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みんなが主役!誰でも参加OKの「高知市民ミュージカル」出演者にインタビューしてみるとさらなる可能性が広がっていた

この情報は2024年3月19日時点の情報となります。

    高知市民ミュージカルとは

    高知市民ミュージカルは、年齢や障害の有無に関わらず、誰でも参加可能な「みんなでつくるミュージカル」。


    写真提供:高知市文化振興事業団

    1989年の初回公演「RYOMA」以降、市民みんなでステージを作り上げており、2012年には前作となる第6回公演「音の旅人」が行われた。

    そして、2023年12月。実に11年ぶりに、第7回高知市民ミュージカル「Gift of Life〜にぎやかな植物園〜」公演が行われた。

    出演者たちは皆公募で、小学生から80歳の約90名。約30名のスタッフとともに、5月から練習に励み、12月の舞台に立った。


    写真提供:高知市文化振興事業団

    「Gift of Life〜にぎやかな植物園〜」は、現代の植物園を舞台に巻き起こる物語で、新しい職場環境に馴染めずにいた新人スタッフの舞を中心にお客さんやボランティア、スタッフそして植物たちとの関わりを描く、楽しくも不思議なストーリーだ。


    写真提供:高知市文化振興事業団

    この年、主役となる植物園の新人スタッフ・舞を演じたのは上村彩華(うえむら さやか)さん。

    上村さんは、小学校5年生の時に参加した「こどもミュージカル」をきっかけにミュージカルの楽しさを知り、2012年の第6回目市民ミュージカル公演に参加、そして2023年の第7回公演では主役に抜擢された。

    今回は、そんな上村さんにお話を伺った。

    -直近の公演で主役を務められたということですが、元々ミュージカルのご経験があったのですか?

    上村さん:小学生の時から「リトルプレイヤーズシアター」というスタジオでダンスやミュージカルを習っていました。スタジオの公演以外に、様々な人が参加する市民ミュージカルに参加し、作品をみんなで創る楽しさを感じました。現在は社会人が主体の「劇団33番地」というミュージカル劇団に所属し、3〜4年に一度公演を行なっています。

    -子どもの頃から、踊りや歌といった舞台芸術に携わって来られたんですね。

    上村さん:あと、大学生の頃からよさこいも踊っています!四国銀行のよさこいインストラクターもさせていただいたことがあります。新入行員さんの中には、よさこいを一度も踊ったことのない行員さんもいるので、毎年最初は「こんなの絶対踊れない〜」という声を聞くのですが、本番では皆さんいい顔で踊られるので、参加していて楽しかったです。

    ▼▼▼四国銀行よさこいチームの練習風景はこちらから▼▼▼

    【記事】いよいよ開催!「第70回よさこい祭り」直前練習の様子と踊り子の素顔を紹介!

    -「Gift of Life〜にぎやかな植物園〜」では主役を演じられて、いかがでしたか?

    上村さん:馴染みのある牧野植物園が舞台で、また植物たちが擬人化してストーリーが展開していくので、観ている人にも楽しんでいただけたのではないかなと思っています。出演者は年齢・性別が様々で、また、視力や聴力に障害を持つ方も参加していました。そうした皆さんと、共に舞台を創れたことが嬉しかったです。今後も、劇団の活動と市民ミュージカルへの参加を続けていけたらと思っています。

    ミュージカルによさこいにと多彩な上村さんだが、実はそれ以外にも活動の幅は広がっている。

     

    ミュージカル、よさこいインストラクター、そして次なる目標は

    上村さんは、ミュージカルやよさこいインストラクターのほか、TVCMのナレーションなどの仕事も行っているのだそう。

    最近では、四国銀行アプリのCMに出演するなど、活動の幅は広がっている。

    CM撮影では、仕事の休憩中に四国銀行アプリでサクッと残高確認し、お給料の振込を確認して喜んでいるシーンを演じている。

    CM20244月から高知県内で放送予定)

    そんな上村さんだが、現在は夢に向かって挑戦している途中なのだそう。

    上村さん:実は、理容師の免許取得に向けて勉強中なんです。事務系の仕事をしていましたが、人と接する仕事がしたいと、理容師を志しました。現在は、通信制の学校で理容師資格取得を目指して勉強しているところです。2024年は「挑戦の年」です!

    踊れて、歌えて、そして話せる上村さん。さらに、理容師になるべく新しい道を歩んでいるところなのだ。

    ミュージカルやよさこいでみせる魅力的な姿だけでない。上村さんの未来には、さらなる可能性が広がっている。

     

    文/長野春子