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高知で繰り広げられる熱い闘いの「カシオワールドオープン ゴルフトーナメント」 と同時開催!12種類の自然体感&スポーツ体験イベントが実施されるぞ!
この情報は2018年1月20日時点の情報となります。
高知家の家族紹介シリーズ。第7弾の今回は「おちぞね家族」こと、越知(おち)町地域おこし協力隊の皆さんをご紹介。5年前に放送された高知県を舞台にしたドラマ「遅咲きのヒマワリ」で俳優の生田斗真さんが演じていた主人公がまさに「地域おこし協力隊」なのだが、実際の活動や地域での生活は一体どんな感じ…!?
「地域おこし協力隊」をご存じだろうか。2009年度に総務省により制度化されたもので、都市部から過疎地域に一定期間居住して地域への協力活動を行いながらその地域への定住・定着を図る制度である。
全国の自治体で約4,000名、過疎地域の多い高知県では全34市町村のうち30市町村で165人(2017年12月1日現在・高知県調べ)の隊員が地域で活動しているという。
越知町で活動している隊員は現在12人。今回は9人のメンバーに話を伺ったが、そのほとんどが山梨、埼玉、神奈川、大阪、広島など県外から移住した方だ。
全国の数ある地域の中から高知県、そして越知町を選んだ理由を聞いてみると…
「海のある県に移住したかったので高知県を選んだのですが、その中でもやりたかった狩猟担当を当時募集していたのが越知町でした」(大石あゆみさん)
「県主催の移住フェアで今の上司(町役場の課長)にゆるーく誘われました」(西村さん、岡田さん)
「決め手は人の温かさと横山の芋けんぴのおいしさです!」(西川さん)
…などなどその理由も様々。
一口に地域おこし協力隊といっても、その活動は多岐にわたる。
有害鳥獣対策や捕獲活動、特産品の開発・生産、集落支援活動、ふるさと納税の推進、情報発信や観光振興、農業振興、人材バンク…などそれぞれの担当に分かれて日々活動を行っている。
ここ越知町の隊員の活動はたびたび地元の新聞でも取り上げられるほどで、先日も特産品の開発・生産を担当する大石晃裕さんと青木さんが越知の山椒のおいしさを知ってもらおうと商品化した「焼肉のたれ」の記事が掲載されたところだ。
中でも面白いのが、2017年7月に発刊した季刊の無料冊子「おちぞね」の取り組み。この冊子は今回話を聞いた9人のメンバーが、県外ならではの目線で越知の日常風景や日々を綴ったローカルマガジンで、現在夏号と秋号が発行されている。
内容はというと、地元ならではの食材を調理して食べる「とって喰う」や町の素敵なシニアを紹介する「おちのおじやん(おばやん)図鑑」などかなりゆるーい感じなのだが、そのゆるさに引き込まれてついつい読んでしまうというなんともほっこりする冊子なのだ。
さらに一部のメンバーは、町が設けた地域活性化施設でチャレンジショップ「おちぞね」の運営にも携わり、2017年11月には開業記念イベントも実施するなど、それぞれの担当業務の枠を超えた積極的な活動が地域の活性化にもつながっている。
ちなみに「おちぞね」とは「越知だよ」を土佐弁で表したもので、越知のことを身近に感じてほしいという思いを込めて名付けたそうだ。
そんな県外・町外から移住してきたメンバーに越知町に来て良かったことを聞いてみたところ、まず皆さんの口から出た言葉は「人の良さ」。
「最初はとてもシャイな方が多いんですが、優しさが伝わってくるんです」(尾方さん)
「卒業して越知に残って頑張っている先輩隊員のおかげで、地域にも溶け込みやすかったです。都会ではなかなかできないことがここではいろんなことにチャレンジできます。バーベキューもし放題ですし!」(西村さん)
「自分でも農業を体験してみて農家の方の大変さが身にしみてわかりました。今まで関わったことのないような方とも関われますし、いい経験になっています。」(大石あゆみさん)
「自然がいっぱいで都会にはいない生き物や虫がたくさん見られるので、生き物好きとしては最高です!」(大石晃裕さん)
都会では気軽に味わうことのできない山河の自然、そして都会では少なくなった人とのつながりや温かさが残る越知での生活が皆さんとても気に入っているようだ。
そして取材を通じて感じたことは、メンバー同士の仲の良さ。周りからも「みんな仲がいいね!」とよく言われるのだそう。
他の自治体の地域おこし協力隊はそれぞれの担当業務以外での隊員同士の横のつながりがあまりないことが多いそうだが、越知町の場合は先に紹介したローカルマガジンやチャレンジショップなどの取り組みによって横のつながりが生まれ、絆を深めているのだろう。
そんな越知町の地域おこし協力隊だが、現在新メンバーを募集中とのこと。2月13日(火)が応募締め切りとなっているので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
ちなみに、今回話を聞いたメンバーのほとんどはあと1年余りで任期満了を迎える。
まだまだこれからも町の皆さんとともに越知町を盛り上げていってほしいものだ。