高知へ移住
【YOUはどうして高知に!? 高知に住む外国人さんインタビュー】父を追いかけ高知に! 高知生活3年目インド出身 サジュワン・べピン・シングさん
この情報は2025年10月14日時点の情報となります。
遠い異国の地から「どうして高知に来たの?」「どんな毎日を過ごしてるの?」
高知で暮らす外国人のみなさんに、そんな素朴な質問をしてみました。
地元の人が見落としがちな“高知のいいところ”を、海外の目線から紹介。
Contents
高知には、海外からの留学や、仕事をしながら暮らしている人たちが少なくありません。
第1回でお話を聞いたのは、西アフリカの国・ブルキナファソ出身のサンフォ・ムッサさん。
いまは授業の合間にアルバイトをしたり、公園で友達と野球をしたりと、高知での毎日をのびのびと楽しんでいます。
2025年4月に来日し、高知市内の日本語学校に通っています。
高知を選んだ理由は、兄が高知ファイティングドッグスでプレーしていたこと。

初めて高知に着いた時のお知り合いとの写真
「僕が野球を始めたきっかけは、ブルキナファソに来ていたJICA(青年海外協力隊)の日本人コーチなんです。
その方が子どもたちに野球を教えてくれて、そこで初めて“野球”と“日本”を知りました。
子どものころから野球が大好きで、“いつか日本で野球をやってみたい”と思うようになりました。」
その後、兄のラシィナさんが高知ファイティングドッグスに入団。
「兄が高知で野球をしていて、“高知は静かで人がやさしい場所だよ”と教えてくれたんです。兄や野球で知り合った人たちに勧められて、僕も高知で勉強しようと決めました。」
ムッサさん自身は、これまでにも日本に2回来たことがあり、東京や北海道、大阪などを訪れたことがあるそう。
「今回が3回目の来日で、高知で暮らすことになりました。」
「最初にびっくりしたのは、高知の人がみんな挨拶をしてくれることです!」
笑いながらそう話すムッサさん。
「知らない人でも“こんにちは!”って声をかけてくれるんです。アフリカ人の僕にも、道を歩いていると小学生からお年寄りまで普通に話しかけてくれる。最初は“え、僕に言ってるの?”って戸惑いました(笑)」
これまで東京や大阪、北海道などいろいろな街に行ったそうですが、
「こんなふうに知らない人が気軽に話しかけてくれるのは、高知だけ」と感じたそうです。
今ではその明るさと距離の近さが、高知のいちばん好きなところ。
「高知の人は本当にフレンドリー。」と笑顔で話してくれました。
「今は日本語学校で勉強しています。先生もクラスメイトも優しくて、毎日楽しいです。日本語はまだむずかしいけど、先生がゆっくり教えてくれるので助かります。」
ブルキナファソでの学生時代と比べて、いちばん驚いたのは“授業のきっちりさ”。
「ブルキナファソの大学では、学生が300人くらいいても先生が来ない日もあるんです(笑)。みんな1日待っても、結局授業がなかったりして。日本では時間ぴったりに先生が来るし、授業がちゃんとある。最初は“すごい!”と思いました」

城西公園は桜の名所の一つ、春になると桜が綺麗に咲きます。
「学校の近くにある城西公園が大好きです。
授業が終わったあと、友達と野球やサッカーをしてます。木が多くて広くて、風が気持ちいい。
ブルキナファソは砂漠の近くの国なので、こんなに緑が多い公園は珍しいです」

「イオンモール高知によく行きます。お店を見て歩くだけでも楽しいし、外国のお菓子も売っているから、ちょっと懐かしい気持ちになります」
もう一つの楽しみはラーメン。
「帯屋町で食べたラーメンがすごくおいしかった。でも、漢字が読めないからお店の名前がわかりません(笑)」
ブルキナファソでは豚肉を食べる習慣がないため、最初は驚いたそうです。
「でも今はラーメンも寿司も好き。日本のスープは本当においしいです!」
「もっと日本語を勉強して、情報系の専門学校に行きたいです。
そして、最終的にはブルキナファソに日本語学校を作りたい。
自分もたくさんの人に助けてもらったから、今度は僕が人を助けたいんです。
日本での経験を、これから母国に還していきたいと考えています。」

兄との2ショット in 高知。月に1回は会うそうです。
「静かで、自然が多くて、人がやさしい。高知は、僕の夢が始まる場所です」
そう話すムッサさん。
今では近所の人にも顔を覚えられ、気づけばすっかり高知の暮らしが“日常”になっていました。
これからも日本語を学びながら、少しずつ夢に近づいていく予定です。
