観光
【高知観光】築140年の建物をリノベーションしたモダンな古民家宿「加持ノ宿(かもちのやど)」
この情報は2018年2月13日時点の情報となります。
高知市の「横山隆一記念まんが館」では3月4日まで「まんがで読む!幕末維新」展を開催中。太っ腹すぎるその展示内容を徹底レポート!
Contents
数々の有名な漫画家を輩出し、まんが王国として知られる高知県では、県下で開催中の「志国高知 幕末維新博」関連企画として、幕末維新にまつわる漫画作品に焦点をあてた特別企画展「まんがで読む!幕末維新」展が人気を博している。
会場は高知市文化プラザかるぽーと内にある横山隆一記念まんが館。大きな建物なので入り口が少し分かりにくいかもしれないが、エスカレーターで3階に進むと受付に到着する。
入り口では、フクくんと武市半平太が迎えてくれる。武市半平太がチョコレートを持っている理由は、実際に展示を見てのお楽しみ。
複製原画や印刷原画が額縁に入れられてズラリ。いつも読んでいるマンガのイメージとは違い、美術品のようだ。先生方が丹精込めて作品をつくられたことを実感できる貴重な展示だ。
作品によっては、赤の額縁に入れられているものも。文章を読まないで絵を見るだけでも気持ちが高ぶってくる。素晴らしい。
この展示の特徴は、幕末維新にまつわる作品が同時に3作品も見れること。同じ時代なのに、作者によって物語の描き方、立ち位置、歴史上の人物の表情やキャラクターが全く違うのは興味深い。
みなもと太郎先生が描く「風雲児たち」
歴史ギャグ漫画なので、絵がコミカル。歴史の因果関係に着目されていて、歴史の教科書ではたった1文でしかない出来事が、まんがを読むと「なるほど。そうだったのか!」と納得。
黒鉄ヒロシ先生が描く「新撰組」
幕末に残された写真や肖像画の人物から描かれていて、徳川幕府のために立ち上がった新撰組の隊士たち個々のエピソードなども。坂本龍馬が亡くなってからの話もとても興味深い。
黒江S介先生が描く「サムライせんせい」
幕末の志士たちが次々と現代にタイムスリップするという設定で、武市半平太を中心に進む物語。入り口で出迎えてくれのは、そう、この武市半平太。
展示場では漫画の一部のページと説明書きがあるので、初めての人でもあらかたのストーリーが分かるようになっていて、歴史にあまり興味がなくても、楽しむことができそうだ。
漫画の世界では出版社に関係なくこのように展示されるのは非常に珍しいことだそう。まさに、高知家だからこそ出来た展覧会なのかも!?
さらに圧巻なのは、複製原画・印刷原画・写真が140点、原画・直筆原画が38点が展示されていること。
特に直筆原画は、本では見えない下書きや、細かい指示が見えたり、先生によっては可愛いマスキングテープを使っていたり、とファンならずとも垂涎ものだ。
まだ発売されていないまんがの原画も。展示して大丈夫なのか心配になってしまうほど貴重なものだ…
他にも幕末維新やその時代を背景にした漫画も紹介されていて、武士、政治家、外国人と様々な立場から見た時代が描かれている。しかも、その漫画を実際に読むことができるのも嬉しいところ。
企画展示とは別料金となってしまうが、常設展示のフクちゃん通りは懐かしい気持ちになる面白い空間。合わせて寄ってみてほしい。
今回の記事では伝えきれない魅力もたっぷりの「まんがで読む!幕末維新」展。ぜひ実際に見に行ってもらいたい。
志国高知幕末維新博関連企画「まんがで読む!幕末維新」展
開催場所:横山隆一記念まんが館企画展示室(高知市九反田2-1高知市文化プラザかるぽーと内)
開催日 :2018年1月13日(土)〜3月4日(日)
開催時間:9:00〜18:00(入場締切 17:30)
休館 :月曜日(ただし2月12(月)は開館)
観覧料 :一般300円・団体(20名以上)240円・割引150円・高校生以下無料
※65歳以上の方及び身体障害者手帳(1,2級)、療育手帳及び精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその介護者1名は割引料金でご覧いただけます。
※本企画展を観覧の方は、常設展を割引料金(200円)でご覧いただけます。
文:このり れいこ