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この情報は2018年3月24日時点の情報となります。
3月15日に公開された高知家プロモーションビデオ「グルメ編」に出演してくれた「白木果樹園」をご紹介。
高知県民が大好きな柑橘の代表格「文旦(ブンタン)」。東京などでは「高級」の部類に入るフルーツだが、2月以降になると高知では大量の文旦が透明のビニール袋に入った状態で安く売られていて、その光景にびっくりする観光客も多いという。それほど、高知県民にはなじみの深い果物だ。
高知の特産品で文旦類の一種「土佐文旦」の発祥の地とされる高知県土佐市宮ノ内にある白木果樹園の園主・白木浩一さんは、文旦栽培歴37年。今では30種類以上の文旦類を栽培し、自他共に認める文旦”オタク”として知られる。
写真:白木果樹園Facebookページより
プロモーションビデオで撮影したのは、屋外で栽培(露地栽培)されている土佐文旦。
白木果樹園では晴天が長く続いた日を狙って収穫が行われる。空気中の水分量が少なくなることで、果実の水分が凝縮された味のよい果実が収穫できるのだそう。
一つ一つ熟し具合を確認しながら手作業で収穫、コンテナに入れて運ばれる。多くの木は急斜面に生えているため、収穫作業はかなりの重労働だ。
収穫した文旦はすぐに出荷されるわけではない。「野囲い」といって収穫した文旦を木枠に入れ、藁で囲って何週間も追熟させるのだ。白木さん曰く、収穫したばかりの文旦を食べると「甘味」と「酸味」それぞれが主張し合い”ケンカした状態”なのだそう。
この追熟期間を経ることによって、「甘み」と「酸味」が調和したなんともいえない上品な味に変化するのだ。追熟具合の好みも人それぞれで、少し歯ごたえがあって酸っぱいものが好きな人から、濃厚な甘味のあるものが好きな人まで、リピーターの方にはお客様の声を聞きながら好みに合わせて出荷しているそうだ。
実は白木さん、オタクなのは文旦だけでは無い。その好奇心は文旦のみにとどまらず、ありとあらゆる柑橘を育てている。
例えば、近年注目を集めているフルーツキャビア(フィンガーライム)や、「ポンデローザ」といわれるジャンボレモンなど、インターネットを駆使して世界中から苗木を取り寄せ、試行錯誤しながら日々栽培方法を研究している。「だって、どうやって育てたらいいか、インターネットで調べても載ってないもん(笑)」と無邪気に笑う白木さん。まさに、柑橘栽培における最先端の研究者といったところ。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がぴったりの白木さんが育てた果実は、毎年飲食店から個人まで、多くのリピーターから注文があるそうだ。主力商品である土佐文旦は、数多くの有名料理店にも出荷されている。
東京ではこんなオシャレなスイーツに。こちらのお店ついてはまた別の記事でご紹介したい。
また、白木果樹園ではいまの時期、露地栽培の土佐文旦が主に出荷されているが、それ以外にも、10月〜11月には「水晶文旦」、12月〜1月はハウスで育てられる「温室土佐文旦」、さらに4月〜6月にかけては高知でも珍しい「夏ぶんたん」が栽培されており、ほぼ1年中いろんな種類の文旦を楽しむことができる。
まだ高知の文旦を味わったことが無いという方は、ぜひ一度その芳醇な味わいに酔いしれてみてはいかがだろうか。
白木果樹園
住所:高知県土佐市宮ノ内435
電話:088-855-1352
Email:info@buntan.com
ホームページ:http://www.buntan.com/