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美しい棚田が眼前に広がる農家レストラン「だんだんの里」でいただく田舎野菜の充実ランチ

       

この情報は2021年3月27日時点の情報となります。

仁淀川上流にある仁淀川町の長者地区。
素晴らしい景観のなかで充実ランチが食べられると聞きつけた○○取材班は長者地区に車を走らせた。

高知市から1時間30分ほど車を走らせたところにある、仁淀川町長者地区。石垣でできた棚田が広がる、のどかな田舎の風景が広がる地域だ。

この集落のふもとにあるのが、集落活動センター「だんだんの里」。

集落活動センターは、住み慣れた地域で「これからもここに住み続けたい」という思いをもつ地域住民の皆さんが、それぞれの地域の困りごとや新しいことにチャレンジするために、旧小学校や集会所などを拠点として活動する取り組み。

高知県の中山間地域では、集落活動センターを核とした、地域への「愛着」や「誇り」を感じながら地域を元気に住みやすくする取り組みが進んでいる。

 

憩いの場「だんだんの里」

○○取材班が「だんだんの里」に到着したのは、午前11時。すでに食事を終えた方が食後のお茶を飲みながらくつろいでおしゃべりしている。

お話しをうかがってみると、

地域の皆さん:もうお昼ご飯を食べ終わって、友達とおしゃべりしよった。ここはモーニングや昼ご飯を食べれて、その後もゆっくり話ができるき、毎週楽しみに来ゆうがよ。ご飯も美味しいきね。

と教えてくれた。

ご飯が美味しいと聞き、○○取材班は、たくさんあるメニューの中から日替わりメニューとなる「だんだんランチ」を注文。

色とりどりのおかずがお皿に盛られている。この日の主菜はチキン南蛮。副菜の山菜や野菜は種類が豊富で彩りが鮮やかだ。

玉ねぎの卵和えといたどりの炒め物。春菊とすまきのごま和え、ブロッコリーのマヨネーズ和え。どれも素朴な料理だが、それぞれの野菜の味がしっかりと濃く食感がシャキシャキしていてとても美味しい。

屋外のテラス席では、こんな景色をみながら食事ができる。

 

地域をもっと元気に

長者地区に集落活動センターができる前からボランティア活動を行っているグループ「だんだんくらぶ」の副会長で、「だんだんの里」で地域の人の憩いの場をつくっている大野孝美さんにお話を伺った。

-「だんだんの里」をオープンさせた経緯を教えて下さい。

大野さん:以前、高知大学の学生が地域活動の一環で毎週日曜日にここに来て、地域のみんなと一緒に環境整備をしたり、喫茶を開いたりしてくれてたんです。そこで、日曜日だけでなくいつでも来てご飯が食べれて、おしゃべりができるお店が欲しいねという話になりました。また、この地域には観光やお仕事で来てくれる方がいますが、食事をしてもらえる場所がないので皆さん地域外でお食事されていたんです。そこで、地域の方や地域外の方にも食事をしてもらえる場所を作ろうということで、このお店をオープンさせました。

-だんだんランチは、懐かしい田舎の味がしてとても美味しかったです。

大野さん:ありがとうございます。ランチのお野菜はできるだけ地域で採れるものを使ってます。田舎で採れるものを使っているので、田舎らしい味になるのかもしれないですね。

-「だんだんの里」をオープンする前から「だんだんくらぶ」があったと聞きましたが、どのような活動をしていたんですか?

大野さん:この地域に広がる石積みの棚田は地域の大切な資源なので、この景観を守りたいと思い、棚田の草刈りや清掃などの環境整備を地域の60人位のメンバーで行ってます。7月には200メートルあるワイヤーを使って七夕飾りをしたり、11月には棚田にキャンドルを飾りキャンドルナイトもやっています。

店内には、学生たちと地域で活動した写真や四季折々の写真、地元の小学生が「だんだんの里」を描いた絵が飾られていて、「だんだんの里」が地域に根付き、地域と共同で運営されているんだと感じる。

-これから「だんだんの里」をどうしていきたいと考えてますか。

大野さん:もっとたくさんの地域の方にここへ来て、しゃべって楽しい時間を過ごして欲しいですね。しかし、足や腰が痛い方は家から出るのも難しいんですよね。誰かと会ってお話するだけでも元気になれると思うので、どうしたらいいかなって考えています。店内では、以前こたつを入れた和室の間を作ってましたが椅子の方がお年寄りが楽なので、全部テーブルと椅子に変えました。また、ここで料理を作る仲間が少なくなって人材不足なのも課題です。後継者を育成しないといけないです。課題は色々ありますが、試行錯誤しながらやっていきたいと思っています。

大野さんの地域への思いを感じることができ、そんな思いも「だんだんの里」の料理の美味しさの秘密だと感じた○○取材班。

○○取材班がランチを食べている間にも、地域の方、観光で訪れた方々、お仕事風の方などが「だんだんの里」へ食事に訪れていた。

美しい棚田が広がる長者地区で、美味しい食事と景観、そして地域の人のあたたかさに癒されてみてはいかがだろう。

 

施設情報

農家レストランだんだんの里

住所:吾川郡仁淀川町長者乙2546-11
電話:0889-32-1833
営業日:火曜日、木曜日
営業時間:午前9時〜午後3時