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この情報は2024年5月14日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の○○」としてご紹介します!
今回は2018年5月9日にご紹介した、暑くなってくると食べたくなる高知のローカルグルメ「ダシで食べるところてん」の記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
「ところてん」といえば、黒蜜や酢醤油で食べるのが全国的には多いようだが、高知ではダシ汁と一緒にところてんを食べるのが一般的な食べ方だ。そして、「絶対にダシで食べるのが一番おいしい!」と確信している高知県民は多いことだろう。
高知家の〇〇取材班は高知市内のスーパーを廻り、5種類のところてんを入手。それぞれを食べ比べてみたところ、メーカーによってかなりの違いが…!
県内の多くのスーパーに置いてある、高知県民にとってはメジャー感のある横山麺業のところてん。
ところてんとダシが一体型なので、カバーを外せばすぐに食べられる手軽さが魅力だ。
ツルッとした歯ごたえで、ほのかに磯の香りがするところてんにダシの味が染みこんでいて旨いっ!
ダシは王道の鰹ダシ。
鰹節の強い香りを存分に感じられるダシは比較的濃い目の味付け。最後にユズ果汁など入れて、さっぱり食べるのもおすすめだ。
中土佐町久礼にある松政商店のところてん。
こちらは、ところてんとダシ、おろしショウガが別々に入れられたセパレート型。おろしショウガがついているのは嬉しい。
特徴的なのはダシ。鰹ダシだけでなく、アジなどの煮干の風味も強く感じることができる。鰹ダシがポピュラーなところてんには珍しい種類のダシだ。
ダシがしっかり利いて深みがある一方、塩分は控えめであっさりとした味付けなので、最後までスープを飲み干せてしまう。
これは旨いっ!
中土佐町久礼に店舗を構える有名店「高知屋」のところてん。
天草100%を謳うだけあって、白濁したところてんの磯の香りが食欲をそそる。柔らかめの食感と表面のザラザラ感から手作りの温かさを感じられる。初めて食べても懐かしい、そんなところてんだ。
ところてんとダシはセパレート型であるが、ところてんとおろしショウガは一体型という、ハイブリット型ともいえる形態。これは高知のところてん界において珍しいパッケージだ。
ダシは鰹ダシに加え、いりこの香りもして文句なしに美味しい。主役であるところてんを引き立てていて、ところてんとの相性は抜群だ。
さすがは人気店。納得の旨さだっ!
こちらは土佐清水市特産の宗田節をふんだんに使用した横山麺業の「宗田節のところてん」。
室戸産の天草を使用しているところにも、高知愛が感じられる逸品。
ダシは宗田節と昆布のみ。鰹ダシを入れない潔さからは、素材へのこだわりが感じられる。
お味はというと、一口目から濃厚な宗田節の風味がガツンとくる、パンチのきいた味。他の商品に比べると少し甘めで、ところてんが細いのも特徴だ。
ダシを含んだ琥珀色のところてんからは、宗田節の香りを強く感じることができる!
宿毛市にある梶原食品のところてん。
実はこの梶原食品、宿毛市出身の現役力士・豊ノ島関のご実家。
特徴はなんといっても、横綱級のところてんの量!
ところてんだけで重量は170gもあり、今回食べ比べた中ではダントツの最重量だ!
スープはシンプルな鰹ダシ。甘さが少なく、すっきりとした味わい。
ところてんの表面がザラザラしているので、スープが絡みやすくダシの風味をダイレクトに感じることができる。
ダシの旨さと圧巻のボリュームで食後の満足感が半端ない…!
「ダシで食べる高知のところてん」と一口にいっても、その味は様々であることがお分かりいただけただろうか。
徐々に暑くなってきて、冷たいところてんが恋しくなるこの季節。お気に入りのところてんを探してみてはいかがだろうか?