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この情報は2020年11月13日時点の情報となります。
仁淀川町にある移住交流拠点施設に今年の夏、新しくオープンしたカフェ「やまのうえのカフェ 山茶」。取材しに行くと、得られたものは美味しさだけではなかった。
今回◯◯取材班が向かったのは、高知市から車で約1時間。仁淀ブルーと称される奇跡の清流「仁淀川」の流れる町、仁淀川町。
北に四国山地、東西に仁淀川が横断する自然豊かな町だ。
今回は、その仁淀川町の池川地区に今年の7月、カフェがオープンしたということでやってきた。
カフェがあるのは、仁淀川町移住交流拠点施設「山茶小屋」という施設。仁淀川町に移住を考えている方に向けてお試しシェアハウスや、月1回移住者同士が集まる交流拠点として運営されている。
駐車場に車を置き、カフェに向かって敷地を歩いていると、作業をしている一人の男性に出会った。
「山茶小屋」の副理事長である中島道雄さん。
中島さん:今、ここの雑草を取り除いて、来た人がどこでも寝っ転がったり、座ったりできるように整備しゆうがよ。
中島さんは地区の代表や環境整備などに長年関わってきた方。山茶小屋一帯の環境整備活動は、始めて4年目になる。
かつて、人々にとって当たり前だった山での暮らしや伝統文化などをはじめ、幼いころ感じた情景を蘇らせたい、後世に受け継いでいきたいという思いで活動されているという。
いずれはここで育てた作物で料理をしたり、子どもたちに来てもらって自然を体験してもらったり、子どもから大人まで楽しめる仕掛けを作っていきたいと胸の内を話してくれた。
そんな思いを持って活動していた「山茶小屋」にあった大きな変化。それが、この夏オープンしたカフェだ。
テイクアウト専門のコミュニティカフェ「やまのうえのカフェ 山茶 -YAMACHA-」(以下、山茶)。
山茶をオープンしたのは、仁淀川町地域おこし協力隊の奥野大地さん。2019年にこの地へ移住してきた笑顔の素敵な青年だ。地域おこし協力隊に就任するまでは、県外で長年飲食店経営に携わっていたそう。
平日は地域おこし協力隊としての活動を行っているため、カフェがオープンしているのは週末の土曜日のみ。
「山茶」で提供されているのは、地元の食材を使ったお菓子やドリンクだ。
今回、奥野さんオススメのものをいくつかいただいた。
季節のシュークリーム(小夏)250円・カフェラテ(アイス)350円
シュークリームは、はみ出るほどのクリームと小夏ピール。小夏の酸味とクリームとの相性は抜群!
季節のソーダ(ブルーベリー)400円・季節のシフォンケーキ(ブルーベリー)300円
ふわっ!もちっ!としたシフォンケーキは、後味が軽く、パクパクと何個でもいけそうな感じ。
カフェモカ 350円
カフェで店長経験がある奥野さんの手にかかれば、ラテアートもお手の物。
基本的にはテイクアウト専門だが、店内にあるフリースペースや山茶小屋の敷地内で食べるのは自由とのこと。
山茶を「コミュニティカフェ」と称しているのには、奥野さんのある思い込められている。
移住当初、奥野さんは街に馴染めず、しんどく感じる時期があったという。
少しずつ地元の方と打ち解け、挨拶から始まる人との繋がりや継続的な関係作りを経験して、今では仁淀川町での暮らしを楽しめるようになった。
しかし、移住してくる人が皆、奥野さんのようにスムーズに街に馴染める訳ではない。
奥野さんは、自身の経験を経て、「移住してくる人たちが気兼ねなく、悩みを打ち明けられる場所が欲しい」、「飲食店で働いてきた経験を活かして、問題を解決できるコミュニティを作ろう」と思い立ったのだ。
その思いが「山茶小屋」の環境整備を行っていた中島さんの思いと一致し、オープンに繋がったという。
カフェのオープンに合わせて来てくれる近所のおじいちゃん、おばあちゃん。「これ使って」と自分が作った食材を分けてくれる近所の人たち。
そんな地元の人々の姿を見て、少しずつ手応えも感じているようだ。
地域の人に支えられ、移住して来た人の拠り所になっている山茶。
今回、新しくオープンしたお店を目指して向かったが、美味しいものに出会っただけではなく、本当の豊さとは何か、そんな大切なことを思い出させてくれるような場所だった。
やまのうえのカフェ 山茶 -YAMACHA-
住所:高知県吾川郡仁淀川町竹ノ谷612(仁淀川町移住交流拠点施設 山茶小屋 食堂棟)
営業時間: 土曜の午前10時~午後4時 (スイーツが売り切れ次第終了)
電話:080-5667-8106
毎週金曜日午後0時~午後3時
※SNSでは随時受付
Instagram:@yamanouenocafeyamacha
Facebook:「やまのうえのカフェ 山茶」
作/畠中詩織(ごま塩)