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【高知グルメPro】銀座で高知料理の「おきゃく」体験!カツオにウツボに鍋焼きラーメンにお子様ランチまで!美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記
この情報は2026年3月29日時点の情報となります。

立ち食いそばから割烹にとんかつ、フレンチにエスニック、そしてスイーツから居酒屋まで、年間700食を食べ歩き、料理評論、紀行、雑誌寄稿、ラジオ、テレビ出演を超多忙にこなす「美食おじさん」ことフードジャーナリストのマッキー牧元さんが高知の食材・料理を紹介する高知家の〇〇の人気連載記事「高知満腹日記」。今回は、東京の千代田区丸の内「酒蔵レストラン宝 東京国際フォーラム店」で軍鶏すき鍋をいただいてきました。

東京都中央区のJR有楽町駅近くの東京国際フォーラムにやってきた。
この地は土佐藩の上屋敷があった場所である。
そんな高知と並々ならぬ縁がある土地に、土佐料理を出す店があった。
「酒蔵レストラン宝」である。
その名の通り、各地の銘酒を揃える店であり、高知の酒と料理も待ち構えている。
最初にお願いしたのは、昼定食の「四万十ポークの生姜焼き御膳」であった。

生姜焼きのタレで茶色に染まった豚肉が、食欲をあおる。
食べれば豚の脂を噛む喜びがあるが、余韻に甘い香りを残しながら、さらりと溶けていく。
脂の甘いコクが生姜の辛さと相まって、ご飯が猛烈に恋しくなってくる。
四万十ポークとは、四万十川流域の高南台地で育てられているブランド豚で、仕上げの段階でそれぞれに工夫した餌を与えるのだという。
次にお願いしたのは夜のメニューで、「高知龍馬が愛した軍鶏すき鍋」である。

ご存知の通り、龍馬は軍鶏鍋を食べようと、下僕に軍鶏を買いに行かせている間に、暗殺されてしまった。
よほど食べたかったろうに。
これは龍馬の無念を晴らすしかない。
銀鍋に、分厚く切られた軍鶏肉が、鮮やかな色艶を見せながら並んでいる。
甘辛い割下の中で軍鶏が煮えていく。
頃合いで溶き卵にどぶんとつけて、口に運んだ。

ハハハ。
思わず顔が崩れる。
甘辛い味に包まれた軍鶏の筋肉が、ぐっと歯に入り込み、肉汁が流れ出す。
いくらでも食べられて、とうてい一人前じゃ足りない。
ザクは、白菜、ネギ、ニラ、白滝、椎茸、ごぼうと豊富で、飽きることがない。
軍鶏すきに煽られて、別の鳥料理もお願いした。

「はちきん地鶏のグリル である。
焦げ目がついた皮の色合いに、思わず唾を飲む。
すかさずかじりつけば、アスリートのはちきん地鶏らしい、緩みのない筋肉が弾けた。

噛めば噛むほどに、肉汁がグッグッと滲み出る。
皮下脂が少なく、自分の肥満が恥ずかしくなる肉である。
塩造職人のカリスマである田野屋塩二郎の塩をつければ、鶏肉の旨味の輪郭がより鮮明になってきた。
この凛々しい鶏肉を食べながら、高知の地酒、司牡丹を飲む。
司牡丹特有のまろやかで深いうまみが、鶏肉の滋味と一緒になって、高みに登る。
ああ、なにやら勇壮な気分になってくるではないか。

こちらの敷波店長にお聞きしたところ、店は2003年に、日本名門酒会の9蔵が共同出資して始めたのだという。
酒蔵が始めただけに、どの料理も「酒を飲めい、もっと飲めい」という声が聞こえてくる料理である。
各地の郷土食の食材を集めたフェアのような形もやっているといて、中でも高知は、かなりの回数になるという。
清水鯖、四万十ビール、鮮魚なども扱い、司牡丹の社長は、たびたび宴会をやられていると聞く。
さすが酒好き高知の方である。
次は夜に来て、しこたま飲んでやるぞ。
酒蔵レストラン宝 東京国際フォーラム店
住所:東京都千代田区丸の内3丁目5-1 東京国際フォーラム B1F
電話:050-5269-7774