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【高知家の後継者募集】高知市の繁華街に立地するスパゲティの人気店を引き継ぐ!高知県高知市「スパゲティハウス アーリオ」

この情報は2025年11月16日時点の情報となります。

「ランチはスパゲティにしようか」

高知市中心部で働く人がこの言葉を交わすと、必ず候補に上がる名店がある。

高知市本町2丁目にあるスパゲティハウス「アーリオ」だ。

店名通り、スパゲティのメニューは豊富。

トマト味や和風味、ペペロンチーノ系、カルボラーナ、ミートなど約30種類の多彩なメニューを揃えている。

また、日替わりランチも人気。スープに食後のコーヒーも付いて900円(税込)とリーズナブル。

麺の量も多めで、中盛りや大盛りのメニューもある。

「安くて、美味くて、量がある―というのが店の信条。それを守ってずっとやって来ました」

オーナーの宮﨑泰州さん(74)が朴訥とした口調で微笑む。

宮崎さんが同店を開業したのは、1981年。大阪のイタリアンレストランで修業して、30歳で帰郷してオープンさせた。

店名の「アーリオ」はイタリア語のニンニク。メニューを含めて店のスタイルはオープン当時からほぼ変わっていない。

本格的な美味しいスパゲティなのに、安くてボリュームもある―ということで、すぐに人気店に。

「若くて元気な時には午後10時まで店を開けていた」そうで、無我夢中で麵を茹で、フライパンを振り続けた。

特に目立つのは女性客で、7割ほどを占めるそう。

カップルで訪れるお客さんも多く、デートスポットにもよく使われていた。

以前は「10回来店で1品無料」という「レディースカード」を発行しており、その回収が年間250枚前後あったそうで、女性の支持率の高さを物語る。

この店でデートして結婚、その後子供を連れて来店するお客さんも数多く、中には3世代にわたって来てくれている人も。まさに世代を超えて支持されており、あまたの固定ファンがいる名店だ。

しかし、宮﨑さんも70歳を超え、次第に体力がなくなってきた。

料理を出すのに時間がかかるようになってしまい、「お客さんを待たせて迷惑をかける。もうこの辺で卒業しよう」ということで、来年8月に店を閉める決断をしたという。

店舗面積は66㎡で約40席。厨房の設備や機材など一括譲渡が条件。

店名やメニューなどの引継ぎは可能で、後継者が希望すれば3カ月程度の伴走支援もしてくれる。

高知市中心部の人気店だけに、店名やメニューを引き継いだ方が、成功の確率はぐんと上がりそうだ。

アーリオを訪れると、落ち着いた照明の下で、バロック音楽が迎えてくれる。

食事を注文すると、まず出てくるのが猫をモチーフにした銀色のフォーク置きと、先端が外向けに少し開いた独特のフォーク。

これを手にしてパスタを口に運んだ人は数えきれないほどいるのだろう。

この店の名前とメニューが無くなってしまうのはあまりに寂しい。

意欲ある後継者が引き継いでくれることを、多くの人が望んでいる。

店舗情報

スパゲティハウス アーリオ

高知県高知市本町2丁目1-34 MSビル

 

経営は上手く行っているのに、後継者がいないために廃業せざるを得ない――そんな悩みを持つ企業が全国的に激増し、大きな社会問題になっている。高齢化先進県である高知県は全国に輪をかけて、事業承継の課題が山積している。「県内での事業承継を少しでも増やしたい」。このコーナーは、事業を譲りたい人と受け継ぎたい人を繋ぐ連載です。

問い合わせ先

高知県事業承継・引継ぎ支援センター

電話:088-802-6002

メール:kochi-center@kochi-hikitsugi.go.jp 

担当:福長、野本