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【高知グルメPro】地元愛されイタリアンから人気の和食屋に夜の〆の屋台餃子までそろう「廿代町」のおススメグルメ6選 食いしんぼおじさんマッキー牧元の高知満腹日記セレクション
この情報は2022年4月6日時点の情報となります。
これまでたくさんの記事をご覧いただいている「高知家の〇〇」ですが、その中でも人気だった記事や、まだまだみなさんにご覧いただけていないおススメ記事を「Back To 高知家の20○○」としてご紹介します!
今回は2021年4月7日にご紹介した、大豊町の山間にある「きっちんなかとや」の記事です。
これまでご愛読いただいている方も、初めて来たよという方も、是非お楽しみください!
高知市内から高知自動車道にのり、大豊ICでおりて国道32号線を北上する高知家の〇〇取材班。
出発から1時間。ずいぶんと山深く、果たしてこの先に店があるのだろうかと思い始めた頃、高知と徳島の県境、JR土讃線の高知最北の駅「土佐岩原駅」のすぐ近くの洋食屋「きっちん なかとよや」が現れた。
ここ「きっちん なかとよや」は、オーナーシェフの下村泰司さん(65歳)が高知の食品メーカーを辞めたのち、寂れていく故郷をなんとか活性化したいという思いから始めたお店なのだ。
もともとはうどん屋さんだったところを譲り受けリフォームされたということで、店の入り口はそこはかとなくうどん屋さんの名残が。
ところが店内に足を踏み入れると、誠に失礼ながら、こんな山奥にこんなステキなエスニックテイストインテリアの洋食屋さんがあったんだと、思わず感動。
下村さんのパリっとしたいで立ちと相まって、食事への期待が膨らんでくる。
この日は娘さんの萌(とも)さんがお手伝いに。
メニューは日替わりに加え、一番人気のオムライスの他、下村さんが「町の食堂」をイメージしているという言葉通り、唐揚げ定食に高知県民大好物のチキン南蛮定食、エビフライ定食にカレーまで、まさに「町の食堂」の王道メニューをラインナップ。
となれば、せっかくなので一番人気の「オムライス」と日替わりごはんの「ソースカツ定食」ダブルでいただいてみたくなるのが人情ってもので、二つともオーダー。
料理が出来上がるまで店内を見てまわると、販売もされているといういろんな小物が飾られている。
これはお店を手伝っている娘さんのセンスなんでしょうね。
オーダーしたこの日の日替わりごはんは、高知のブランド豚「四万十ポーク」を使った「ソースカツ定食」700円。
下村さんこだわりのオリジナルソースにどっぷり浸かったカツを一口かじれば、間髪入れずにワシワシと白飯をかきこみ、濃厚さではキングオブ定食メニューのソースカツをまた一口。
ほどよい甘みのあるご飯は、ご家族で育てられた自家製米だそうで、品種はモチっとした食感と光沢が特徴のヒノヒカリ。
あっというまにソースカツ定食をいただくと、「オムライスお出ししますね」と娘さん。
うーーん、この連携の良さ、さすが親子です。
運ばれてきたのは一番人気の「オムライス」700円。
いったい誰が思いついたんでしょうね、オムライスにケチャップソース。
卵の黄色とトマトの赤が、食欲かきたてまくりです。
下村さんこだわりの自家製ケチャップがたっぷりかけられた、薄皮の卵に包まれた楕円にさっくりとスプーンを差し込む。
すくい上げたチキンライスはトマト、鶏肉、マッシュルーム、玉ねぎという、ゆるぎなきレシピで仕上げられ、これも瞬く間に完食してしまったのでした。
「ふうっ」と一息ついて目をやると、なんとも田舎の洋食屋さんといった小上りでくつろぐお客さんが。
ここで毎日ランチをいただいてたら、ストレスフリーな人生が過ごせるんだろうなと、ほっこり。
最後に、気になっていた店名の由来をお聞きしてみた。
「なかとよや」というからには、地名の大豊町(おおとよちょう)の「とよ」をとったんだろうと思っていたら、これが意外な由来。
下村さんの三人娘のお名前が、「ななこ」「かな」「とも」、奥さまが「よしこ」、そしてご本人が「やすし」。
そう、ご家族のお名前の頭文字を並べて付けたんだそうです。
これを聞いて、またほっこりとしたのでした。
こちそうさま。また、食べに来ますね。