高知へ移住
【YOUはどうして高知に!? 高知に住む外国人さんインタビュー】父を追いかけ高知に! 高知生活3年目インド出身 サジュワン・べピン・シングさん
この情報は2025年10月21日時点の情報となります。
遠い異国の地から「どうして高知に来たの?」「どんな毎日を過ごしてるの?」
高知で暮らす外国人のみなさんに、そんな素朴な質問をしてみました。
地元の人が見落としがちな“高知のいいところ”を、海外の目線から紹介。
Contents
高知で暮らす外国人のみなさんに、「どうして高知に?」「どんな暮らしをしてるの?」と聞いてみるこのシリーズ。
第2回は、東南アジア・ミャンマー出身のター・リン・テットさん(22)。2024年10月に来日し、現在は日本語学校の2年生。昼は学校で勉強し、夜は高知市内の老舗中華レストランでウェイターとしてアルバイトをしています。
「子どものころに見たアニメ『NARUTO』がきっかけです。努力とか友情とか、そういう考え方が好きになって、日本に行ってみたいと思いました。
ミャンマーでは大学に2年間通っていましたが、コロナやクーデターの影響で授業が止まることも多くなりました。
卒業を待っていたらチャンスを逃すかもしれないと思って、思い切って日本に行くことを決めました」
高知行きを家族は心配しながらも応援してくれたそうです。

初めて高知に来た時に同じ学校の仲間たちと。一番右がターさん
「ミャンマーの日本語学校で紹介してもらったのが高知でした。静かで勉強しやすいと聞いて、ここなら自分に合うと思いました」
ターさんが通う日本語学校には、日本語課程のあとに専門学校へ進学できる仕組みがあります。
「日本語を学んだあと、そのまま国際ビジネスの専門学校に進めるのが大きな理由でした。」
将来は、そこで学んだことを活かしてサービス業や起業にも挑戦したいと話します。
「日本のビジネスマナーとか、言葉の使い方ももっと深く勉強したいです。ミャンマーに帰ったときも役に立つと思います」

「高知の人たちは本当にやさしいです。困っていたらすぐに助けてくれる。あと、“ありがとうございました” “すみません” “失礼します”って言葉を、みんな自然に使うのがすごいと思いました」
ミャンマーでは、ここまで丁寧に言葉を使う文化はあまりないそうです。
「日本語の勉強を通して、“相手を思いやる言葉”の大切さを知りました」
さらに、高知の雰囲気そのものにも親しみを感じているといいます。
「静かで落ち着いていて、勉強に集中しやすい。僕の故郷の町と少し似ているところもあります。自然も多くて、空気がきれいです」
「高知城が好きです。バイトがない日の夕方、4時から5時くらいによく行きます。上から街が見えて、自然もあって、すごく落ち着く場所。いろんなことを考える時間です」

ターさんお気に入りの高知城
趣味は詩やストーリーを書くこと。
「静かな場所で考えごとをするのが好きなんです」と話す姿からも、思索的な一面がうかがえます。
「まず、自転車が左側通行なのがびっくりしました!」と笑います。ほかにも、学校の雰囲気の違いにも驚いたそう。
「ミャンマーでは1クラスに100人くらい学生がいて、先生がちゃんと見られないこともあります。でも高知の学校は12人くらいで、先生が一人ひとりをちゃんと見てくれる。授業も時間どおりに始まって、ちゃんと終わる(笑)。日本の学校は本当にきっちりしています」

ターさんが働く中華料理屋さん
「中華レストランでウェイターをしています。働いて9か月になります。社長も板長も優しくとてもお世話になっています。最初はメニューの漢字が読めなくて大変でしたが、今はだいたいわかります。あと、お客さんと話すときは、みんな優しく話しかけてくれるし、土佐弁で話す人もいます。最初はびっくりしたけど、もうだいぶ慣れました」
「魚が好きになりました。ミャンマーではあまり生魚を食べないけど、高知で初めてお刺身を食べてから好きになりました。特にカツオです。スーパーでも買います」

家族に話すと驚かれるそうです。
「母に“ほんとに?”って言われました(笑)。日本の魚は新鮮で、嫌なにおいがしないです」
「日本語学校を卒業したら、国際ビジネスを学べる専門学校に行きたいです。簿記やパソコンスキル、ビジネス日本語、英語を学んで、将来はサービス業で経験を積んで、自分で会社を作りたいと思っていますが、どこでやるかはまだ決めていません。日本かミャンマーかはわからないけど、どこでも“人の役に立てる仕事”ができたらいいなと思っています」
学校での生活の様子。毛筆の授業です。右奥がターさん
「高知の人たちは本当に優しいです。困ったことがあっても、誰かが必ず助けてくれます。学校も生活のサポートをしてくれるので安心。きっと楽しい生活になると思います」