となります。
立ち食いそばから割烹、フレンチからエスニック、スイーツから居酒屋まで、年間600回外食をし、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす美食おじさんマッキー牧元さんが高知の食材・生産者さんをめぐって紹介する「高知満腹日記」。今回は、皿からこぼれるほど高知野菜をふんだんに使ったイタリアンがいただける「イタリア料理専門店 akka」を訪ねてきました。
高知市内のイタリアン「akka」を訪ねた。
「高知で野菜が食べたいって思ったら、akkaに行ったらいいよ」。
そう知人から紹介された店である。
店内の壁には「今日の野菜」と書かれた黒板があり、40種類ほどの野菜名が書かれている。
いわく、金時芋、黄金干貫、種子島紫芋、シャドークィーン、アンデスレッド、ノーザンルビー、紫ニンジン、金時人参、金美、秋豆、すじなし豆、紅花糀、紅かぶ、翡翠かぼちゃ、ズッキーニ、万次郎かぼちゃ、ズッキーニ、バターナッツ、あやめ雪、ビーツ、紅心大根、茄子、味しらかわ、キャベツ、小松菜、ほうれん草、カブ菜、紫大根、紅心大根、コリンキー、みょうが、黄色料理カリフラワー。ブロッコリー 黄カリフラワー、白カリフラワー、 ロマネスコ、白茄子といった具合である。
日射率が高い高知は、質の高い野菜が育つ土地である。
生産量の多い生姜やニラだけでなく、数多くの優れた野菜に出会うことができる。
おそらくシェフは、高知の野菜たちに惚れ込んだ人なのだろう。
ランチのメニューを開いても「高知野菜と玄米のリゾット」、「高知野菜のパスタ」と潔い2種類で、深い野菜愛が感じられる。
まず安納芋と黒胡麻のパンが出され、野菜のサラダが出された。
様々な高知野菜たちが、皿を賑わしている。
コリンキー、ヴィネグレットでクタクタまでマリネしたポワロー。バターナッツ、ローストシナモン、原木しいたけ。
軽く炙ったビンチョウマグロ。香南市野市町の真島牧場の非加熱牛乳で作った自家製リコッタ、キャロットラぺ。インサラータルッサ(ポテトサラダ)、アスパラ豚肉巻きと多彩である。
新鮮で力強い野菜を食べると、体のサビが取れて、浄化されていくようである。
続いて、減農薬玄米を使ったリゾットが運ばれた。
これもパスタも、30種近い野菜を使っているという。
様々な野菜の食感や香り、甘みやほのかな苦味で口の中が満たされる。
素朴な味わいでしみじみとおいしい。
リゾットは、鶏のブロード(出汁)を4回くらいに分けて、炒めた米に注いでいくのだという。
仕上げに少しチーズを入れる。
目をつぶれば、畑のど真ん中に立っているかのような気分である。
スパゲッティも同様に30種近い野菜が合わされている。
もはやパスタも見えないほどである。
どの野菜も健やかに育った、太陽の匂いがする。
そのことを高知県の大豊町出身だというシェフに話すと、「休みの日は畑を回っています。自家栽培もしています」と、嬉しそうに微笑まれた。
そう。
高知野菜の底力を知りたければ、まずこの店に行かれることを、オススメする。
高知県高知市南御座「イタリア料理専門店 akka」にて