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四国で高知県だけ「醤油甘い説」はホント? 醤油メーカーに聞いてみた

       

この情報は2017年8月6日時点の情報となります。

九州地方ではメジャーな「甘い醤油」。他の地域ではあまり見かけることがないが、四国の中でも高知県は甘い醤油を使うことが多い地域があるらしい。それはなぜなのか、醤油メーカーに聞いてみた。

醤油とひと口に言っても、『濃口醤油』や『薄口醤油』、『白醤油』など、さまざまな種類がある。

さらに、地方によっては同じ種類の醤油でも甘かったり独特の風味がしたりと、バリエーションは物凄くあるのだ。

 

■地方独特の醤油

地方独特の醤油でとくに有名なものといえば、九州地方の甘い醤油。

生の魚介類によく合う醤油として九州全域で使われているものだが、なんと高知県でも甘い醤油を作るメーカーがあるのだという。

確かに高知の居酒屋へ行くと、たまに甘い醤油を用意していることがあったかも。でも、なんで高知で甘い醤油が作られているんだ…?

その理由を探るべく、高知県は四万十市にある老舗醤油メーカー社長・篠川泰典さんへお話をお伺いすることにした。

実際に篠川さんも詳しいことはわからないとのことだったが、

「高知県の甘い醤油は昔からあり、おそらくは陸路が悪かった時代に船で交易をしていた九州地方から伝わったものではないか」

…と語る。

 

■甘い醤油は九州から伝わった説が濃厚

甘い醤油を作るメーカーは愛媛県の南予地方から高知県の西側までが多く、ちょうど九州から豊後水道を通り四国へ船便で交易するルートと一致しているから。

また、日本海側でも富山県などでは甘い醤油を作るメーカーがあり、そこも九州と日本海を通り交易していたため、甘い醤油が伝わった可能性があるそうだ。

…なるほど、確かに篠川社長の仰っている説は説得力がある。それにちょうど船便で交易している地方は魚も美味しいため、刺身に合う甘い醤油が広がったとしても不自然ではない。

さらに甘い醤油の作り方は一般的な醤油を作る製法とほぼ同じ。

まずは大豆を蒸かし、麹と混ぜて塩などを加え1年ほど寝かす。

その後圧搾するまでは一緒で、最後に甘味料を加えて完成なのだそうだ。

 

■高知の「甘い醤油」の味は?

そうして完成した甘い醤油をいただくと、さらなる驚きが!

なんと、九州の甘い醤油に比べてそれほど甘味はなく、感覚としては半分ぐらいの甘さなのだ。

甘い醤油と言っても四国と九州ではまるで味が違うことも判明。醤油の奥深さを知った一日であった。

高知の甘い醤油は、九州の醤油では甘すぎるという人でも違和感なく使えるほどよい甘さ。

鰹の刺身はもちろん、白身魚や貝類にも良く合う。高知のお土産にも最適なので、見かけたらぜひ試してみよう。