グルメ
【高知グルメ】土佐ジローを使った旨みたっぷり中華そば「中々。」ほっとこうちおすすめ情報
この情報は2022年10月21日時点の情報となります。
こちら、今回やってきたのは、大阪・ミナミの千日前にある居酒屋「マルキュー食堂」。
日本橋駅5番出口から徒歩3分の場所にあり、柑橘のサワーといった高知の食材、燻製料理を楽しめる立ち飲みのお店だ。10月9日で4周年を迎えたそう。
取材班を迎えてくれたのは、店主の久松さん。まずは、ドリンクをいただくことに。
届いたのは「宗田節サワー(梅入り)」。
グラスの中には、たっぷりの宗田節の鰹節が入っている。
よくかき混ぜて、お好みで卓上にある「だしが良くでる宗田節」を入れて、飲むとのこと。
だしが良くでる宗田節・・・自宅にある醤油を入れて約2週間、香りのいいだし醤油ができる商品。めんつゆや煮物をはじめ、卵かけごはん等、料理全般に使える調味料。
サワーでありながら、出汁を飲んでいるような不思議なドリンクだ。
-なぜ、このドリンクを始めようと思ったんですか?
久松さん:元々、他のお店が鰹節サワーっていうのを出していて、地元・土佐清水市の宗田節も扱ってるし、サワーとして出したらいいんじゃないかなと思って、出したのがきっかけです。
-それにしても、斬新なドリンクですよね。頼まれる方は多いですか?
久松さん:そんなにおすすめはしてないんですが、多いですね。前にTwitterでバズったらしく、そこから宗田節サワー目当てで来店されるお客様が増えました。
たしかに目を引く、他にはない珍しいドリンクだ。
-宗田節を扱っているというのを知って、お店に高知出身の方も来たりしますか?
久松さん:そんなに多くはないですが、SNSを見て来店してくれる方もいますね。
次に出てきたのは中華そば。
出汁をとるときと、「返し」にも宗田節を使っているという「THE・宗田節」とも呼べる中華そば。スープとともに、上に乗った宗田節の削り節がいい香りで食欲を掻き立てる。
かなり濃そうに見える黒いスープだが、実際食べるとそこまで濃くはなく、ほどよい口当たりだ。宗田節の風味が口いっぱいに広がる。
-店の名前の由来を教えてもらえますか?
久松さん:専門学校時代、マルコムXのTシャツを着てたのであだ名が「マル」やったんですよ。キューは、久松の久でマルキュー食堂です。
-料理を始めたのは、いつくらいからですか?
久松さん:高校卒業してからですね。料理の専門学校に行くために大阪に出てきました。
専門学校卒業後は、料理の勉強のためにいろんな飲食店で働いたのだという。
-お店オープンは4年前とのことですが、なぜ、お店をやろうと思ったんですか?
久松さん:働いていたところに独立支援制度があって、その制度を使って立ち上げました。
久松さんは、巷で話題の「スタンド そのだ」の独立支援制度を使って、この「マルキュー食堂」をオープンしたのだ。
スタンドそのだ・・・昔ながらの大衆食堂の面影を残しつつ、現在仕様にあわせた老若男女に人気な居酒屋。大阪を中心に、最近では東京にも出店中。
-なぜ、高知食材の多いお店にしたんですか?
久松さん:シンプルに分かりやすいからですね。高知の人が高知の食材を使って、店をやっていると。
-高知への思いが強いですが、お店を立ち上げるときに地元に帰ろうとは、思わなかったんですか?
久松さん:思わなかったですね。
-そしたら、高知を大阪から広めるために当面の間は、ここでやっていくんですね。
久松さん:いや再来年には、高知に帰るつもりです。
意外な答えがあっさりと返ってきた。
-なにかきっかけがあったんですか?
久松さん:緊急事態宣言出る直前から、1か月半くらい土佐清水市に帰ってて、やっぱり田舎がいいなと思いましたね。
-高知に帰っても、飲食店をやる予定ですか?
久松さん:実家を継ぎます。パン屋をやっているんで。
久松さんの実家は、土佐清水でも有名な「久松製パン所 ポミエ」だそうだ。
久松さん:昔からの街のパン屋を残しておきたいという思いもありつつ、田舎で子どもを育てたいというのがあって。
-実家に帰ると、ご両親も土佐清水の人も喜んでくれそうですね!
久松さん:そうですね。マルキュー食堂のお客さんも「高知に帰ったら遊びに行くよ」と言ってくれている人もいます。
パン屋だけをやろうとは思っていない、できることをいろいろやっていければという久松さん。
高知を離れて20数年、2年後の高知での活躍が楽しみだ。
マルキュー食堂
住所:大阪府大阪市中央区千日前2丁目1-3
営業時間:17:00~25:00(フードラストオーダー24:00)
定休日:月曜日
instagram:https://www.instagram.com/maru9shokudo/