メイド服を着たイケメン男性が写った超個性的なブログのトップページ。
人気ブログ「生姜農家の野望Online」を運営している竜一さんと待ち合わせるため、高知市内のとある居酒屋へ向かった。
竜一さん登場!
見てのとおりイケメンの竜一さん。
一見すると生姜農家の方には見えないが、竜一さんは正真正銘、香南市で祖父から引き継いだ畑で生姜を栽培する農家さんだ。
ブログを始めたきっかけは?
小さなころから機械やコンピューターが好きだったという竜一さん。今から15年ほど前、今ほど普及していなかったインターネットで見つけた競馬のオンラインゲームのブログを見つけ、大きな魅力を感じたという。
「とにかく自分の書いた文章を誰かに読んでもらいたい、という想いが強かったですね。」
当時熱中していたゲームのブログから始まり、本業である農業をメインにブログを書いていたことも。2009年にはブログ「生姜農家の野望Online」を立ち上げ、大好きだった「うどん」が人気コンテンツとして登場することになる。
「ブログのためにうどんを食べていると思われることがあるんですが、ほんとうにうどんが大好きなんです!!」と”うどん愛”を強調する竜一さん。
「下手な写真で料理の紹介してはお店の方に申し訳ない」と、狭い店内でも撮影できるようにコンパクトな「ミラーレス一眼」と「一眼レフ」の2台を常に持ち歩き、いまでは高知県のうどん屋をほぼ制覇。(県西部に一部行けていないお店があるそう)
うどん屋にある多種多様なメニューから、同じお店でも微妙に違う麺の硬さや太さの移り変わり、さらにはうどん屋店主の最新動向まで、高知のうどんに関する知識がとにかく豊富!さすがは有名ブロガーだ。
竜一流・うどん哲学
写真:生姜農家の野望Onlineより
「うどんは麺が命」と言い切る竜一さん。
「うどんは人間と一緒なんです。麺が生身の人間、ダシが洋服ってとこかな。麺を見るだけで作り手の気持ちの入り方がわかりますね。」
「うどんの命が麺であるように、人間も中身が大事だと思っています。ただ、うどんには人それぞれ好みがあるから、どっちが美味しいとか、できるだけ優劣はつけたくないんです。もちろん、好みはありますけど。これも人間と一緒。」
茶髪でチャラチャラしている人かと思ったら(失礼!)、誠実なとってもいい人だ。
イチオシのお店
これだけのお店を食べ歩いている竜一さんに最近感動したお店を聞いてみた。
記者:「最近のおすすめのお店ってありますか?」
竜一:「そうですね…ラーメンでもいいですか?」
記者:「え…!?」
まさかのラーメン。そう、竜一さんはラーメンも大好き。
ここ最近、高知にはラーメンの新店ラッシュが続いていて、美味しいお店がどんどん増えているのだ。
その中でも竜一さんが衝撃を受けたというのが高知市一宮にある「八丁目どり」。
写真:生姜農家の野望Onlineより
ラーメン店には珍しく女性店主が営むラーメン屋だそう。
竜一さん感動の様子は、ぜひブログを読んでいただきたい↓↓↓
https://syoga-udon.com/archives/67842
お酒も進み…
お酒が進み、生姜に対する熱い思いを語りだした竜一さん。
「生姜って1年に何回も収穫しているように勘違いされるんですが、収穫は1年で1回だけです。それまではずーっとずーっと世話をしています。そりゃあもう、その年に初めて収穫する生姜の味は格別ですよ。」
竜一さんおすすめの食べ方は、すりおろした生姜をハイボールに入れて飲む「生ジンジャーハイボール」だそう。生姜の香りと辛みが際立つハイボール。ぜひ、高知産の生姜で試してもらいたい。
記者:「ところで、竜一さんが育てた生姜はどうやったら買うことができるんですか?」
竜一:「よく言われるんですが…ごめんなさい!」
竜一さんが作った生姜はすべて農協(JA)に出荷しているため、残念ながら竜一さんの作った生姜を指定して購入するのは難しいようだ。とはいえ、スーパーなどで「JAとさかみ」の表示がある生姜は、もしかしたら竜一さんが心を込めて育てた生姜かも!?
最後は迎えに来た奥様に連れられ、千鳥足で帰路に就いた竜一さん。
大好きな高知のうどんの美味しさを多くの人に知ってもらいたい、とブログで発信を続ける竜一さんにこれからも目が離せない!
竜一さんのブログ「生姜農家の野望Online」
https://syoga-udon.com/
■取材協力
晩酌家「つるじろ」
住所:高知県高知市はりまや町1丁目11-3
営業時間:17:30〜24:00
電話:088-874-0779
※「つるじろ」の店主さんは、竜一さんの義理の弟さん!