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この情報は2020年7月21日時点の情報となります。
この春、いの町の奥にオープンしたカフェで
名物になりそうな子ども店長と、ムササビの住む大きな御神木に出逢いました。
高知県中部 高知市の西隣にある いの町
2004年(平成16年)10月1日 、吾川郡伊野町、吾北村、土佐郡本川村が合併し、今では高知県内の町村の中では最も人口が多い町。
いの町中心部から車で40分程度北上した『吾北』という地域。
『道の駅633美の里(むささびのさと)』や『吾北むささび温泉』など、周辺施設の名前から伝わるように、昔から『むささび』が住んでいる自然の多い地域だ。
そんな『吾北』にこの春オープンしたカフェ
『ツリーハウスカフェperch(パーチ)』さん。
国道194号線から私道に少し入り、着いた先にそびえ立つ大木、そして大木の上に建つツリーハウス。
ここは週末限定、小さなカフェ。ランチは完全予約制で、カフェの利用であれば予約なしでも利用できる。ただし、人気店のためカフェの利用の場合でも席予約をおすすめする。
カフェに着くと明るく出迎えてくれたのは、川上琴ちゃん。
カフェを切り盛りする女性オーナーの一人娘、このカフェの店長だ。
この春、小学2年生に進級したばかりだが、このカフェでは通称『こっちゃん店長』と呼ばれ、注文から配膳といった接客全般を担っている。
店内に案内され、勧めてくれたのは、
大きな御神木の前にテーブルが構えられたテラス席。
見晴らしがよく、国道194号線と仁淀川が見下ろせる絶好の席だ。
注文をとったあと、『こっちゃん店長』は御神木にはむささびが住んでいることを教えてくれた。
御神木にある穴を覗き込み、「今はおらんねー」とむささびがいないか確認。
御神木は、樹齢150〜200年の椋木(ムクノキ)。
この木には子どもでも覗き込める位置に、むささびの入れそうな小さな穴が二つ。
この日は残念ながら姿を見ることは出来なかったが、穴に入って寝ていることがあるそうだ。
この椋木の横に隣接して『こっちゃん店長』のおじいちゃんの家がある。
ツリーハウスは元々おじいちゃんが、孫のために遊び場があれば、との思いで
2016年の4月に着工し、同年夏に完成させたもの。
当時は家族の楽しみとして使っていたが、せっかく作ったのだからいろんな人に来てもらえるように、とツリーハウスをカフェにすることを決意したそうだ。
週末にオープンすれば平日は学校がある『こっちゃん店長』がカフェに携わることができ、おじいちゃんも大好きな孫に会える、そんな家族の思いがたくさん詰まったカフェになった。
外の風や『こっちゃん店長』とのおしゃべりを楽しんでいる間にランチが完成。
頼んだのは、『お山のほっこりランチ』1,000円。
田舎ずし、筍とわらびの炒めたもの、里芋揚げ炒め、山菜のかき揚げなど、
地元素材をふんだんに使ったものが高知ならではの皿鉢(さわち)に並ぶ。
少し小さめの皿鉢なので、見た目で楽しめ、女性でも食べ切れる工夫も見られた。
食材のほとんどがオーナーのお父さんが山から採ってきたもの。
その時採れた食材を彩り豊かにランチに使い、「お肉より山のものを」というオーナーの思いが込められている。
箸置きには、オーダーメイドで作られた地域のシンボル『むささび』の姿。
ランチの後、デザートも頼んだが、待ち時間に『こっちゃん店長』から遊びのお誘いが。
玄関先にあるおじいちゃん特製の砂場を紹介してくれる『こっちゃん店長』。
他のお客さんがいない時間だったので、童心に戻って砂場遊び体験。
子ども店長がいることで、子ども目線の気配りや飽きないような工夫も施されており、気兼ねなくいける空間。
『こっちゃん店長』のおかげで楽しい待ち時間になった。
そんな楽しい気持ちをさらに笑顔にしてくれたオーナー手作りのロールケーキ。
室内にはオーナーと親交のある県内出身作家さんの陶器雑貨や、同じ吾北に店を持つキャンドル作家さんの商品なども取り揃えられている。
こっちゃん店長をイメージして作られたクッキーも店内で販売中。
4月には桜、5月新緑、秋には紅葉が楽しめるという『ツリーハウスカフェperch(パーチ)』さん。
むささびの住む御神木と、可愛い店長にまた会いに行きたいな。
ツリーハウスカフェperch(パーチ)
住所:高知県吾川郡いの町小川東津賀才433
営業時間:土日祝午前11時~午後5時(L.O. 午後4時)
※ランチは2日前までの完全予約制
※カフェは予約不要(ただし、席予約をおすすめする)
作/畠中詩織(ごま塩)