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高知のファッション界を切り開く!若き店主が営む古着屋「SPICE」

       

この情報は2018年9月17日時点の情報となります。

高知県の商店街での起業をサポートする施設「チャレンジショップ」で新たなビジネスに挑戦するチャレンジャーを紹介するシリーズ企画。第2弾は高知市京町商店街のチャレンジショップの古着屋「SPICE」をご紹介。

訪れたのは高知市の名所「はりまや橋」のほど近くにある京町商店街。

江戸初期に京都からやってきた呉服商が藩御用商人となったことがここ「京町」の由来になったそう。そんなファッションにルーツがある商店街で、新たに古着屋ビジネスに挑戦している若者がいる。

 

個性派店主

京町チャレンジショップで挑戦中なのが、古着屋「SPICE」の店主・宮田さん。高知市生まれ高知市育ちの19歳。

知人がチャレンジショップに出店していたことでその存在を知り、大好きな古着を生業にしようと挑戦を始めた。

宮田さんが感じる古着のいちばんの魅力は「すべてが一点ものであること」。

「高知に古着屋はほとんど無いのが現状。ユニクロなどファストファッションの人が多いですが、高知にもファッションの一つとして古着を着る文化を根付くといいなと思っています。」と意欲的だ。

宮田さんは、大阪発で原宿、名古屋、福岡にも店を構える人気の古着屋「サントニブンノイチ」が大好きで、大阪のお店に足繁く通っていたそうだ。

「すぐに店員さんに顔を覚えてもらって(笑) 高知でお店を始めるって話をしたら『協力店』というかたちで「サントニブンノイチ」のオリジナル商品を販売させてもらえることになったんです。」と話すように、このお店では「サントニブンノイチ」オリジナルのビッグTシャツや缶バッジを買うことができる。

開店以来、SNSの情報発信や若者を中心とした口コミにより「高校生など10代のお客さんが増えてきて、徐々に認知が広がっている」と宮田さんは少しずつ手応えを感じている。

 

手探りの古着屋経営

お店の仕事をすべて一人でこなす宮田さん。

お金や在庫の管理から、接客、商品の買い付けまで幅広い仕事があるが、すべてが手探り状態。苦労することも多いというが、

「古着屋の経営のノウハウは自分で学んでいくしかない。実際に商売を始めてみて分かることも多く、とても成長できたと実感しています。」と宮田さんは前を向いている。

季節が変わるたびに、卸問屋で商品を買い付けるために大阪を訪れるという。

「商品はすべて自分の目で見て選びます。お客さんがどんな服を欲しそうかではなく、自分がどんな服を売りたいかを基準にして仕入れ商品を選んでいますね。」

自分がいいと思う服を買ってほしい。宮田さんの店づくりに対する思いはまっすぐだ。

落ち着きのある語り口で芯の強そうな印象の宮田さんだが、「昔は自分に自信がなかった」という。今のように前向きになれたのは「サントニブンノイチ」の店員さんや支えてくれた友人たちのおかげという想いが強い。

「古着屋だけでなく、いろいろなことに挑戦したい。昔の自分のように”自信を持てない誰か”に影響を与えられるような人になりたいですね。」

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